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ゼンデイヤ、ロバート・パティンソンらがサプライズ登壇!重要な証言だらけな『デューン 砂の惑星PART3』予告編解禁イベントをロングレポート

  • 2026.3.25

第98回アカデミー賞授賞式の翌日、3月16日(現地時間)にロサンゼルス・センチュリーシティのAMCシアターで、『デューン 砂の惑星PART3』(12月18日公開)の予告編解禁イベントが開催された。イベントの事前告知ではドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のQ&Aがあると伝えられていたが、「サプライズがあるかもしれません」と前置きがあり、予告編解禁と共にチャニ役のゼンデイヤ、スティルガー役のハビエル・バルデム、アリア・アトレイデス役のアニャ・テイラー=ジョイ、そしてPART3から出演する新キャラクターのサイテール役を演じるロバート・パティンソンといったキャスト陣が姿を現す豪華なイベントになった。IMAXシアターに登壇したヴィルヌーヴ監督とキャストたちは、三部作の完結編について、重要な情報を明かしている。MOVIE WALKER PRESSでは、現地取材したイベントの様子を、ロングレポートでお届けする。

【写真を見る】ゼンデイヤがフローレンス・ピューの熱演に絶賛「本当に圧倒的でした」

ヴィルヌーヴ監督とキャスト4名による豪華な解禁イベントとなった [c]2026 Warner Bros. Entertainment Inc. and Legendary. All rights reserved.
ヴィルヌーヴ監督とキャスト4名による豪華な解禁イベントとなった [c]2026 Warner Bros. Entertainment Inc. and Legendary. All rights reserved.

「ポールとチャニの愛の物語は、依然としてこの映画の心臓部です」(ヴィルヌーヴ)

イベントは、ポール・アトレイデス役のティモシー・シャラメのビデオメッセージでスタート。「この映画は、偉大な映画作家であるドゥニ・ヴィルヌーヴなくして存在し得ませんでした。ドゥニはいつもこう言います――“Vivre cinéma(シネマよ、生きろ)”。この3作目において、彼はまさにそれを体現してくれました。真の映画的行為として」。

PART2公開後、ヴィルヌーヴ監督は別の映画の企画に取り掛かろうと考えていたという。しかし、PART2への世界中からの熱狂的な反響が、その計画を変えた。「映画作家としてシリーズものを手がけると、観客とのあいだに一種の「関係性」が生まれます。この物語を最後まで完成させなければ、という責任感を感じました。休みをとって家に帰ったけれど、ところが夜になっても眠れない。「デューン 砂漠の救世主」から着想を得た、『PART3』のための映像が、頭の中にどんどん浮かんできました。次の作品として別の映画を撮る予定もあったのに、その映像が繰り返し戻ってきました。最終的に『…わかった、やりましょう』となりました」と、『PART3』に取り憑かれたようになってしまったとヴィルヌーヴ監督は率直に語る。

本作は、PART2で描かれた世界から17年後を舞台にしている。「PART3は、前の2作とは大きく異なるでしょう。全く違うトーン、違うリズム、違うテンポを持つ映画になります、とスタッフにも告げました」と、ストーリーテリングの変化を匂わせる。「1作目が少年が新しい世界を探索する観照的な映画であったとすると、2作目は戦争映画でした。今作はより動きのある、アクション色が強く、タイトで、力強い映画になるでしょう」とヴィルヌーヴ監督は続ける。

シリーズを完結させることに取りつかれていたというドゥニ・ヴィルヌーヴ監督 [c]2026 Warner Bros. Entertainment Inc. and Legendary. All rights reserved.
シリーズを完結させることに取りつかれていたというドゥニ・ヴィルヌーヴ監督 [c]2026 Warner Bros. Entertainment Inc. and Legendary. All rights reserved.

