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「キャンプ道具、全部貸して」と頼み込んできたママ友。だが、返ってきた道具を見て怒り心頭【短編小説】

  • 2026.2.23

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

しつこいママ友

私には、家族みんなで大切にしている趣味があります。

それはキャンプです。

夫と二人、独身時代から少しずつお小遣いを貯めて買い揃えたこだわりのキャンプ道具たちは、私たちにとって単なる道具ではなく、家族の思い出が詰まった宝物のような存在でした。

ある日、幼稚園の送迎時にママ友から声をかけられました。

「ねえ、今度うちもキャンプデビューしたいんだけど、道具揃えるとお金かかるじゃない?全部貸してくれない?」と。

正直、耳を疑いました。テントや寝袋はメンテナンスが大変だし、非常に高価なものです。

やんわりと断ろうとしましたが、彼女は引き下がりません。

「一回試すだけだから!絶対に汚さないし、綺麗に使って返すから!」と必死に手を合わせて頼み込まれ、そこまで言うなら……と、根負けして貸すことにしてしまったのです。

テント、タープ、家族分の寝袋、テーブル、チェア。

車一台がいっぱいになるほどの荷物を彼女に託しました。

返ってきた道具を見ると

そして週明け。

「楽しかったよー!これ、ありがとう!」と彼女が道具を返しに来ました。

満面の笑みで受け取りましたが、返却されたバッグを開けた瞬間、私の笑顔は完全に凍りつきました。

まず、鼻をつく強烈なバーベキューと焚き火の臭い。

恐る恐る中を見ると、テントは雨に濡れたまま適当に突っ込まれていて、芝生や泥がびっしり。

極めつけは、私が一番気に入っていたブランド物のチェアにぽっかりと空いた、火の粉による焦げ穴でした。

「ちょっと待って、これ……穴が開いてるし、泥だらけですごく汚れてるんだけど……」

震える声でそう伝えると、彼女は悪びれもせず、信じられない言葉を返してきました。

「あー、それ?なんか飛んできた火の粉かな?でもさ、アウトドア用品なんだから汚れて当たり前でしょ?外で使うものなのに、そんな細かいこと気にしないの!」

「ごめんね」の一言すらありません。

私はあまりの怒りとショックで、その場で言葉を失いました。あれだけ「大切にする」と約束したのに。

結局、弁償の話を切り出す気力すら湧かず、彼女を早々に追い返しました。

もちろん、それ以来彼女とは挨拶程度の付き合いに留めています。

どんなに頼まれても、大切な宝物は決して他人に貸してはいけないと痛感した出来事でした。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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