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「気の毒に思う」相次ぐ迷惑行為を受け、“サル山”の観覧マナーが厳格化「ありがたい」「動物の安全と健康が第一」

  • 2026.5.4
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

動物園で見られるさまざまな動物たちの姿に、思わず夢中になってしまうことはありませんか。しかし、その楽しみ方ひとつで、動物たちに思わぬ影響を与えてしまうケースもあるようです。

市川市動植物園の公式X(旧Twitter)では、サル山の観覧マナーが新たに追加・修正されたことが発表され、注目を集めています。

その背景にあるのが、ぬいぐるみと一緒に過ごす姿がSNSで拡散され、世界中から関心を集めているニホンザルの「パンチくん」です。

かわいらしいパンチくんの姿に惹かれ、多くの来園者が訪れる一方で、観覧時のルールが守られていないケースもあり、動物園には意見や苦情が寄せられているといいます。そんな中で発表された今回のマナー見直しについては、「ルール追加はありがたい」といった声や、「自分勝手な人が多くて残念」「本来は常識では」といった厳しい意見も見られました。

一見すると些細に思える行動でも、動物たちにとっては大きなストレスとなる可能性があります。動物たちが安心して過ごす環境を守るためには、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。

それでは、観覧マナーの見直しが行われた背景や、私たちが意識したいルールについて詳しくご紹介します。

世界中から大注目のニホンザル

「市川市動植物園」は、千葉県市川市にある市立の動物園・植物園です。動物とのふれあいをテーマに、モルモットやヤギ、マイクロブタに触れられるコーナーがあるほか、レッサーパンダやスマトラオランウータンといった貴重な動物も飼育・展示されています。

その中でも、最近特に注目を集めているのが、ニホンザルが暮らす「サル山」です。母猿の代わりにオランウータンのぬいぐるみと一緒に過ごす「パンチくん」の姿がSNSで話題となり、世界中から関心が寄せられています。

連日パンチくんをひと目見ようと多くの来園者が訪れる一方で、観覧マナーが問題になっているようです。

なぜマナー変更が必要だったのか?ルールの詳細と市の条例

これまでもサル山の観覧方法については、ニホンザルのストレス軽減を最優先にしつつ、多くの人が安心して楽しめるよう、公式X(旧Twitter)でルールの周知が行われてきました。

しかし、多くの来園者がルールを守っている一方で、一部では守られていないケースも見られ、違反行為を目にした人から動物園へ意見や苦情が寄せられているといいます。こうした状況を受け、今回新たなルールが追加されることになったのです。

追加されたルールは、以下の3つです。日本語だけでなく、英語や中国語でも表記されており、多くの来園者に向けて呼びかけが行われています。

  • 傘を差しながらの観覧禁止
  • 飲食しながらの観覧禁止
  • 撮影補助用具の使用禁止

また、「立入禁止ゾーンに入らない」「静かに、走らずに観覧する」「最前列での観覧方法」といったこれまでのルールについても、引き続き守る必要があります。

さらに、無許可での営利目的の撮影は市川市都市公園条例第2条で禁止されているので注意が必要です。

ニホンザルに限らず、多くの動物は大きな音や急な動き、長時間見られることに強いストレスを感じます。そのため、観覧の際はルールを守り、動物たちに配慮しながら過ごすことが大切です。

特に群れで生活するサルは、不安が全体に広がりやすく、立場の弱い個体ほど影響を受けやすいといいます。一人ひとりの行動が、動物たちの安心につながることを意識しましょう。

SNSの声

公式X(旧Twitter)でのルール追加の注意喚起を受け、SNSではさまざまな意見が寄せられています。

  • マナー違反が多いと思っていたので、ルール追加はありがたい。
  • スタッフの方たちが動物たちのために考えてくれたルールですね。
  • いろいろと考えてくださり、ありがとうございます。

ルールの強化を前向きに受け止め、感謝の気持ちを抱く人も多いようです。

一方で、マナーを守らない一部の行動に対し、残念に感じる人も少なくありません。

  • 禁止事項を増やさなくてはならないことは気の毒に思う。
  • ルールを守らない自分勝手な人が多くて残念。
  • すべて常識だと思うけど、追加しなくてはならないのは大変。
  • 守らない人が多いなら、今後も厳しくするしかない。

また、動物たちの立場に立った意見も多く寄せられていました。

  • 動物たちが安心できる環境を守りたい。
  • 来園者みんなが動物のことを思いやって過ごしてほしい。
  • みんなで協力して動物たちのストレスにならないようにしたい。
  • サルたちが穏やかに過ごせるようにしたい。
  • 動物の安全と健康が第一。スタッフの働きやすさも大事。

実際に、マナーを意識した工夫を取り入れている人の声も見られます。

  • 日傘ではなく、帽子を使うようにしています。
  • 晴れていても念のためにレインコートを持参しています。
  • 傘の代わりにポンチョをスタンバイしています。

ルールを守りながら楽しむための意識が、少しずつ浸透しているのかもしれません。

動物ファーストで見守ろう

今回は、「市川市動植物園のサル山で観覧マナーが見直された背景」について、世の中の人がどのように受け止めているのかを紹介しました。

ルールの追加については、「動物の安全と健康が第一」「動物たちのために考えてくれたルール」と前向きに捉える声が多く見られました。一方で、「すべて常識だと思う」「自分勝手な人が多くて残念」といった厳しい意見もあり、来園者一人ひとりの意識が問われているようです。

動物たちは、大きな音や急な動き、長時間の視線などに敏感に反応し、強いストレスを感じてしまいます。また、マナーが守られないことで、動物たちにストレスがかかるだけでなく、施設側の負担にもつながっているようです。

だからこそ、私たち来園者がルールを守り、落ち着いた行動を心がけることが、安心できる環境づくりにつながります。みんなが気持ちよく過ごせる場所であるためにも、「動物ファースト」の視点を大切にしていきたいですね。


参考:
市川市動植物園公式ホームページ(市川市動植物園)
市川市都市公園条例(市川市)