ポール・アトレイデスが帝王となった代償と向き合い、暴力の連鎖から脱却しようともがく。もちろん帝国の未来は定まっているので、彼は難攻不落の存在にも見える。一方で、彼を打倒しようとする者たちの存在もある――。それがPART3の核心だという。さらに、「ポールとチャニの愛の物語は、依然としてこの映画の心臓部です」とも強調した。

「『デューン 砂漠の救世主』は、シリーズの中でも断然、私が最も愛する一冊です。非常に暗く、美しい本」と語ったヴィルヌーヴ監督。「この映画は私の最も個人的な作品の一つです。いや、最も個人的な作品かもしれない」と語る。その理由は、ポールとチャニの関係性にある。「2人が関係の重みと、周囲からの信じ難いプレッシャーの中でもがいている。時間の経過の中で、彼らの愛がいかに変化していくか。その物語、その関係性が、私にとって非常に個人的なものとして響いています」。

本作では、ゼンデイヤ演じるチャニの戦士としての姿にも姿にも期待が高まる [c]2026 Warner Bros. Entertainment Inc. and Legendary. All rights reserved.
本作では、ゼンデイヤ演じるチャニの戦士としての姿にも姿にも期待が高まる [c]2026 Warner Bros. Entertainment Inc. and Legendary. All rights reserved.

撮影監督は、PART、PART2のグリーグ・フレイザー(PART1でアカデミー賞撮影賞受賞)に代わり、リナス・サンドグレンが担当。ヴィルヌーヴ監督は「新しい眼差しで臨みたかった」と起用の意図を語った。映画のほとんどは65ミリフィルムで撮影され、その大部分はIMAXフィルムを使用している。サンドグレンとは、IMAX用レンズも一から設計したという。「砂漠のシーンはデジタルのまま残しました。デジタルIMAXの持つ荒々しさが好きだから。この映画は本当にIMAXで、できる限り大きなスクリーンで観ることを前提に作られています。IMAXカメラはまさに壮大で、スクリーンで見る映像の質感は比べようがありません。またいつかチャンスがあれば必ずやりたいですね」。

そして、映画館での鑑賞体験の重要さについてこう述べた。「私がIMAXを重視するのは、それが最も没入感の高いフォーマットだからです。そして映画というアート形式は、観客に旅してもらうためにあります。日常では決して経験できないことを感じてもらうためにあると言えるでしょう。こういった物語の意義は、観た後の人生になにか新しいものをもたらすことです。ヴィム・ヴェンダースが言っていたと思うのですが、『すばらしい映画とは、映画館を出た後に、ボールを蹴りたくなるような映画だ』と。映画は生と切り離されているようで、実は生とつながっている。そしてなにより、共に体験を共有することの大切さ。いまの世界では、私たちはそれぞれの小さなバブルに閉じこもりがちです。でも映画館はスポーツのイベントやコンサートと同じように、人々を一つにします。それは美しく、人間らしい、とても大切なことです」

「すごい旅が待っています」(ゼンデイヤ)「アリアが最も強く感じているのは、兄への愛と献身です」(テイラー=ジョイ)

ティーザー予告が初披露されると、ヴィルヌーヴ監督がサプライズでキャストを呼び込む。ゼンデイヤ、ハビエル・バルデムに続いて、アニャ・テイラー=ジョイ、そしてロバート・パティンソンがスクリーン前にずらっと並び、予告編披露イベントがさながらプレミア会場のような熱気に包まれた。まずはチャニ役のゼンデイヤが「この作品たちが、長年にわたって私にとってどれほど大きな意味を持ってきたか…。文字通り、私の20代のすべてを一緒に歩んできた作品です。だから本当に、心の中の特別な場所に置かれています」と挨拶すると、スクリーンにイルーラン役のフローレンス・ピューが映り、ゼンデイヤに質問を投げかける。

【写真を見る】ゼンデイヤがフローレンス・ピューの熱演に絶賛「本当に圧倒的でした」 [c]2026 Warner Bros. Entertainment Inc. and Legendary. All rights reserved.
【写真を見る】ゼンデイヤがフローレンス・ピューの熱演に絶賛「本当に圧倒的でした」 [c]2026 Warner Bros. Entertainment Inc. and Legendary. All rights reserved.

「ゼンデイヤに聞きたいんですけど、前作のラストで、あなたはポールから走り去りましたよね。いまはどこにいるの?私のこと、まだ怒ってる?それとも少し好きになってくれた?全部知りたいんです」。それを受けたゼンデイヤは、「まず言わせてください、フローレンス・ピューが大好きです。才能があって、すばらしい俳優です。(前作の)プレスツアーの時も話していたんですけど、私たちは一緒のシーンが本当に少なくて、遠くから見つめているだけだったから、『次の映画ではもっと一緒のシーンが欲しい』って思っていたんです。だから…なにかをほのめかすつもりはありませんが(笑)、彼女は本当に圧倒的でした。なにが起きるかは、ぜひ映画で確かめてください。すごい旅が待っています」と、2人の共演シーンが増えていることを認めた。

「彼女はポールのためならなんでもする」と自身のキャラクターについて語るアニャ・テイラー=ジョイ [c]2026 Warner Bros. Entertainment Inc. and Legendary. All rights reserved.
「彼女はポールのためならなんでもする」と自身のキャラクターについて語るアニャ・テイラー=ジョイ [c]2026 Warner Bros. Entertainment Inc. and Legendary. All rights reserved.

