1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 「ご主人、看病のために早退したんでしょ?」えっ、家でゲームしてるだけなのに。『優しい夫』の評価にモヤッ

「ご主人、看病のために早退したんでしょ?」えっ、家でゲームしてるだけなのに。『優しい夫』の評価にモヤッ

  • 2026.4.1

筆者の話です。
体調不良で寝込んでいた数日、社宅で思いがけない夫の評判を知りました。
外での『優しい夫』と、家での姿。その違いに、私はどう向き合ったのか……。

画像: 「ご主人、看病のために早退したんでしょ?」えっ、家でゲームしてるだけなのに。『優しい夫』の評価にモヤッ

噂のひと言

「大丈夫? ご主人、看病のために早く帰ってるって聞いたよ」
洗濯物を取り込んでいるとき、社宅の奥さんにそう声をかけられました。

体調を崩して数日。
ようやく少し動けるようになり、ベランダに出たタイミングでした。
どうしてそのことを知っているのだろうと驚いて尋ねると、夫が会社で「妻が体調不良なので」と伝えて早めに帰宅していたと分かりました。

静かな違和感

確かに、夫は帰りにお弁当を買ってきてくれていました。
袋を置き「無理しないでね」と声もかけてくれます。
けれど、それ以外の家事はそのまま。
食べ終えた容器はテーブルに残り、洗濯物はかごの中。
私は布団に横になったまま、別室から聞こえるゲームの効果音を聞いていました。
一定のリズムで鳴るその音が、やけに大きく感じられました。

『看病』という言葉と、目の前の光景。
彼にとっては「早く帰ること」が看病で、私にとっては「家が回ること」が看病だった。
その距離だけが、静かに広がっていきました。

役割の違い

翌日、廊下で会った奥さんにこう言われました。
「優しいご主人で安心だね」
私は思わず、曖昧に笑うことしかできませんでした。

その夜も、夫は食事を済ませると、何も言わずに別室へ向かいます。
ドアが閉まり、またゲームの音が始まりました。
『看病のために早く帰る夫』
その言葉と、閉じたドア。
どちらが本当の姿なのだろうと、布団の中で天井を見つめました。

彼が外でそう言いたいのであれば、家でもその役割をまっとうしてもらえばいいのだと。

我慢をやめた日

それ以来、私は遠慮するのをやめました。
「洗濯お願い」「ごはん温めて」「ゴミ出して」

体調が悪いときは、はっきり頼む。
やってほしいことを具体的に伝える。
『いい夫』を名乗るなら、家でもそうであってほしい。
あの日は、夫を変えた日というよりも、私が我慢をやめた日でした。

察してもらうのを諦め、言葉にすれば、彼は彼なりに動いてくれることもある。
小さな一歩ですが、わが家なりの形が、そこから少しずつ整い始めています。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

元記事で読む
の記事をもっとみる