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「あんたにうちの子の気持ちはわからない」と言い放った保護者→授業参観でその子が見せた"本当の表情"

  • 2026.3.26
ハウコレ

担任を持って三年目の春、保護者の方に言われた言葉は、今も忘れられません。でも、あの授業参観の日に見たものが、私にとっての答えになりました。

突然のクレーム

ある日の放課後、一人の保護者から着信がありました。「うちの子が学校に行きたくないと言っている。先生のせいです」驚きながらも丁寧に話を聞こうとしましたが、翌日には直接学校に来られました。

職員室で、周りの先生たちが見ている中、「あんたにうちの子の気持ちはわからない」と言い放ちました。何度も丁寧に説明しようとしましたが、声が届いている感じがしませんでした。その日の夜、帰宅してからも、その言葉がずっと頭の中で鳴り続けていました。

揺れる自信

その子のことを振り返りました。朝の会では笑っていた。給食の時間は友達とふざけ合っていた。休み時間も元気に走り回っていた。

でも、本当にわかっていたのだろうか。「楽しくない」と感じる瞬間が、自分の見えていないところにあったのかもしれない。そう考え始めると、自分が積み上げてきた三年分の自信が、少しずつ崩れていくような感覚がありました。

授業の準備をしながら、今まで以上にその子の表情を意識するようになりました。

授業参観の日

数週間後の授業参観。保護者の方も来られていました。私は意識しないようにしながら、普段通りに授業を進めました。すると、その子がまっすぐに手を挙げたのです。「はい!」という声は、教室の後ろまで届くほど明るくて、思わず笑顔で指名しました。

黒板の前に出たその子は、少し照れながらも自分の言葉でしっかりと意見を言い切りました。発表が終わり、席に戻るとき、ほんの一瞬だけ私を振り返りました。満面の、屈託のない笑顔でした。

そして…

授業の後、保護者の方が歩み寄ってきました。「……先生、うちの子、楽しそうにしてましたね」と、小さな声で言いました。私は「はい、いつもそうですよ」とだけ答えました。責める気持ちは、不思議と何もありませんでした。

それから数日後、その保護者の方が再び学校を訪ねてきました。「あのときは申し訳ありませんでした」と、深く頭を下げてくれました。私は「いいえ、気にしていません」と笑って答えました。お子さんを守りたいという気持ちから出た言葉だと、今ならわかります。

(20代女性・教員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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