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「この青も、誰かの世界。」麻布台ヒルズが”青”に染まる…世界自閉症啓発デーに合わせて“Beyond Blue Project”が始動

  • 2026.4.10

「異彩を、 放て。」をミッションに、障害のイメージ変容と福祉を起点とした新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニー「ヘラルボニー」。同社は4月2日の“世界自閉症啓発デー”に合わせて、「Beyond Blue Project」を始動。その一環として現在、麻布台ヒルズにて多数のアートワークを展示している。

麻布台ヒルズの神谷町駅前広場にて、“青”がテーマの多数のアートワークを展示 撮影:ソムタム田井
麻布台ヒルズの神谷町駅前広場にて、“青”がテーマの多数のアートワークを展示 撮影:ソムタム田井

麻布台ヒルズに“青”の異彩作品がずらり

2007年に世界自閉症啓発デーが国連総会で定められて以来、世界各地で自閉症や、その他の発達障害への理解を広げるための啓発活動が展開されてきた。そのシンボルカラーが“青”ということで、日本でも東京タワーや麻布台ヒルズをはじめ、各地でブルーライトアップなどの取り組みが行われている。

ヘラルボニーは2026年、「この青も、誰かの世界。」というメッセージを掲げ、“青”のアートを起点にさまざまなステークホルダーとの共創を実現。それらを通して“ちがい”が社会を豊かにする価値として広がるアクションを展開している。

【写真を見る】「この青も、誰かの世界。」というメッセージを掲げた、個性の光るアートワークが並ぶ 撮影:ソムタム田井
【写真を見る】「この青も、誰かの世界。」というメッセージを掲げた、個性の光るアートワークが並ぶ 撮影:ソムタム田井

こちらの共創プロジェクトには、「緑に包まれ、人と人をつなぐ“広場”のような街−Modern Urban Village−」をコンセプトに、誰もが心身ともに豊かに暮らせる環境を目指す麻布台ヒルズ、「東京を走らせる、力になる。」をスローガンに掲げる東京メトロ、「視線を、感動へ。価値を、社会へ。」をミッションに掲げるLIVE BOARDなどが参加。

さらに「“わが家”を世界一幸せな場所にする」をグローバルビジョンに掲げる積水ハウス、「ともに挑む。ともに実る。」をパーパスに掲げるみずほフィナンシャルグループ、「あなたの未来を強くする」をスローガンに掲げる住友生命相互保険も加わり、本企画は実現に至ったという。

アートワークの展示は、2026年4月12日(日)まで麻布台ヒルズで実施中 撮影:ソムタム田井
アートワークの展示は、2026年4月12日(日)まで麻布台ヒルズで実施中 撮影:ソムタム田井

2026年4月2日には、麻布台ヒルズの神谷町駅前広場にて、展示された青のアートを巡りながら、各作品の制作背景やコンセプトを紹介するガイドツアーも実施。作品ごとに異なる“感じ方”を楽しみ、それぞれの世界観・価値観に出会い、想いを馳せる場として好評を博した。なお、同エリアに展示されている作品は以下の通り。

《(無題)(青)》工藤みどり(るんびにい美術館/岩手県)、《青い窓》伊賀敢男留(東京都)、《モリ、シカモウミ》fuco:(佐賀県)、《マレッティモ島の海》小林泰寛(JOY倶楽部 アート部門 アトリエブラヴォ/福岡県)、《タイトル不明》水上詩楽(やまなみ工房/滋賀県)、《アイリス》福井将宏(アートスペースからふる/鳥取県)、《タイトル不明》中川ももこ(やまなみ工房/滋賀県)、《プールサイド》SATO(ボストン)、《くらげ》竹内聖太郎(多夢多夢舎中山工房/宮城県)、《ウミウシダンス》柳生千裕(兵庫県)

キービジュアルの《(無題)(青)》工藤みどり(るんびにい美術館/岩手県) 撮影:ソムタム田井
キービジュアルの《(無題)(青)》工藤みどり(るんびにい美術館/岩手県) 撮影:ソムタム田井
2026年4月2日には、各作品の制作背景やコンセプトを紹介するガイドツアーも行われた 撮影:ソムタム田井
2026年4月2日には、各作品の制作背景やコンセプトを紹介するガイドツアーも行われた 撮影:ソムタム田井

プロジェクト共創企業の担当者にインタビュー

ガイドツアーの終了後、パートナーとして本プロジェクトに参加した、麻布台ヒルズ、積水ハウス、みずほフィナンシャルグループの担当者にも、意見・感想を聞かせてもらった。

「麻布台ヒルズは“緑に包まれ、人と人をつなぐ『広場』のような街”というコンセプトのもと、街づくりを進めているのですが、本日アートツアーでお話を伺って、多様なアーティストの方々の思いが“青”というテーマのもとで一体になっていて。それぞれの個性が響き合っているこの取り組みには、私たちが進めてきた街づくりに通じるものがあり、同じ思いで共創できたことをとてもうれしく思っています」(森ビル 麻布台ヒルズ運営推進室運営部 タウンマネジメントグループ 課長 兼 タウンマネジメント事業部 運営企画部 パークマネジメント推進グループ 課長 兼 麻布台ヒルズ企画戦略室 中裕樹さん)

