1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「すいません。クレームです」部下から定時間際にチャットで報告→急いで部下に電話した結果【短編小説】

「すいません。クレームです」部下から定時間際にチャットで報告→急いで部下に電話した結果【短編小説】

  • 2026.3.31

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

部下からの報告

金曜日の夕暮れ時。

外出先での打ち合わせを終え、最寄り駅へと歩を進めていました。

時刻は17時58分。「これで今週も終わりだ」とホッとしていた、その時です。

ピコン。

スマートフォンが短く震え、画面には社内チャットの通知。送り主はチームの若い部下です。

不思議に思いつつメッセージを開いた瞬間、私の思考は完全に停止しました。

『すいません。クレームです。昨日お送りした資料の金額が間違っていたようで、お客様からお怒りのご連絡がありました。申し訳ありません。』

金額の間違いといえば、絶対にあってはならない重大なトラブル。

「なぜ今報告してくるの!?しかもチャットで!」

心臓が早鐘を打つ中、慌てて部下の携帯へ発信します。

むなしく響く呼び出し音。

何度かけても、一向に応答する気配がありません。

嫌な予感が全身を駆け巡ります。

私は駅へ向かう足を止め、踵を返して会社へと走り出しました。パンプスでアスファルトを蹴り、息を切らしながらの猛ダッシュ。

会社に戻ると…

なんとかオフィスに飛び込み、一直線に向かったのは部下のデスク。

しかし、そこに部下の姿はありませんでした…。

きれいに片付けられた机。そして、完全に電源の落ちた黒いモニター。

自分のパソコンを立ち上げて確認すると、部下のアカウントはすでに「オフライン」。

メッセージの送信時刻は17時59分でした。

そう、部下は定時わずか1分前に爆弾のような報告を送りつけ、そのまま逃げ帰ってしまったのです。

「嘘でしょ!帰ったの?」

閑散とし始めたオフィスで、一人呆然と立ち尽くす私。

お客様が激怒している以上、放置はできません。

金曜夜の予定は泣く泣くキャンセルし、たった一人で事態の把握と謝罪対応に追われることになりました。

あの時の底知れない絶望感と虚無感。

皆さんも、定時間際のチャットにはどうかお気をつけください。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる