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夜は全く別の顔を持つ異色の探偵が大活躍! 現代社会の裏側に蔓延る悪に鉄槌を下す、痛快探偵ストーリー!【書評】

  • 2026.4.10

【漫画】本編を読む

探偵を主人公にした作品は数あれど、その中でも本作はちょっと珍しい設定の物語。『探偵ふろたん 不倫の修羅場に凸します』(ふろたん:原作、ane:漫画/KADOKAWA)は、昼と夜で別の顔を持つ女性探偵の活躍を描いたコミックだ。

主人公の女性は「ふろたん」と呼ばれている。昼は探偵稼業をこなし、夜はソープ嬢(お風呂屋さん)をしているからだ。そんな彼女にある日、家出して1週間帰ってこない高校生の娘・綾乃を探してほしいという母親からの依頼が舞い込んでくる。好きな歌手のライブのために東京に行き、電話で母親とケンカになってそのまま帰ってこないという。SNSの裏アカを探って綾乃の居場所を突き止めたふろたんと助手が夜まで張り込んでいると、綾乃はJKカフェというキャバクラのような店で働いていることもわかり、一旦は家に連れ戻すことに成功する。しかしそれから数週間後、綾乃がまた家出をしたと母親から連絡が。実は綾乃は、好きな歌手の関係者を名乗る斉藤という男につけ込まれており、歌手に会いたい一心で斉藤に体を許してしまっていた。そしてさらに悪いことに、男の妻から連絡が入り不倫の慰謝料を請求されてしまう――。

綾乃が斉藤と接触したのはSNSのDMが始まりで、推しに会いたいという純粋な気持ちを利用されている。このように現代社会に蔓延っている悪意にとって、その怖さをまだ知らない若者は格好の餌食であり、私たちが思っている以上に若者たちの身近で牙を剥いている。社会の酸いも甘いも知り尽くすふろたんが家出捜索という依頼内容を完遂し、さらに悪意に敢然と立ち向かう姿は純粋に格好良く、読んでいてとても痛快だ。

現代のクズたちに鉄槌を下す一風変わった探偵の物語。あまり表に立つことのないダークヒーローのような主人公が好きな人にオススメだ。

文=nobuo

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