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わずか17歳で“新人賞”に輝いた「群を抜く美少女」 日曜劇場で異彩放った『注目の若手女優(23)』

  • 2026.5.18

キャリアの早い時期から表舞台に立ち、攻めた役柄にも体当たりで挑む女優がいます。今回は「若くして栄光をつかみ体当たり演技にも挑んだ女優たち」をテーマに5名をセレクトしました。 

本記事ではその第3弾として、南沙良さんをご紹介します。ティーン誌『nicola(ニコラ)』のモデルオーディションを足がかりに芸能界へ飛び込み、映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で新人賞を受賞した南さん。近年はABEMAオリジナル連続ドラマ『わかっていても the shapes of love』で、心に傷を抱えたヒロインを熱演し、濃厚シーンにも体当たりで挑みました。四角関係のなかで揺れ動く感情を繊細に映し出した、南さんの女優魂に迫ります。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

『nicola』モデルから女優の道へ

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映画「幼な子われらに生まれ」の試写会 南沙良(C)SANKEI

南沙良さんは2002年6月11日生まれの東京都出身です。

幼いころから女優に憧れていたという南さん。芸能界への扉を開くきっかけとなったのは、叔父の勧めで応募した、ティーン向けファッション誌『nicola』のモデルオーディションでした。2014年に開催された第18回となる同オーディションで見事、グランプリを獲得し、『nicola』専属モデルとして活動をスタート。わずか12歳で芸能界への第一歩を踏み出しました。

モデルとして経験を積みながら、南さんはかねてから憧れていた女優業にも活動の幅を広げていきます。映画デビュー作『幼な子われらに生まれ』(2017年)では、複雑な家庭環境のなかで揺れ動く少女を見事に体現。

翌2018年公開の映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』では、初主演にして、言葉をうまく話せないことに悩む女子高生・大島志乃という難役に挑みます。その繊細な演技により、17歳にして第61回ブルーリボン賞新人賞し、さらに第43回報知映画賞新人賞、第28回日本映画批評家大賞新人女優賞を受賞しました。

華やかなモデル出身でありながら、作品のなかでは不器用さや痛みを抱えた人物にも深く入り込む――南さんの演技は、ひと言では括れない奥行きをたたえています。

大人の恋で魅せた『わかっていても the shapes of love』

そんな南沙良さんの新たな一面を強く印象づけたのが、ABEMAオリジナル連続ドラマ『わかっていても the shapes of love』です。 

本作は、韓国ドラマ『わかっていても』を原案とし、Netflixでも配信。傷つくとわかっていても心奪われてしまう、大人の恋の危うさを描いた一作です。

南さんが演じたのは、美術大学の彫刻学科助手・浜崎美羽。過去に元恋人にヌード像を作られ、それを展示された経験から深い傷を抱え、「傷つきたくないから何も望まない」と恋愛から距離を置いてきた女性です。

そんな美羽の前に現れるのが、横浜流星さん演じる若き天才芸術家・香坂漣。誰もが惹きつけられるミステリアスな"沼男"で、美羽は助手、漣は臨時講師という関係のなかで出会い、惹かれてはいけないと想いつつも、次第に距離を縮めていきます。 

劇中の“美羽と漣を取り巻く四角関係”も大きな見どころ。好きになってはいけない相手に惹かれてしまう気持ち、傷つくことを恐れながらも離れられないもどかしさ――南さんは、そんな言葉にできない心の揺らぎを見事に表現し、美羽というヒロインを演じ切りました。

なかでも注目を集めたのが、第2話で描かれる美羽の夢のシーンです。美羽と漣の濃厚な場面が映し出され、南さんにとっても踏み込んだ演出となりました。 頭ではわかっていても抗えない大人の感情の複雑さがにじむ、印象深い名場面です。 

SNSでも「美しすぎる」「共感しかない」「色気があふれてる」「最強の恋愛ドラマ」「永遠にリピしたい」といった反響が続出。大人の恋の切なさを丁寧に描き出した本作は、南さんがより成熟した役柄へと踏み込んだ一作といえるでしょう。 

女優・南沙良の傑作選

ここでは、女優・南沙良さんの歩みを象徴する代表作を時系列でご紹介します。

  • ドラマ『ドラゴン桜』(2021年 / TBS系):
    南さんにとって民放連続ドラマ初出演となった作品です。阿部寛さん主演のTBS日曜劇場で、何不自由なく育ったものの、何かを頑張り抜いた経験のない東大専科の生徒・早瀬菜緒を熱演。高視聴率を記録した話題作の一翼を担いました。 

  • 大河ドラマ『光る君へ』(2024年 / NHK総合):
    吉高由里子
    さん主演のNHK大河ドラマで、南さんはまひろ(紫式部)の娘・藤原賢子を演じました。物語後半の中心人物の一人として登場した賢子は、聡明さと熱情をあわせ持つ女性。伊藤健太郎さん演じる双寿丸との関係も丁寧に紡がれ、最終回では賢子の大胆な場面が話題を呼びました。22歳にして大河ドラマで強い存在感を刻んだ、印象深い一作です。 

  • 映画『愛されなくても別に』(2025年): 
    武田綾乃さんの同名小説を実写映画化した主演作です。大学に通いながら生活のためにアルバイトに明け暮れる主人公・宮田陽彩を熱演。毒親との関係に苦しみながらも自分の人生を懸命に模索していく姿を、迫真の演技で体現しました。シリアスな題材に真正面から挑んだ意欲作です。 

10代で『nicola』モデルとしてキャリアをスタートさせ、初主演作で新人賞に輝いた南沙良さん。ドラマ『ドラゴン桜』『光る君へ』と話題作に出演を重ね、近年は『わかっていても the shapes of love』で大人の恋に揺れる役柄や濃厚なシーンにも体当たりで挑みました。

モデル時代から放ってきた瑞々しい存在感と、痛みや葛藤を抱えた人物に深く入り込む繊細さ――その両方を併せ持つ南さんが、これからどんな演技を見せてくれるのか、今後のさらなる飛躍に期待が高まります。


※記事は執筆時点の情報です

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