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酔った勢いで妻に送ったメッセージが「実家に帰ります」という返信に変わった夜、俺が失いかけていたもの

  • 2026.4.3
ハウコレ

送信ボタンを押した瞬間から、後悔していました。でも既読がついてしまった。あの夜、俺は自分の弱さと、正面から向き合うことになりました。

母の言葉と、逃げ続けた俺

母は昔から「嫁に外で働かせるのは男の甲斐性がない証拠」という人でした。妻がフルタイムで働いていることを、会うたびに遠回しに責めてくる。俺はそのたびに「まあまあ」とごまかして、妻にも母にも何もちゃんと伝えないまま、ただ場をやり過ごしていました。

飲み会の席に母が来るとは思っていませんでした。「あの子、まだ仕事してるの?」と聞かれて、俺は反射的に「説得してみる」と答えてしまいました。

酔いの中で送った言葉

ホテルの部屋に入って、頭がぐるぐるしていました。母への返事をしなければという焦りと、酔いで判断が鈍っていたこと。「今夜中に片づけよう」という雑な考えで、妻に「母さんの言う通り、仕事やめて家にいれば?」とメッセージを打ちました。

送ってすぐ、「やばい」と思いました。でも既読がついた。そして返ってきた文面を見て、頭が一気に覚めました。「わかった。じゃあ荷物まとめて実家に帰ります。仕事はこのまま続けますね」。妻が怒鳴ってきたより、ずっと怖かったです。

翌朝の電話

「冗談だった」と言いましたが、「母さんに言われて、つい」と続けようとしたところで言葉が詰まりました。妻の声が落ち着いていて、言い訳が続きませんでした。

「義母に言われたことを、深夜に私へ転送する夫って、どういう立場なんだろうね」。その一言に、返す言葉がありませんでした。俺は妻の気持ちより母の顔色を優先した。それも酔った深夜に、一方的に。自分が何をしたかをようやく理解しました。

そして…

電話を切った後、母に連絡しました。「妻は仕事を続ける。これは俺たちふたりで決めたことだから」。母は黙り込んで、最後に「そう」とだけ言いました。初めて、自分の口で言えた気がしました。

妻はそれ以来、あの夜の話をしません。怒っていないわけではないと思います。ただ、俺が動いたのを見ていた。言葉ではなく行動でしか、あの深夜のメッセージは取り消せません。それが今の俺にできる唯一のことです。

(30代男性・会社員) 

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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