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【ホラー】死んだはずの双子の妹から毎年届く「笑顔の写真」。被写体の“本心”を写すカメラが暴いた、身の毛もよだつ真実【作者に聞く】

  • 2026.2.24

五年前に忽然と姿を消した双子の妹「のり」。生死もわからぬまま警察の捜索は打ち切られ、家族は彼女の「最高の笑顔」を遺影にして葬儀を執り行った。しかし、3年前から、差出人不明の封筒で「のり」の笑顔の写真が毎年1枚ずつ届くようになる。

これは妹からの「生きている」というメッセージなのか。それとも――。ようら(@nw5dB8UL5z61936)さんが描くミステリー漫画『のこりもの』は、1枚の写真に隠された残酷な真実を巡る、静かで鋭い物語だ。

「嘘」や「秘密」を剥ぎ取るカメラ。笑顔の下に映ったのは、醜く歪んだ本心

のこりもの01 画像提供:ようら(@nw5dB8UL5z61936)
のこりもの01 画像提供:ようら(@nw5dB8UL5z61936)
のこりもの02 画像提供:ようら(@nw5dB8UL5z61936)
のこりもの02 画像提供:ようら(@nw5dB8UL5z61936)
のこりもの03 画像提供:ようら(@nw5dB8UL5z61936)
のこりもの03 画像提供:ようら(@nw5dB8UL5z61936)

物語は、みちの家に「謎の写真屋」が迷い込むところから動き出す。彼が持つ特殊なカメラには、被写体の「本心」を写し出す力があった。

みちが大切に保管していた、送られてきた「のり」の笑顔の写真。それを写真屋のカメラで写してみると、そこには目を疑う光景が浮かび上がる。楽しそうに笑っていたはずの妹の顔が、ある写真は泣き、ある写真は怒り、そしてある写真は「憎しみ」に満ちた表情へと変貌していたのだ。

「意味はわかりません。ただ覆いを奪っただけなので」淡々と語る写真屋の言葉が、みちの心に深く重い波紋を広げていく。

「双子×遺影」というテーマの捻り。日常に潜む不可解な違和感の魅力

作者のようらさんは、幼少期からチラシの裏に絵を描き続けてきた生粋のストーリーテラーだ。本作の着想について、こう語る。

「双子の話を描きたいと思ったのが始まりです。王道の『すり替わり』ではなく、少し捻った展開にしたくて、『遺影』というキーワードを組み合わせました」

人怖(ひとこわ)やオカルト、ミステリー要素を好むようらさん。本作もまた、単なる不可解な現象では片付けられない、人間の業や家族の情念が複雑に絡み合っている。

「自由に描き続けること」が今の目標。SNSで再燃した創作への情熱

一度はプロを目指すも、苦しさから筆を置いた時期があったというようらさん。しかし、pixivやSNSで自由に作品を発表し、読者からの熱い反応を得たことで、再び描く楽しさを取り戻した。

「今は、描きたいものを自由に描き続けることが一番の目標です」

最後まで読んだ後に再び冒頭の一ページを読み返すと、タイトルの『のこりもの』に込められた真意と、言いようのない切なさが胸に迫る。才気溢れる筆致で描かれる、美しくも残酷なミステリーの結末を、ぜひその目で確かめてほしい。

取材協力:ようら(@nw5dB8UL5z61936)

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