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「売れすぎ」「脅威のペース」シリーズ史上“最速ヒット”…700万本売り上げた『超人気ゲーム』が大反響のワケ

  • 2026.7.16
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写真:PhotoAC ※画像はイメージです

カプコンのホラーアクションゲーム『バイオハザード レクイエム』(以下、レクイエム)の販売本数が、2026年2月27日の世界同時発売からおよそ9週間で700万本に到達したという。同作でゲームディレクターを務めたカプコンの中西晃史氏は、自身のInstagramにおけるストーリーで700万本突破を祝うパーティーの様子を投稿し、SNSでは『バイオハザード』シリーズのファンからも祝福の声が上がっていた。

カプコンのプレスリリースによれば、同作は、2026年3月16日時点で全世界での販売本数が「シリーズ史上最速で600万本」に到達したほどのヒット作品に。なぜ、これほどの反響を得たのか。シリーズファンである本稿筆者の視点から、その魅力をひもとく。

因縁の地「ラクーンシティ」へと帰る

僭越ながら、本稿筆者は『バイオハザード』シリーズの熱烈なファンだ。今や、40代前半となってしまったが、中学時代に初めてセガサターン版の初代『バイオハザード』をクリアして以降、ドリームキャスト版の『バイオハザード コード:ベロニカ』、プレイステーション2用の『バイオハザード アウトブレイク』(以下、アウトブレイク)など、歴代のシリーズ作品をプレイしてきた。

1996年3月22日にプレイステーションで発売された初代『バイオハザード』から30周年の節目に発売された『レクイエム』は、シリーズで初めてウイルスによるパンデミックが起きた都市・ラクーンシティにおける因縁の“終着点”に映った。

アメリカ各地で発生する連続変死事件をきっかけに物語がはじまる『レクイエム』には、2人の主人公が存在する。1人は、母親を亡くしたFBI分析官のグレース・アッシュクロフト。そして、シリーズでは『バイオハザード2』(以下、2)や『バイオハザード4』(以下、4)などで主人公を務めた、アメリカ合衆国大統領直属の対バイオテロ組織に所属するエージェントのレオン・S・ケネディだ。

グレースの母親は、かつてのシリーズ作品である『アウトブレイク』でパンデミック下のラクーンシティを生き延びた新聞記者のアリッサ・アッシュクロフト。そのため、グレース自身も、かつてのラクーンシティでの事件における間接的な当事者だった。

対して、レオンは直接的な当事者だ。初登場の『2』では、ラクーンシティ市警の新米警官として赴任して早々、パンデミック下で数多のゾンビと対峙しながら、もう1人の主人公であるクレア・レッドフィールドらと共に生存。その経験を買われ、再びの主人公を務めた『4』では、アメリカ合衆国大統領直属のエージェントとして、遠くスペインの地で新たな生物災害の脅威に立ち向かうなど、歴戦をくぐり抜けてきた。

最新作『レクイエム』ではこの2人が主人公であるほか、シリーズ作品では初代や『2』、『バイオハザード3 LAST ESCAPE』、『アウトブレイク』で描かれてきたラクーンシティの“その後”が劇中の舞台となるのは発売前から周知されていた。実際、プレイすると「ただいま」と言いたくなるほどの感動も込み上げてきた。

プレイヤーが味わう緊張と緩和

最新作『レクイエム』では、グレースとレオンの物語が自然とザッピングしながら進行する。かつてのシリーズ作品『バイオハザード リベレーションズ2』でも複数の主人公における物語を行き来する展開はあったが、『レクイエム』では、2人の役割が明らかに分けられているのが斬新だった。

オプションの機能によって、本作ではグレースとレオンの双方で1人称と3人称の視点を任意で切り替えられる。しかし、デフォルトではグレースが1人称、レオンが3人称となっていて、プレイヤーに与えられた視点がそのまま2人の役割を物語っていた。

グレースはFBI分析官でありながら、ゾンビのような劇中の「B.O.W」(生体兵器)との戦闘に長けていない一般人。対して、レオンは歴戦をくぐり抜けてきた猛者でアクションが豊富、あらゆる銃器を使いこなす戦闘のプロフェッショナルだ。

グレースになりきって、1人称視点のままゾンビに気づかれぬようにと息を押し殺しながら通った道を、今度はレオンとして、3人称視点でゾンビをなぎ倒しながら進んでいく。

過去のシリーズ作品では味わえなかった展開で、ストレスからの解放、ひいては、緊張と緩和の連続による「新たな恐怖へのアプローチ」を存分に感じさせてくれた。

本稿執筆時点では、2026年5月上旬に『レクイエム』のミニゲームDLC(ダウンロードコンテンツ)、そして、物語を補完する追加DLCの配信を発表。さらに、2026年9月18日にはシリーズ作品をモチーフにした映画『バイオハザード』が公開されるが、30周年を迎えた『バイオハザード』シリーズの新たな展開を、期待してやまない。


※記事は執筆時点の情報です

ライター:カネコシュウヘイ
1983年11月8日生まれ。成城大学文芸学部出身。雑誌編集プロダクションに勤務後、2010年にフリーライターとして独立。アイドル・エンタメ・ビジネスを中心に取材や執筆を続ける。
X(旧Twitter):https://x.com/sorao17

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