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「娘は中学受験、息子は高校受験」きょうだいで違う進路にした理由

  • 2026.3.30

わが家には、春から中学2年生になる娘と、小学5年生の息子がいます。娘は中学受験を経験しましたが、息子は高校受験を予定しています。きょうだいで受験ルートが違うと話すと、「同じ家庭なのに、なぜ?」とよく驚かれます。でも子どもたちを見ていると、ベストな受験のタイミングは子どもによって違うのではないか、と思うようになりました。

中学受験は「学力向上プロジェクト」に最適

私自身は中学受験は未経験。公立中学・公立高校・国立大学と進学してきました。大学で、中高一貫校の出身者の友人たちと出会い、衝撃を受けます。彼らの「学習に対しての馬力」「突出した才能」みたいなものは、公立育ちの私の「満遍なく何でもソコソコできる器用タイプ」とは全く違っていて、とてもカッコよく見えました。個人の差かもしれませんが、私には、小学生という吸収力の高いタイミングで中学受験を経験することは「学力向上プロジェクト」として非常に有効なんじゃないか?と思えました。その影響で、後に子どもが生まれた時に、積極的に中学受験を検討するようになりました。

中学受験を通して得たものは…

娘のタイプは・何事にもコツコツ取り組める・授業をしっかりと聞く力があり、理解する力もある・友達と切磋琢磨するのが好き中学受験も自分のペースで耐えられそうかも、という見立てがありました。小3の2月から中小の集団塾に通い始めましたが、毎回授業後には「今日、先生が話してくれたロウソクの話が面白くて〜」「今日はクラスで1番最初に記述の満点取れた〜」など、割と楽しんで授業を受けている様子でした。塾の先生も、子どもたちが集中して授業を聞けるように、かなり工夫されているんだと思います。「学力向上プロジェクト」としてはどうだっだでしょうか。中2になる娘は中学受験を通して・幅広い知識、処理能力、粘り強く考え抜く力・自分なりの学習スタイル・膨大な勉強量を当たり前にこなせることこのようなことを獲得したように感じています。もちろん、学校生活は素晴らしい友人・先輩・先生に囲まれていて、とても安心して過ごせています。また、中高生になると、参加できる課外プログラムがグッと増え、レベルも高くなります。模擬国連や各種コンテスト・オリンピック系への参加、長期インターンや起業、長期ボランティア、留学などにチャレンジできるので、好きな領域を見極めじっくりと進路を考える時間があります。高大連携をしている学校だと、大学の研究プログラムに参加できたり、自分の研究を進める機会があったりもします。そう考えると、居場所・じっくりと自分を深める時間も得られたものと言えるかもしれません。

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とはいえ、いいことばかりではない

ただ、そうは言っても、勉強はかなりハード。宿題の量は想像以上で、毎日それをこなすだけでも精一杯。正直、親としては3年間ずっと走り続けてきた、という感覚です。スーパーに行っても、季節の野菜の産地をチェックしたり、お出かけするにしても塾の予習や復習になるような場所を選んだり……(笑)もう一つ、親として少し気になったことは、勉強に対して人から与えられた問いに、速く正確に解くのが唯一絶対の価値という考えが強くなりやすいことです。もちろん、限られた時間で問題を解く力も大事です。受験ってそういうものだし、だからこそ、処理能力や思考力が最大限まで研ぎ澄まされるという側面もあります。ただ、「それが勉強のすべて」のように感じてしまう子もいるかもしれません。それが楽しいお子さんはいいんです。でもそうじゃない場合、親御さんがメッセージを出していかないと、お子さんが必要以上に自己肯定感を下げる場合もあると思います。娘の場合は、中学生活の中で少しずつその感覚がほぐれていっているように感じます。ただ、子どものタイプによっては、中学受験の経験が足かせになることもありそうだと感じました。そんなことを考えるようになったのは、息子を見ていたからです。息子は娘とはかなりタイプが違います。宇宙やロケットが大好きで、親の私よりずっと詳しい。学校でも一人で本を読んでいるような、科学オタクです。小2のころ、火星をテーマにした絵本をきっかけに火星移住計画に興味を持ちました。さらに漫画きっかけで高専の存在を知り「将来は高専に行きたい」「JAXAに就職したい」と言うようになりました。

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おそらく、姉の勉強時間を見て、「僕はいいかな〜」と思っている節もあると思います(笑)「ロケットを開発したいから」と、英語やプログラミングも前向きに取り組んでいます。土日は科学館や宇宙関連の企画展に行ったり、宇宙の本を読んだりして、興味を持ち続けています。一方で、・文字を書くのがあまり得意ではない・得意と苦手の差が大きいという特徴もあります。「得意」と言っても、中学受験界隈にいる算数ツヨツヨ男子というほど算数が突き抜けているわけでもない。そんな息子を見ていて思ったのが、彼が中学受験をすると、苦手を埋める時間が生活の中心になってしまうということでした。もし今、中学受験の勉強を始めたら、この瑞々しい探究心が失われてしまうのではないか。そんな気がしたのです。今の息子は・好きな本をたっぷり読む・レゴで自分の世界を表現する・英語をコツコツ楽しむ・サッカーやプログラミングをするそんな時間をのびのびと過ごしています。この時間は、長い人生の中で、息子にとって大切な土台になる気がしています。娘や娘の友人たちで中学受験を選んだお子さんは・中学高校の環境に明確な理想がある(特定の部活に入りたい、別学でのびのび過ごしたいなど)・競争や順位がモチベーションになる子・周囲の環境に影響を受けやすい子(娘はこのタイプです)・何にでも興味を持てる素直な子(中高6年間でじっくり進路を考えられる)・中学校の内申点が心配な子(提出物や定期テスト対策をコツコツ進められるか心配)こういうタイプのお子さんが多かったです。息子を含む、高校受験を選択しているお子さんの特徴は・すでに強い興味分野・今頑張りたい習い事がある・周囲にあまり流されない・得意と苦手の差が大きく、マイペースに着実に学びたい・中学校の内申点が心配ない(提出物や定期テスト対策をコツコツ進められる)こういうお子さんは、小学校は好きなことを深めながら、子どものペースで成長する道もあるのではないかと感じています。注意点としては、続けたい習い事ややりたい部活によっては、中学受験のほうが合う場合もあるということ。高校受験があると、中学3年生の1年間はどうしても受験勉強が中心になってしまいます。一方で、中学受験を終えて中高一貫校に進めば、その時期を部活や習い事に使えることもあります。中学受験のスタイルもかなり幅広くなっていて、スポーツや音楽などを継続しつつ、無理なく受験勉強している方もいらっしゃいます。

長い目で見て、子ども一人ひとりの「最適なタイミング」を考える

きょうだいで進路を分けるのは、正直少し勇気がいりました。私立中学の環境はやはり魅力的だからです。友人、先輩、先生…素晴らしい出会いがたくさんあります。それでも今思うのは、子どもがその子らしく、心地よく過ごせる場所はどこかそしてどのタイミングで受験するのが、その子を1番成長させるのかそれを見極めることが大事なのではないか、ということです。受験はゴールではなく通過点。きょうだいでも、最適なタイミングは違うのかもしれません。

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