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「あ、席が空いた。ラッキー」仕事終わりの帰り道。空いた席に座ろうとした瞬間、信じられない光景が…

  • 2026.3.2

電車で席に座ろうとした瞬間

仕事終わりの帰り道。いつものように乗り込んだ電車の中での出来事です。

「ふぅ、今日も一日疲れたな……」

思わずため息がこぼれそうになるほど、その日はクタクタ。

車内はそこまで混んでいないものの、席はすべて埋まっている状態。

私はつり革に掴まり、ぼんやりと窓の外を眺めていました。

次の駅に到着した、そのとき。私の目の前に座っていた人が立ち上がり、電車を降りていったのです。

「あ、席が空いた。ラッキー」

心の中でそう呟き、ゆっくりと体の向きを変える私。

一日中歩き回って足がパンパンだったので、座れるのは本当にありがたいタイミングでした。

嘘でしょ…

よっこいしょ、と腰を下ろそうとした、まさにその瞬間。

タタタッ!

「えっ?」

軽い足音が聞こえたかと思うと、少し離れた場所に立っていた人が小走りで接近。

そのまま私の目の前の席に、スッと座ってしまったのです。

「いやいや、嘘でしょ……」

中腰のまま、思わずフリーズ。

座ったその人は、まったく悪びれる様子もなくスマホを取り出し、平然と画面を見つめています。

「あの、私が座ろうとしていたんですけど……」

喉まで出かかった言葉を、グッと飲み込む私。

もちろん、電車の席は誰の指定席でもありません。早い者勝ちといえばそれまで。

「まぁ、いっか。どうしても座らなきゃいけないほど具合が悪いわけじゃないし」

「もしあの人がすごく疲れていたなら、譲ってあげたっていいんだから」

自分にそう言い聞かせてみます。車内はギュウギュウに混んでいるわけではないので、わざわざ肩を叩いて文句を言うようなことでもありません。

怒るほどのことでもないでしょう。

でも……。

「なんだろう、このモヤモヤした気持ちは」

絶対に譲りたくなかったわけではないのです。

ただ、自分が座ろうと動作に入っていたのは確かな事実。

「なんだか、目の前に出されたご飯を横取りされた気分だな……」

怒るほどじゃない。

けれど、心の中に小さな引っかかりが残ってしまいました。

結局、気まずさを誤魔化すように、別のつり革を掴み直す羽目に。

電車の揺れに合わせて体が動くたび、なんだか少しだけ損をしたような気分が押し寄せてきます。

「次からは、席が空いたら迷わずサッと座ることにしよう」

そんな小さな決意を胸に秘めながら、家までの道のりを立ちっぱなしで過ごした、少しだけ切ない帰宅時間でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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