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「夫とのキスが気持ち悪い」「欠点ばかり目について…」レス夫への不満から不倫相手を美化していく妻、身勝手すぎる心理描写【作者に聞く】

  • 2026.3.9
プロローグ01 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
プロローグ01 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA

「行き遅れたくない」という焦りから、夫として条件がよさそうという打算的な理由で結婚を決めたハル。しかし、夫の転勤で縁もゆかりもない大阪へ移り住むと、夫婦の溝は静かに、そして確実に深まっていった。結婚3年目にしてレス状態は1年以上続き、見知らぬ土地で孤独を募らせるハルに対し、仕事で疲弊する夫は「自分ありきで考えるな、自分の世界を見つけろ」と冷たく突き放す。現状を変えようと働きに出たパート先で彼女が出会ったのは、夫とは正反対の優しさを持つ年下の大学院生だった。

プロローグ02 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
プロローグ02 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
プロローグ03 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
プロローグ03 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
プロローグ04 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
プロローグ04 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA

打算的な結婚から生じた孤独とすれ違い

漫画家・ただっちさん(@tadatsuchi5555)が描く『夫がいても誰かを好きになっていいですか?』は、家政婦のような扱いに不満を抱く主婦が、次第に別の男性へ惹かれていく心の揺らぎをリアルに切り取った話題作だ。

本作は、編集者からの「不倫」をテーマにした執筆依頼からスタートした。ただっちさん自身、「人間が一人の相手だけを永遠に愛し続けるのは本能的に難しいのではないか」という疑問を抱えていたという。決して不倫行為を肯定したいわけではなく、いけないと分かっていても一歩踏み出してしまう人間の弱さや、葛藤のなかで己を正当化する身勝手な言い訳など、泥臭くも人間らしい部分を表現したかったと語る。

作中では、罪悪感を覚えつつもパート先の青年にときめいてしまうハルの心理が丁寧に描写される。不倫相手に惹かれるほど彼を美化し、逆に夫の欠点ばかりが目につき嫌悪感が増していく。こうした自分勝手な心の動きこそが人間のリアルなのだ。さらに、彼に嫌われたくない、今の心地よい関係を壊したくないという保身から、自分が既婚者であることを隠し続けるハルの弱さも、読者の感情を大きく揺さぶる。

読む人の立場や経験によって受け取り方が大きく変わる

本作に対する読者の感想は「絶対にあり得ない」という強い嫌悪から、「痛いほど気持ちがわかる」という共感まで真っ二つに分かれるという。ただっちさんは、読む人の立場や経験によって受け取り方が大きく変わる点こそが本作の面白さであり、他の読者のレビューも含めて作品を楽しんでほしいと呼びかけている。

なお、同シリーズで行動力のある別の主人公を描いた新刊『夫がいても誰かを好きになっていいですか?〜コンビニで見つけた私の恋〜』が発売中のほか、週刊誌「女性セブン」では家庭のさまざまな問題をテーマにした『木曜日の妻たち』も連載中だ。人間の心の奥底に潜むタブーや揺らぎに触れたい人は、ぜひ手にとってみてはいかがだろうか。

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