1. トップ
  2. 「とんでもない名作」2007年 “待望の復活”で熱狂生んだ『伝説の月9』 興行収入81.5億円を記録した至高映画

「とんでもない名作」2007年 “待望の復活”で熱狂生んだ『伝説の月9』 興行収入81.5億円を記録した至高映画

  • 2026.3.18

映画やドラマの中には、長い年月を経て再び脚光を浴びる作品があります。今回は、そんな中から"数年ぶりに復活を遂げた作品"を5本セレクトしました。本記事ではその第4弾として、映画『HERO』(東宝)をご紹介します。2001年に高い視聴率を記録した月9ドラマが、6年の時を経て初の劇場版として復活。木村拓哉さん演じる型破りな検事・久利生公平と松たか子さん演じる事務官・雨宮舞子の最強バディの魅力に迫ります。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

undefined
松たか子(女優) (C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『HERO』(東宝)
  • 公開日:2007年9月8日
  • 出演:木村拓哉(久利生公平 役)、松たか子(雨宮舞子 役)ほか

東京地検城西支部の型破りな検事・久利生公平(木村拓哉)は、容易に結審すると思われた傷害致死事件の裁判を担当することに。しかし、初公判で容疑者が一転して無罪を主張し、刑事事件無罪獲得数日本一の凄腕弁護士・蒲生(松本幸四郎 / 現:松本白鸚)が立ち塞がります。
かつてない強敵に苦戦する久利生ですが、捜査の過程で、事件の背後に大物政治家が絡む巨大な贈収賄事件が隠されていることに気づきます。

真相を突き止めるべく、久利生は事務官の雨宮とともに、事件の鍵を握る韓国・釜山へと向かいますが……。

6年ぶりの復活――伝説の月9ドラマが劇場版に

本作は、2001年にフジテレビ系列の月9枠で放送され、驚異の視聴率を記録した連続ドラマ『HERO』の、初の劇場版として2007年9月8日に公開されました。

監督は鈴木雅之さん、脚本は福田靖さんが担当しています。

キャスト陣の豪華さも見逃せません。木村拓哉さんと松たか子さんを筆頭に、大塚寧々さん、阿部寛さん、勝村政信さん、小日向文世さん、八嶋智人さん、角野卓造さん、故・児玉清さんといったドラマ版お馴染みの面々が再結集。

さらに九代目・松本幸四郎(現:松本白鸚)さん、森田一義さん、イ・ビョンホンさん、香川照之さんといった豪華ゲストも顔を揃えました。

また、2006年に放送されたスペシャルドラマに出演した綾瀬はるかさん、中井貴一さんらも登場し、作品を盛り上げています。

このように豪華キャストが集結した本作は、興行収入81.5億円を記録し、2007年の実写邦画で年間第1位に輝く大ヒットとなりました。

なお、「HERO」シリーズはこの後も展開を続け、2014年には北川景子さんが新たなヒロインとして登場するドラマ第2シーズンが13年ぶりに放送されたほか、2015年には劇場版第2作も公開。この劇場版第2作では、松たか子さんが8年ぶりに雨宮舞子役で復帰を果たしたことでも大きな反響を呼びました。

「正義」を貫く痛快さ――松たか子と魅せた最強バディ

本作最大の見どころは、巨大な権力を相手にしても決してブレない久利生公平の「検事としての信念」です。

物語は、同僚検事が起訴した傷害致死事件の裁判から始まり、やがてその背後に潜む大物政治家の贈収賄事件へと繋がっていきます。政界を揺るがす陰謀が浮上し、城西支部が騒然とする事態にあっても、久利生は決してブレることなく、目の前の事件の真実だけをひたむきに追い続けます。

中卒から大検を経て司法試験に合格した異色の経歴に、ダウンジャケットにジーンズという型破りなスタイル。しかし、一見破天荒に映るその姿の奥にある、「声なき者の声を代弁する」という揺るぎない正義感こそ、多くの観客の胸を打つ理由でしょう。

そんな久利生の一番の理解者として欠かせないのが、松たか子さん演じる事務官・雨宮舞子です。真面目で堅実な雨宮が久利生の自由奔放な捜査に翻弄されながらも次第に感化され、真相究明に向けて共に奔走する姿は痛快そのもの。

そんな松さんには、「最強コンビ」「木村拓哉との掛け合いがよかった」「二人のバディ感が最高」「演技の魅せ方が別格」「愛されキャラを生み出す天才」といった絶賛の声が多数寄せられています。

また、本作では松たか子さんの実父・松本幸四郎さん(現・松本白鸚)が敵役の敏腕弁護士・蒲生を演じており、親子共演も大きな話題を呼びました。

さらに、事件の真相を追って舞台は韓国へ。イ・ビョンホンさん演じる韓国のエリート検事と国境を越えた捜査を繰り広げるなど、映画ならではのスケールアップも見逃せません。

「数年ぶりの復活」を遂げた、世代を超える名作

連続ドラマから6年の歳月を経て誕生した映画『HERO』は、興行収入81.5億円という圧倒的な成績で、その人気が一過性のものではなかったことを証明してみせました。

権力にも組織にも屈しない久利生の真っ直ぐな信念と、雨宮をはじめとする城西支部の仲間たちが織りなす痛快な群像劇――。「数年ぶりに復活を遂げた作品」として当時大きな熱狂を呼んだ本作は、時を経てもなお、「とんでもない名作」と語られ、私たちに「正義を貫くことの格好よさ」を教えてくれる名作です。


※記事は執筆時点の情報です