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「新品はいらない!」小4息子が、チャックの壊れた「3代目のお下がりジャンパー」を着続ける理由

  • 2026.3.7

小4の息子が手放さない「3代目」のお下がりジャンパー。新品を勧める私に息子が明かした、「強くなるための秘密」とは? 筆者の友人が体験談を語ってくれました。

画像: 「新品はいらない!」小4息子が、チャックの壊れた「3代目のお下がりジャンパー」を着続ける理由

ありがたい「チームのお下がり文化」

小4の息子はサッカーチームに入っています。

チームでは、練習着や冬のチームジャージなど、サイズアウトしたお下がりを譲ってくれる文化があり、とても助かっています。

息子が「脱ぎたくない」と言い張るワケ

ある冬、チームのジャンパーを購入するとなった時、私は一瞬ためらいました。

そのジャンパーが1万5千円もしたからです。

すると、Aくんママが声をかけてくれました。

「もしよかったら、このお下がり使う? 私もお下がりでもらったものだから、次で3代目になっちゃうんだけど」

私は思わず「うれしい! ありがとうございます!」と譲り受けました。

息子は、初めこそ「お下がりなんて嫌だ」と言っていたものの、あまりの寒さに負けて渋々、ちょっと年季の入ったそのジャンパーを着て練習に通うようになりました。

モノを大事にする以上の意味

そしてしばらく経って、そのジャンパーのファスナーが壊れ、「いよいよ買わないと」と思った時のこと。

息子に「新しいジャンパー注文しようか? チャック壊れちゃってるでしょう」と言いました。

しかし息子は「いや、これがいい。これを着る」と言います。

最初はお下がりをあれほど嫌がっていたのに、どうしたのかなと聞いてみました。

すると息子は、

「Aにもらったジャンパーだから。Aってサッカーうまいし。その前はBくんが使ってたって。Bくんって超強いって有名だったんだって! 強い人からもらったし、俺も強くなれると思うんだよね」

と、真剣な顔で言ったのです。

息子は、Aくんのお下がりジャンパーをそのパワーごと受け継いだと思っている様子。

「古いもの」が、息子にとっては「憧れの詰まった宝物」に変わっていたのでした。

物を大事にする気持ちも、その人のパワーをもらえるという考えも、とってもすばらしい。

私は、息子のジャンパーのファスナーだけ直し、「寒いけどがんばれ!」と送り出すのでした。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

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