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定時で退社すると怒られる!?トイレに行くときは報告ルール!? 理不尽さが日常化した職場で心が壊れた話【作者に聞く】

  • 2026.2.21
定時上がりやトイレの頻度で注意を受け、朝礼スピーチで無反応の洗礼を受け、心が次第に病んでいく…。 画像提供:けろちゃん(@kerochan_manga)
定時上がりやトイレの頻度で注意を受け、朝礼スピーチで無反応の洗礼を受け、心が次第に病んでいく…。 画像提供:けろちゃん(@kerochan_manga)

自分の仕事を終えて定時で帰るだけで「社内の空気を悪くしている」と言われ、トイレに行く前には報告を求められる――。新卒で入社した会社で理不尽な扱いを受け、心身の不調から退職したけろちゃん(@kerochan_manga)さん。自身の体験をもとに描いた漫画「新卒で入った会社で精神病になってニートになった話」は、同じように苦しんだ人の共感を集めている。

布団の中から始まった“むなしさの記録”

「新卒で入った会社で精神病になってニートになった話」1-1 画像提供:けろちゃん(@kerochan_manga)
「新卒で入った会社で精神病になってニートになった話」1-1 画像提供:けろちゃん(@kerochan_manga)
「新卒で入った会社で精神病になってニートになった話」1-2 画像提供:けろちゃん(@kerochan_manga)
「新卒で入った会社で精神病になってニートになった話」1-2 画像提供:けろちゃん(@kerochan_manga)
「新卒で入った会社で精神病になってニートになった話」1-3 画像提供:けろちゃん(@kerochan_manga)
「新卒で入った会社で精神病になってニートになった話」1-3 画像提供:けろちゃん(@kerochan_manga)

SNSで日常や生きづらさを漫画にしているけろちゃんさん。本作を描き始めたきっかけについて、「パニック障害、適応障害、抑うつ状態になって会社を退職し、ニートになりました。布団から出ることもできず『私の人生どこから狂ったんだろう』と思いながらポテチを爆食いして気を紛らわせていたとき、布団の中でも漫画は描けたので『どうせならこのむなしさを形にして残すか』と軽い気持ちで描き始めました」と当時を振り返る。静かな絶望のなかで生まれた作品は、重たいテーマでありながらどこか等身大の温度を感じさせる。

「会社にいること自体が間違いなのかも」と感じた瞬間

入社後、定時退社を注意されるなど、働き方に違和感を覚えていたというけろちゃんさん。「『こうしたほうが効率よくなるのでは?』と直談判したことで反感を買い、爆速で苦情や注意が増えていきました」と語る。その状況でも「たかが新卒の私にムキになって八つ当たりしてバカみたいだな」と冷静に受け止めていたが、次第に会社の価値観とのズレを強く感じるようになったという。「会社のやり方に思考停止で従う人が重宝されていると気づき、私がここにいることが間違っているんだなと思いました」と率直な思いを明かした。

休職→退職。少しずつ取り戻した日常

転職を考えながらも、貯金やスキルの問題からすぐには動けず、心身の負担は限界に達した。入社から1年後に休職し、そのまま復帰せず退職。その後約3年間は働けなかったという。「親と縁を切って家を出たり、ニート1年目はドタバタでした。2年目はほぼ引きこもりで、天井を見ながら『私の人生どこから狂ったんだろう』と考えていました。でも3年目になると少しずつ体調が落ち着いてきて、岩盤浴に行くなど月1回は外に出られるようになりました」と、回復までの道のりを語った。

漫画を通して“心の共有”が生まれた

漫画には「トイレで待ち伏せって…」「似たような症状だったので共感しまくりです」といったコメントが寄せられている。けろちゃんさんにとって、読者とのつながりは大きな支えになったそうだ。「漫画を描いて一番よかったのは、読者の方と心の共有ができたことです。家庭環境や生きづらさのズレを感じていた人からのコメントは印象深くて、『この本おすすめだよ~』と言ってくださった本は全部速攻で買って読みました(笑)!」と笑顔で振り返る。

現在は新しい環境で仕事に復帰しているというけろちゃんさん。「悲しき引きこもり爆食ニート時代の暇つぶし漫画が、こんなに多くの方に見ていただけるとは思っていませんでした。励まされましたし、いただいたコメントに考えさせられることも多かったです。漫画はこれからも好きなように描いていこうと思っています!」と、前向きなメッセージを届けてくれた。

取材協力:けろちゃん(@kerochan_manga)

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