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30分待たされたハンバーグが、まさかの生焼け。指摘した客に、店員が取った『悲しい対応』に「もう来ない」

  • 2026.3.2

少し前までレストランで焼き方を選べるのはステーキくらいでしたが、最近は焼き石で自分で焼き加減を調節できるハンバーグを提供するお店も増えています。しかしハンバーグのようなひき肉を使った料理は、中心部までしっかりと加熱されていないと衛生面で不安に感じる人も多いでしょう。今回はそんなハンバーグの焼き加減に関して、店側の対応に戸惑いを隠せなかった経験のある筆者の知人、Sさんのお話です。

画像: 30分待たされたハンバーグが、まさかの生焼け。指摘した客に、店員が取った『悲しい対応』に「もう来ない」

ハンバーグを注文したら……

Sさんは当時引っ越したばかり。仕事が休みの日に近所のお店をめぐり、美味しいお店を探すことを楽しみにしていました。

ある日Sさんは家の近くにある洋食屋さんにランチに行くことに。そのお店はインターネットの口コミもそこそこ高評価で、いつもお昼時には行列の絶えない人気店でした。
「ハンバーグランチください」
Sさんはハンバーグを注文し、ワクワクしながら提供を待っていました。ランチタイムということもあり、お店にはお客さんがいっぱいで、店員さんはみなバタバタと忙しそうな様子。

接客が追い付いていないのか、注文したハンバーグが来るまでにかなりの時間待たされることになりました。

「こちらハンバーグランチです」
30分ほど待ってやっと出てきたハンバーグは、評判通りとても美味しそうな見た目。Sさんはいそいそとハンバーグにナイフを入れました。
「あれ……?」
ハンバーグの断面を見たSさんは、思わずハンバーグを切る手を止めました。断面がかなり赤く、熱の入り方が甘いように見えたのです。
またハンバーグから立ち上る湯気も少なく、提供までに時間がかかったのか少し冷めてしまっているようでした。
「これはちょっとな」
Sさんは店員さんを呼び、焼き加減が気になることと、すっかり冷めてしまっていることを伝えて焼き直しをお願いすることにしました。

焼き直してもらったはずが

「すみません、ちょっといいですか?」
やってきた店員さんにハンバーグの断面を見せて店員さんに説明したSさん。しかし店員さんの反応は意外なものでした。
「しっかり焼いてるので大丈夫です」
「え、でも……」
「グリルでしっかり火を通してますから、生焼けのはずがありません」
店側としてはマニュアル通りの調理をしているという自負があったのかもしれませんが、目の前の料理に不安を感じている客への配慮としては少し寂しい対応でした。
Sさんは改めて赤い断面を見せ、再度の確認をお願いしました。
「やっぱり、まだ中が赤いと思いませんか?」
そこでやっと店員さんも納得してくれたのか、焼き直しをするということでいったんお皿を下げました。

そして十数分後。
「お待たせいたしました」
店員さんが持ってきたのは、お皿からもうもうと湯気の立ち上るアツアツのハンバーグでした。
「なんでこんなに熱いんだろ?」
Sさんがよく見ると。ハンバーグだけではなく付け合わせの野菜からも湯気が立っていて、何よりお皿が触れないほど熱くなっています。提供する店員さんも、ミトンのようなものを手にはめてお皿をテーブルに置くほどでした。

そして焼き直しを頼んだはずなのに、真ん中で切られたハンバーグの位置も付け合わせの野菜も、下げられた時の位置のまま。グリルで焼き直した形跡が見当たりません。

まさかと思い、Sさんは店員さんに尋ねました。
「これ、レンジで温めましたか?」
すると、店員さんは少し気まずそうに「はい、グリルがいっぱいだったので」と答えました。

電子レンジでの再加熱自体が悪いわけではありませんが、加熱しすぎたのか野菜はしおれ、肝心の「肉の中心部まで再加熱されているか」という不安は拭えませんでした。
結局、Sさんはハンバーグにほとんど手を付けず、そのまま店を出ました。

それからSさんがその店に行くことはありませんでしたが、ふとインターネットの口コミを見てみると「ハンバーグが生焼けで怖かった」「客をさばくのに必死で、味や接客レベルが悪くなった」という、同様の不満を抱くユーザーの投稿が多く見られました。

そしてほどなくして、そのお店は閉店してしまったとのこと。Sさんはこの一件から、人気のあるお店に行く際はできるだけ人の少なそうな時間を狙うなど、自分なりに「ゆっくりと料理を楽しめる状況」を選ぶようになったそうです。

お店の人気が出て人がたくさん来ると、オペレーションが追い付かなくなることはあります。
忙しい時こそ「安心・安全」という食の基本に立ち返った対応が求められるのかもしれませんね。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。

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