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あの頃キミは若かった/ソン・ジュンギ、【伝説の原点】ソン・ジュンギ、超豪華キャストの中で放った「一瞬のウインク」

  • 2026.3.28

今や飛ぶ鳥を落とす勢いの人気の韓流スターたち。ただ、そんな彼らにも「運命の一作」があったはず。特に韓国ドラマ界において時代劇は、若手俳優の「登竜門」であり、同時に「真価が問われる場所」とも言われています。彼らがトップの座を不動のものにした、あるいは俳優としての評価を確立した伝説的な時代劇をプレイバック。現在の洗練された姿とは異なる、情熱に満ちた「あの頃」の熱演を振り返ります。

映画『ロ・ギワン』での泥臭くも力強い熱演や、ドラマ『ヴィンチェンツォ』で見せた冷徹かつ華麗なマフィア弁護士役など、作品ごとに全く異なる顔を見せ、世界中のファンを熱狂させているソン・ジュンギさん。2024年以降も特別出演や新作の準備など、その勢いはとどまることを知りません。

そんなソン・ジュンギさんが俳優として一躍脚光を浴び、その名を世に知らしめた原点とも言える作品が『トキメキ☆成均館スキャンダル』です。

今振り返れば、『成均館スキャンダル』は伝説的な作品だったと言えるかもしれません。出演したソン・ジュンギさんはもちろん、ユ・アインさんやパク・ミニョンさんも、本作以降に数多くのドラマや映画で主演を務め、トップ俳優へと上り詰めたからです。

韓国での放送から月日が流れた今でも、その豪華な顔ぶれから「二度と見られない超豪華キャスティング」として度々ニュースに取り上げられるほど、特別な一作となっています。

(写真=『成均館スキャンダル』)

この伝説的な作品で、ソン・ジュンギさんが演じたのは、成均館(ソンギュンガン)に通う学生でありながら、プレイボーイの一面を持つク・ヨンハです。

派手な衣装に身を包み、無類の女好きという設定ですが、実は鋭い観察力と聡明さを併せ持つ青年という役どころでした。「俺はク・ヨンハだ」という決めゼリフはあまりにも有名で、そのハマり役ぶりに多くの女性視聴者が虜になりました。

しかし、ソン・ジュンギさんはク・ヨンハ役を演じるにあたって、当初は苦労も多かったようです。

「最初はキャラクターを掴むのがとても難しく、自分の演技力でどこまで表現できるか自信がありませんでした。映画『チョン・ウチ 時空道士』のカン・ドンウォンさんの演技や、同性愛を扱った映画などを見ながら、徹底的にキャラクターを研究しました」と明かしています。

また、作中でヨンハが見せる印象的なウインクも、実は彼のアドリブだったそうです。

「もともとウインクは台本にありませんでしたが、アドリブでやってみたところ意外にも反応が良くて。真剣な場面でするウインクなども自分で開発していきました」

こうした細かな工夫からも、演技に対する貪欲な姿勢がうかがえます。彼は『成均館スキャンダル』について、「『成均館スキャンダル』や『根の深い木』といった作品が、俳優ソン・ジュンギに大きなきっかけを与えてくれた」と、感謝の意を述べています。

彼の演技に対する真摯な姿勢の根底には、素晴らしい先輩俳優たちからの影響があるようです。映画『霜花店(サンファジョム)』で共演したチョ・インソンさんが、全スタッフの名前まで覚えている姿を見て俳優としての資質を学び、またソン・ドンイルさんからは「アドリブも計算された演技のひとつである」という教えを受けたと言います。

共演者から技術やマインドを吸収し、成長し続けてきたソン・ジュンギさん。最近のインタビューでは、自身の変化についてこう語っています。

「新人の頃は、主演としての成長よりも多様な作品を経験することが目標でした。その思いは今も持っています。しかし、初心を大切にしながらも、責任感の持ち方は変えていかなければならないと感じています。現場のスタッフからファンの方々まで、私が失望させてはいけない人たちが増えました。いつまでも新人のままの気持ちではいられないと思っています」

ソン・ジュンギさんの「プロフェッショナルな自覚」は今もきっと変わっていないはずです。

文=森下 薫

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