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【50代の人見知り】コミュニケーションの苦手意識を克服する2つの方法

  • 2026.3.22

大人になっても、対人関係の悩みはつきないもの。今回は47歳女性から「大人の人見知り」についてのお悩みが寄せられました。人にはそれぞれ3つの「自分」がいる、と仏教の教えをわかりやすく説く住職・名取芳彦さん。「第三の自分」を見つけてみませんか。

回答者プロフィール:名取芳彦さん

回答者:名取芳彦さん

なとり・ほうげん 1958(昭和33)年、東京都生まれ。元結不動・密蔵院住職。真言宗豊山派布教研究所研究員。豊山流大師講(ご詠歌)詠匠。写仏、ご詠歌、法話・読経、講演などを通し幅広い布教活動を行う。日常を仏教で“加減乗除”する切り口は好評。『感性をみがく練習』(幻冬舎刊)『心が晴れる智恵』(清流出版)など、著書多数。

47歳女性「大人の人見知り」についてのお悩み

私は人見知りで、コミュニケーションを取るのが苦手です。

表面上はそれなりにお付き合いできます。でも、プライベートでは、自分から声を掛ければ一緒に行動できますが、相手から声を掛けてもらえるようなお付き合いまでなかなか進まず、寂しいです。

(47歳女性・Y.H.さん)

名取さんの回答:人にはそれぞれ3つの「自分」がいます

01_第一の自分

 
「人には3つの自分がいる」という考え方があります。「第一の自分」は、自分が思っている“自分”です。私なら「無口な自分」で、Y.H.さんなら「人見知りで、コミュニケーションを取るのが苦手な自分」が「第一の自分」です。

「第二の自分」は、自分の言葉や行動から周囲の人が判断している“自分”です。私の場合は「私って無口なんです」と言えば、周りの人は「どの口が『無口だ』なんて言っているんですか。ムクチはムクチでも、あなたの場合は“六口”でしょ」とあきれて、笑います。

私は、誰かと一緒なら何か話さないと気まずさを感じます。黙っていれば相手に失礼だとも思います。そこで、がんばって話題を見つけ、いろいろしゃべります。そのため他人からすれば、私はとてもおしゃべりなのです。

Y.H.さんの場合は、「表面上はそれなりに人とお付き合いできて、プライベートでは、自分から声を掛ければ一緒に行動できる」とありますから、これが「第二の自分」でしょう。周りの人は、Y.H.さんが人見知りで、コミュニケーションが苦手だとは夢にも思っていないのです。

02_第三の自分

このように「第一の自分」と「第二の自分」の間にはギャップがあります。「第一の自分」がどんな自分であろうと、社会的に通用しているのは「第二の自分」の方なのです。

それに気付いて、社会で通用している「第二の自分」に、自分で思っている「第一の自分」を近付けたときに現れるのが「第三の自分」です。

私なら、「私は無口ではなく、おしゃべりなのだ」と自覚して、普段から多くのことに関心を持って、自然にしゃべることができる自分です。

Y.H.さんなら「声を掛けてもらうことは少ないけれど、私は人見知りでもなければ、コミュニケーションが苦手なわけではないのだ」と自覚したときに現われるのが「第三の自分」です。自分を卑下せずに、自分自身にOKを出して、これまでと同じように人とお付き合いをしていればいいでしょう。     

コミュニケーションの苦手意識を克服する2つの方法

もし、今以上に、人見知りを克服し、コミュニケーションの苦手意識を解消したいなら、楽しんで取り組める方法があるので、2つご紹介します。

方法1:相手に全力で関心を持つ

03_方法1:相手に全力で関心を持つ

1日に数分でいいですから、相手に対して全力で関心を持つ練習をしてみてください。

「素敵な髪型だけど、どこの美容院に行っているのだろう」「仕事は順調だろうか」「ご両親はお元気だろうか」などの他にも、趣味は?生きがいは?など、いくらでも関心を持てるでしょう。

そのような関心を持って人と接すれば、動物園や水族館に行くよりずっと面白い時間が楽しめます。

すでに関心を持って人と接しているなら、「美容院、どこへ行っているの?」「仕事は順調?」と実際に声を掛けてみるといいでしょう。関心を持っているだけでなく、それを具体的な行動として相手に向けて発信するのです。

根掘り葉掘り聞くのは失礼になるでしょうが、「愛の反対は無関心である」という名言もあります。相手は「私に関心を持ってくれている」と感じて、Y.H.さんといるのが楽しくなるはずです。

方法2:五感で感じたことを伝えてみる

04_五感で感じたことを伝えてみる

もう一つは、朝、起きてから自分が見た、聞いた、嗅いだ、触ったことの一つに感想を加えて、その日最初に会う人に簡単に伝える練習です。

「雨だからビニール傘をさしてきたけど、雨音が面白くないのよ。素敵な雨音がする傘を探してみようと思ったわ」「パン屋さんの前を通ったら、焼きたてのパンの匂いがしてね。鼻の穴を大きく広げて深呼吸しちゃった。あれって、鼻の筋肉トレーニングになるかな」など、どんなことでもかまいません。

会社勤めの人が隣の席の人に対してこれを続けると、2週間ほどで「今日はどんなことを言うだろう」と楽しみにするようになります。

相手に関心が持てる人、新鮮な気持ちで毎日を過ごしている人は、一緒にいて楽しいものです。自然に声を掛けてもらえるようになるでしょう。

どうぞ、楽しんで練習してみてください。

構成=石丸繭子(ハルメクWEB)

※この記事は2022年6月の記事を再編集して掲載しています。

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