PART2でのカメオ出演から本格参加となるアニャ・テイラー=ジョイは、ポールの妹・アリアを演じる。17年という時間軸の調整は、「PART2の終わりでまだ誕生していない」というアリアの設定を活かすためでもある。「アリアは非常に激しい、祝福された呪いのような存在です。何世代にもわたる魂の重さと叡智を背負っている。そんな中で、彼女が最も強く感じているのは、兄への愛と献身です。ポールだけが、彼女のことを意味のある存在として理解してくれる唯一の人間だから。彼女が生まれる前から、彼は彼女を理解していた。彼女はポールのためならなんでもする。それがどれほど狂気じみたことであれ、様々な程度で」と、今作におけるキーパーソンぶりを匂わせるテイラー=ジョイ。

そして、「デューン」ユニバース新規参加のロバート・パティンソン。ゼンデイヤと共演した映画『The Drama』の撮影中に『デューン』の話をしていて、その数か月後に出演オファーを受けたという。「だから、君(ゼンデイヤ)がなにか関係しているのかなって勘繰っていたんですけど(笑)」と笑う。パティンソン曰く、彼が演じるサイテールは、変身能力を持つ謎めいた敵。「彼は原作の中でも変わったキャラクターで、サイテールの本質はつかみどころがないところにあると思います。典型的な悪役かというと、そうでもない。もしかしたら善人かもしれない。私自身もまだ探り中ですが、演じていてとても楽しいキャラクターでした。ビジュアルも最高なんですよ」。

本シリーズ初参戦となるロバート・パティンソンが演じるのは、変身能力を持つサイテール [c]2026 Warner Bros. Entertainment Inc. and Legendary. All rights reserved.
本シリーズ初参戦となるロバート・パティンソンが演じるのは、変身能力を持つサイテール [c]2026 Warner Bros. Entertainment Inc. and Legendary. All rights reserved.

PART1で姿を消したジェイソン・モモア演じるダンカン・アイダホも、本作で復活を遂げる。モモアはビデオ中継で「なんで1作目で俺を殺したんだ?」と監督に直撃。ヴィルヌーヴ監督は笑いながら、「ジェイソン、なぜダンカン・アイダホが1作目で死んだのに、3作目に復活するのか?それこそがフランク・ハーバートの天才たる所以です。彼が作り上げたのは、それほど圧倒的に魅力的なキャラクターでした。彼の死によって私たちの心が打ち砕かれ、どうしても戻ってきてほしいと願ってしまう。そしてちょうどいいタイミングで戻ってくる。ポールが自分のアイデンティティに苦しんでいるとき、過去から強く揺るぎないこの人物が戻ってくることの意味は計り知れない…とだけ言っておきましょう。彼の帰還は、すべてを物語っています」と返答した。

この日初公開上映された予告映像は、戦場ではなく、ポールとチャニが、まだ見ぬ子どもの名前を語り合う場面から始まる。女の子なら「ガニマ」、男の子なら「レト」。この重要な伏線から、映像は壮大な戦闘シーンへと展開する。フレメンの砂虫に跨るチャニ、各惑星を征服するポールとスティルガー、そして頭を剃り上げたポールが「死を恐れているか?でも、まだ死ぬわけにはいかない」と語る場面まで、三部作の集大成にふさわしいスケールを提示している。

12月の劇場公開を見据え、現在VFXを含むポストプロダクションが最終局面を迎えている段階。「編集はほぼ完了していますが、このような大規模な映画は、膨大なポストプロダクションが必要なのです。私もこのあと編集室へ走って戻らなくては」とヴィルヌーヴ監督。『デューン』三部作の最終章、『デューン 砂の惑星PART3』は12月18日(金)に日米同時公開される。

取材・文/平井伊都子

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