1. トップ
  2. 口腔ケア最前線! リフトアップもウェルネスも口元が鍵

口腔ケア最前線! リフトアップもウェルネスも口元が鍵

  • 2026.4.20
Carol Yepes / Getty Images

実は顔の印象もウェルネスも大きく左右するのがオーラルケア! そこで口輪筋トレーニングから口内菌活まで、今すぐトライしたいセルフメソッドを歯科医師の石井さとこさんがレクチャー。今日からルーティンにできるものだけを紹介。

口腔ケアこそ美のエッセンシャル!

「実は外見やインナービューティにも大きく関わっているのが口腔ケア。美容外科の先生との会話でも話題にのぼるのは、“いくら注入やリフトアップの施術を行っても、口まわりの筋肉を自分でよく動かしていないとあまり効果は上がらない”というトピックです。さらに、口内の菌活や、審美的なアプローチも含めたトータルなケアこそが、全方位から美を底上げするためには欠かせません。では具体的にはどのケアにどんなメリットが望めるのか、3つの観点から紹介します」

“口内菌活”でエイジレスなヘルシーボディに

Carol Yepes / Getty Images

「歯周病は口臭の原因になるだけでなく、糖尿病や高血圧、肥満、認知症などの全身症状との関係も取り沙汰されています。そもそも口内には30億もの菌が棲んでいて、全身のどのパーツよりも雑菌が繁殖しやすい環境。歯周病菌や炎症物質は口内から血管をつたって全身を巡ってしまうため、口内環境の乱れがさまざまな疾患の引き金になるのです。歯周病などの原因菌が増えないようセルフコントロールすることは、エイジングを加速させるさまざなま疾病を予防するキーのひとつといえます。加齢とともに唾液の分泌量が減って歯周病リスクは増すので、大人ほどしっかりとケアすることが大切に」

美もQOLも左右するのは“噛み合わせ”と“白さ”

YanLev / Getty Images

「ホワイトニングされた白い歯がキレイに並んでいるだけで、スマイルラインがいき、肌も表情も明るく美しく見えるのは周知のとおり。歯並びのことを考えるときにまず重視したいのは噛み合わせです。不正咬合の状態では顎に負担がかかり、顔の歪みやフェイスラインがもたつく原因に。さらに食いしばりがひどいと頭痛や肩凝り、眼精疲労、睡眠の質の低下を助長することも! 逆に噛み合わせを改善するだけで、これらの症状が改善したり、輪郭がシャープになり、骨格が美しく整うことがよくあります。

また、白い歯を阻む“黄ばみ”はエイジングと密接な関係が。40歳くらいから歯の表層のエナメル質の下にある象牙質が黄色みを帯びてくるため、自然にくすんでいくのです。つまり年齢を重ねるごとに、白さをキープするためにはより努力が必要になるということ。ちなみにアラフォー世代から『ヌーディなリップが急に似合わなくなった』という声を聞くことがありますが、それも歯が黄ばみ始めた結果と捉えるべき」

口輪筋&舌筋トレーニングで造形美をブラッシュアップ

「前述の通り、顔のリフトアップと切っても切り離せないのが舌筋と唇のまわりをドーナツ状にとり囲んでいる口輪筋。舌筋は重さが約250gほどある大きな筋肉で、衰えるとほうれい線や二重あごの原因にも。口輪筋は意識しないとなかなか動かせないので、比較的若い世代でも衰えている人が多い印象があります。口輪筋と舌筋を鍛えると、顔立ちにメリハリが宿るだけではありません。口内の浄化や歯のエナメル質の修復にも欠かせない唾液の分泌も促せる。なお、口を閉じたときは舌先が前歯の裏側に収まっているのが理想ですが、舌の定位置が下がっている人は舌筋が衰えている可能性が高いので特にご用心!」

utkamandarinka / Getty Images

今日からできるオーラルビューティ TIPS4

【TIPS1】口内筋トレ

舌を使って口輪筋&舌筋を鍛える

「まずトライしたいのは、左右の口角の少し上・口内側にある、舌で触れると少しふっくらとした部分(モダイオラス)を舌でほぐすエクササイズ。口まわりのいろいろな筋肉が集まるターミナル駅のようなスポットで、ここが硬いと表情筋を動かしにくくなってしまうので、ウォーミングアップのつもりで挑戦していただきたい。その後は舌筋を鍛えつつ口輪筋も刺激でき、たるみ予防効果が望める「10秒舌まわし」、ほうれい線対策の「ほうれい線アイロン」を。どのエクササイズも口内で舌を動かすだけでOKなので、どこでも手軽に試せます。疲れが出てドライマウスになりがちな夕方にやるのもGOOD!」

HOW TO
■「モダイオラス」ほぐし

口内のモダイオラス(口角の少し上・舌で触れると少しふっくらとした部分)に舌先をあて、下から上へと10回動かす。逆サイドも同様に。

■10秒舌まわし
口角の裏(口内側)を起点に、時計回りに一周舌を回す。歯茎を舌でなぞるようにして約10秒かけてゆっくり行い、舌の根元から大きく動かすのがポイント。反時計回りも同様に。

■ほうれい線アイロン
ほうれい線のラインを口内から舌先でなぞる。下から上へ5回行なったら逆サイドも同様に(慣れてきたら10回ずつ行う)。

【TIP2】噛み合わせ改善

“食べ方”、“座り方”からアップデート!