《青い窓》伊賀敢男留(東京都) 撮影:ソムタム田井
《青い窓》伊賀敢男留(東京都) 撮影:ソムタム田井
《モリ、シカモウミ》fuco:(佐賀県) 撮影:ソムタム田井
《モリ、シカモウミ》fuco:(佐賀県) 撮影:ソムタム田井
《マレッティモ島の海》小林泰寛(JOY倶楽部 アート部門 アトリエブラヴォ/福岡県) 撮影:ソムタム田井
《マレッティモ島の海》小林泰寛(JOY倶楽部 アート部門 アトリエブラヴォ/福岡県) 撮影:ソムタム田井

「実際にアートワークを拝見して、空間の広さに圧倒されるといいますか。すごくダイナミックな空間になっていて、非常にワクワクして。とにかくすごいな…というのが第一印象です。先ほどツアーで、各作品の説明をしていただきましたが、それによって作家さんのバックグラウンドだったり、個性がわかるのがいいですね。どういう考えがあって、このような表現になったのか。より理解が深まって、おもしろい取り組みだなと思いました。私たちは住まいや暮らしをつくる企業として、お客様一人ひとりの個性や好きを大切にし、その人らしい幸せな暮らしや人生につながっていくとことを大事にしたいと思っているので、ここに集う作家さんたちの表現に触れることが、ご自身の好きに気づく機会になるとうれしいです」

(積水ハウス コミュニケーションデザイン部 CXデザイン室 ブランドエンゲージメントグループ グループリーダー 酒井恵美子さん)

《タイトル不明》水上詩楽(やまなみ工房/滋賀県) 撮影:ソムタム田井
《タイトル不明》水上詩楽(やまなみ工房/滋賀県) 撮影:ソムタム田井
《アイリス》福井将宏(アートスペースからふる/鳥取県) 撮影:ソムタム田井
《アイリス》福井将宏(アートスペースからふる/鳥取県) 撮影:ソムタム田井
《タイトル不明》中川ももこ(やまなみ工房/滋賀県) 撮影:ソムタム田井
《タイトル不明》中川ももこ(やまなみ工房/滋賀県) 撮影:ソムタム田井

「同じ“青”というテーマでも、作家さんごとに個性のある描き方をされていて。そうした違いも含めて、いろいろな世界を認め合い、社会に価値を見出していこう…という考え方に感銘を受けて共創させていただいているのですが、今回のアートツアーで作家さん一人ひとりの人となりを知れて。それぞれがどのような視点、考え方で“青”というテーマを表現されたのか。そこから“こういうものの見方もあるのか、考え方もあるのか”という視点も得ることができ、大変意義のあるプロジェクトに関わらせていただけたなと感じています」(みずほフィナンシャルグループ コーポレートカルチャー室長 コーポレートブランドディレクター 祖谷考克さん)

《プールサイド》SATO(ボストン) 撮影:ソムタム田井
《プールサイド》SATO(ボストン) 撮影:ソムタム田井
《くらげ》竹内聖太郎(多夢多夢舎中山工房/宮城県) 撮影:ソムタム田井
《くらげ》竹内聖太郎(多夢多夢舎中山工房/宮城県) 撮影:ソムタム田井
《ウミウシダンス》柳生千裕(兵庫県) 撮影:ソムタム田井
《ウミウシダンス》柳生千裕(兵庫県) 撮影:ソムタム田井

「Beyond Blue Project」の各種企画は、麻布台ヒルズをメイン会場に2026年4月12日(日)まで実施中。

4月12日(日):Beyond Blue Project アートクルーズ

ヘラルボニーが今年始動した「Beyond Blue Project」。「この青も、誰かの世界。」というメッセージのもと、障害のある11名のアーティストが描いた“青”のアート作品を、ガイドのナレーションとともに約30分かけて巡る。

集合場所:麻布台ヒルズ 神谷町駅前広場

時間:①11:30〜12:00 ②14:00〜14:30

参加費:無料※事前申し込み不要

言語:日本語/手話通訳あり(全回)

4月12日(日):Beyond Blue Project アートワークショップー「あなたの青の世界」をポストカードにしよう

会場に用意された青を中心としたさまざまな画材を使って、ポストカードサイズの作品を制作するワークショップ。Beyond Blue Project 起用作家・小林泰寛さんをゲストに迎え、同じ空間で制作を実施。作品を通じて視点や感じ方に触れながら、ゆるやかな対話やコミュニケーションが生まれる時間を楽しめる。

館内を彩る「青」のアートは、どれひとつとして同じものがない。あなた自身の「青の世界」を表現し、共有してみよう。子どもから大人まで、誰でも参加できる。

場所:麻布台ヒルズ 「駅前広場」(ガーデンプラザA 地下1階:神谷町駅5番出口直結)

時間:11:00-15:00(出入り自由)

体験時間目安:15分〜30分

参加費:無料※事前申し込み不要

※混雑時はお待ちいただく場合があります。

スペシャルゲスト:作家・小林泰寛

※体調に合わせての参加となります。

取材・文=ソムタム田井

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