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うつで辛いと打ち明けたら、ただ受け止めてほしい。「本当なの?」と疑う気持ちは一旦置いておいて【著者インタビュー】

  • 2026.4.12

【漫画】本編を読む

自分は何のために生きているのだろう、と悩むとき。すぐそばに、大好きな存在がいてくれたなら…。『君のためなら生きてもいいかな ハムスターのうにさんと私』(松村生活/KADOKAWA)は、うつ、線維筋痛症、メニエール病など様々な病を患い、休職して心が折れていた「私」が主人公。「私」がハムスターの「うにさん」と出会い、共に過ごす中で生きる力をすこしずつ取り戻していく。

うにさんの可愛さに癒され、うにさんに背中を押される「私」に共感する声が止まない感動のコミックエッセイだ。そんな本作の著者・松村生活さんに、約3年にわたるうにさんとの生活を振り返りながら、ご自身の病気のことや現在の心境などについて語ってもらった。

——本作では日々の生活の中で、うつや線維筋痛症など、毎日思うように心と体が動かない様子が伝わってきました。ご自身の病とはどんな気持ちで向き合っていますか。

松村生活さん(以下、松村):山口貴由先生の漫画『シグルイ』みたいな気持ちですね。『シグルイ』には「失うことから全ては始まる」というコピーがあって、隻腕の剣士と目と足が不自由な剣士が戦うんですけど、なんてかっこいいフレーズだろうと。

メニエール病もあるので耳が聞こえづらくなることがあるかもしれないけど、この精神で言ったら、どこか悪くなっても、別のどこかが強くなるかもしれないな、と前向きな気持ちになりますね。

——前向きな気持ちになれるのは、いいですね。

松村:とりあえず今は自分を見捨てずに大事にして、うにさんに教えてもらった通り、「変だと思ったら病院に行く」ように心がけてます。自分のことをつい後回しにしてしまうんですけどね、本当に動けないときは動けないし…。でも、今は相性の良いお医者さんにお世話になっているので、数年前よりずっと動けている気がします。

——症状が周りの人に伝わりにくいという辛さもあると思います。私たちの想像が行き届いていないところもあると思うのですが…。もっと世の中の人たちがこうなってほしい、という願いはありますか?

松村:人間の想像力は意外と限界があると思うので、辛いことを打ち明けてくれる人がいたら、一旦「そうなんだ」と、ただ受け止めてくれればと思います。「気合が足りないんじゃないか」「本当なの?」と疑う気持ちは置いておいて。

私は通勤電車に乗れないくらい体力がないので、通勤電車が私にとっては非日常ですが、決して「(通勤電車に乗れるなんて)本当なの?」とは言いませんので。お互いさまということで…。

取材・文=吉田あき

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