「まずはセルフケアでの改善を。食事の際、多くの人が無意識のうちに片側で噛んでいます。両サイドでバランスよく噛むようにしたり、姿勢に気をつけたりする(座っている際は、片方の肘だけをついたりしない)だけである程度改善できます。歯ぎしりがある人はマウスピースをして就寝するのも有効! また最近ではマウスピース矯正が浸透し、大人になってから矯正する人が増えています。今では矯正を望む人の約7割はマウスピースタイプで対応できるといわれているので、ワイヤー矯正に抵抗があった人もトライしやすくなったといえるでしょう。ただ、40歳を過ぎると歯は動きにくくなるので、できれば30代のうちに済ませるほうがスムーズです」

【TIP3 】黄ばみ対策

“ステインぬぐい”とツボ刺激でデイリーケア

「クリニックでのホワイトニングも手ですが、まず大切なのはデイリーケア。紅茶や赤ワインなど、ステイン汚れがつくものを口にしたときは、早めに綿棒などで歯の表面の汚れをぬぐっておくのが理想です。今はシートタイプの歯磨きもありますから、そうしたものを使うのも手。ホワイトニング効果をうたう歯磨き粉も多く出ていますが、研磨剤が多いものは歯の表面のエナメル質を傷つけ、エイジングで黄ばむ象牙質がより透けるようになってしまうことも。低研磨性のタイプを選びましょう。

常に唾液で口内をうるおわせておくのも効果的! 唾液は溶けかけた歯の表面のエナメル質を修復する“再石灰化”にもひと役買ってくれるため、白さの維持にも有用です。ただ、唾液の分泌量もまた30代半ばから減少するので、積極的に口を動かしたり、代謝を上げるなどの工夫を。すぐ下で紹介している『美唾液プッシュ』は、さまざまな美容効果が望める成長ホルモン(パロチン)を含んだ唾液の分泌を促すためのツボ推しメソッドです。こちらにもぜひトライして」

HOW TO
■美唾液プッシュ
もみあげの近く・耳の付け根の上部の小さなくぼみを、指のはらで10秒押しては離す動作を5回から10回繰り返す。両サイド同時に行って。

【TIP4】口内菌活

デンタルツールの使い分けで細部までクレンズ

「ディテールにもアプローチするために、マストで取り入れたいのは、フロス・歯間ブラシ・タフトブラシ。フロスは歯と歯の間、歯間ブラシは歯茎と歯間の間にできる溝、タフトブラシは、歯と歯茎の境界線のクレンジングに適したツールでそれぞれ用途は違います。なお、歯肉は1度下がってしまうとなかなか戻らないので、ゴシゴシ強く擦らず優しいタッチで丁寧にケアを。

歯ブラシもまた、数本を使い分けるのがベスト。例えば朝は就寝中に増殖する歯周病菌にリーチしやすい毛先が柔らかなもの、時短で効率よく磨きたい日中は電動タイプやブラシが大きめのもの、そして夜は1本1本の歯にしっかりリーチしやすいヘッドがコンパクトなもの、といったふうにシーンに応じてチョイスしたい。唾液の分泌量が低下する就寝中は歯周病菌が一気に増えるので、夜は1日のうちでもっとも時間をかけ、じっくり丁寧に磨くべきときです。ちなみに、人気が高いマウスウォッシュですが、あくまでも“サブアイテム”ととらえ、刺激が強すぎないものを選ぶのがベター。アルコールが強いものは、口内の善玉菌まで殺菌してしまうリスクがあるので要注意です」

教えてくれたのは……石井さとこ先生
歯科医師・口もと美容スペシャリスト。歯科クリニック・ホワイトホワイト院長であり、歯のホワイトニングを日本に広めた第一人者。口まわりにフォーカスした表情筋トレーニングの提唱者でもあり、過去にはミスユニバースジャパンオフィシャルサプライヤーとして、モデルたちの歯と口元をプロデュースした経歴を持つ。『マスクしたまま30秒!!マスク老け撃退顔トレ』(集英社)、『美しい口もと』(ワニブックス)など上梓した書籍も多数。
https://www.whitewhite.jp

元記事で読む
の記事をもっとみる