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実は“名門大学”出身!「高学歴スゴっ」「マジか」記録的な大ヒット作『あんぱん』でひときわ輝いた“異色の名優”

  • 2026.5.27

スクリーンや舞台で圧倒的な存在感を放つ一方で、洗練された教養や深い洞察力を漂わせる名優たち。高い知性やスマートな立ち振る舞い、難解な役柄を巧みに解釈して体現する姿が、これまでも数多くの人々を魅了してきました。今回は、そんな“知的な一面が輝く名優”をテーマに、5名をセレクトしました。

本記事ではその第1弾として、津田健次郎さんをご紹介します。アニメの人気キャラクターを数多く演じ、今やドラマや映画でも引っ張りだこの津田さん。あの魅力的な低音ボイスはもちろん、役柄にどこまでも真剣に向き合うまっすぐな姿勢と、観る人の心をガチッとつかむ演技の秘密に迫ります―。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

映画監督への夢から声優、そして異彩を放つ本格派俳優へ

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第53回ベストドレッサー賞授賞式 津田健次郎   (C)SANKEI

1971年、大阪府に生まれた津田健次郎さん。学生の頃から映画に対する愛が深かった津田さんは、映画監督を目指して明治大学で演劇学を学びます。しかし、「役者の勉強になるかもしれない」という思いから在学中に舞台の養成所へ通い始めたことで、演じることの奥深さにのめり込んでいきます。

大学卒業後、役者だけで生計を立てることは厳しく、苦しい下積み時代を過ごしていたという津田さん。しかし、24歳のときに出会ったアニメ『H2』のオーディションをきっかけに、未経験ながら声優デビューを果たします。その後、アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の海馬瀬人役や『テニスの王子様』の乾貞治役などで本格的に声優として頭角を現し、2021年には「第十五回声優アワード」主演男優賞を受賞し、声優界でもトップの実力派となりました。

NHK連続テレビ小説『エール』や、『情報7daysニュースキャスター』のナレーションで国民的な声としても定着した津田さん。2021年には、ドラマ『最愛』への出演を機に、実写の映像世界でも本格派俳優として脚光を浴びることとなります。そんな津田さんにSNSでは「高学歴スゴっ」「マジか」と称賛の声が見られました。

記録的な大ヒット作を支えた大人の魅力…知的な役作りに宿る確かな実力

声優業だけでなく、俳優としても、数々の話題作に出演しては高い表現力と演技力で存在感を放っていた津田さん。そのなかでも、特に話題を集めたのが、NHK連続テレビ小説『あんぱん』への出演です。本作は、同時・見逃し配信サービス「NHKプラス」において、歴代の朝ドラや大河ドラマを含む同局の全ドラマの中で史上初となる“全話平均視聴数および単話最高視聴数”の歴代1位を達成するという、前人未到の記録を打ち立てた国民的大ヒット作。リアルタイムと配信を合わせた視聴人数が2300万人を超えるなど、まさに社会現象となりました。

SNS上では「朝ドラ史上の最高傑作」「ドラマ史に残る名作」といった絶賛の声があふれかえり、「勇気と元気を貰える」「自分に必要なドラマだった」と多くの人の心に深く刺さる作品となったドラマ『あんぱん』。そんな本作で、津田さんは「高知新報」の編集局主任・東海林明役を演じました。明治大学で演劇学を熱心に学んだ津田さんならではの知性と、声だけで全てを表現する厳しい世界でトップを走り続けてきた津田さんだからこそ、編集局主任というキャラクターに説得力が宿りました。津田さんのお芝居に対して、SNS上では「素晴らしかった」「演技が秀逸」「声も表情も良すぎてキュンキュンした」といったコメントが続出。物語を力強く引っ張る重要なキャラクターとして、作品の快挙に大きく貢献しました。

圧倒的な説得力を持たせる代表作

声と実写、それぞれの領域で彼が築き上げてきたキャリアは、キャラクターに命を吹き込む圧倒的な表現力に満ちています。

アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』(2000年~)

主人公の宿敵であり、海馬コーポレーションの若き社長である海馬瀬人役を熱演。独特の高笑いや、プライドが高く冷徹でありながらもどこか人間味のある圧倒的なキャラクターを演じ、声優としての知名度を不動のものにした代表作です。

アニメ『ゴールデンカムイ』(2018年〜)

大日本帝国陸軍第七師団の上等兵で、凄腕のスナイパーである尾形百之助役。敵か味方か分からないミステリアスな佇まいと、冷徹で陰のある複雑なキャラクター性を淡々とした低音ボイスで見事に表現し、作品に圧倒的な緊張感をもたらしました。

アニメ『呪術廻戦』(2020年〜)

一級呪術師の七海建人役を好演。作中屈指の人気キャラクターを持ち前の低音ボイスで完璧に表現し、冷静沈着な大人の魅力を引き出して幅広い世代から絶大な支持を集めました。

ドラマ『最愛』(2021年)

警視庁捜査一課の係長・山尾敦役を熱演。声優という殻を破り、俳優としての新境地を開拓しました。

表現の最前線を走り続けるトップランナー

苦難の下積み時代を乗り越え、今や日本のエンターテインメント界に欠かせない存在となった津田さん。直近の活動においても、その知性と多面的な魅力はさらに輝きを増しています。

2025年には、NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』に滝沢瑣吉(曲亭馬琴)役として出演し、重厚な時代劇の世界を支えたほか、TBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』ではエース記者・平良恒明役として熱量のある芝居を披露。さらに、2026年1月期のフジテレビ系ドラマ『ラムネモンキー』では、反町隆史さん、大森南朋さんと共にトリプル主演を務め、地上波の連続ドラマ初主演を果たしました。同年8月21日公開予定の『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜CAPITAL CRISIS』への芝和巳役での出演も決定しており、スクリーンでの活躍も期待されています。

また、声の仕事においても、2026年4月からはNHK Eテレのアニメ『ねずみくんのチョッキ』で主人公のねずみくん役などを担当。これまでの渋い低音のイメージとは一味違う、子どもから大人まで親しまれる優しい声をお茶の間に届けています。

かつて映画監督を夢見た青年は、磨き上げた知性と唯一無二の表現力を武器に、声優・俳優という枠組みを軽々と超えてみせました。年齢を重ねるごとに凄みを増していく津田健次郎さんが、これから先、どのような活躍を見せてくれるのか、期待は高まるばかりです。


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です

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