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夫「お前の1000万でローンを返せ!家族なんだから当然だ!」妻「わかりました!」後日、夫と義母が顔面蒼白になったワケ

  • 2026.2.17

5年前、夫の強い希望に押し切られる形で、都内近郊に二世帯住宅を建てました。それからというもの、家に帰るたびに胸が重くなる日々が続いていました。夫は何度も仕事を辞め、1階に住む義母は私にばかり頼ってくる。私が払い続ける住宅ローンの明細が、この家での私の価値を示す唯一のものになっていました。そんな歪んだ生活でも、私は「これが家族なんだ」と自分に言い聞かせて、なんとか耐えていたのです。
親戚からの遺産相続を知らせる封筒を、義母が勝手に開けるまでは――。

あれは5年前のこと。夫の強い希望に押し切られる形で、都内近郊に二世帯住宅を建てました。

当時の夫はゼネコンに勤務しており、「ローンは俺が責任を持って完済する、だからお前は安心してくれ!」と明言していました。しかし話し合いの結果、ローンは夫婦ふたりとも返済義務を負う契約になりました。夫が滞納すれば、銀行から私にも支払いを求められる仕組みでした。


しばらくの間、夫は宣言通り、ローンの支払いをしてくれていました。しかし、それは1年と持たなかったのです……。

共有名義を盾にした不均衡

家は共有名義でした。夫はそれを盾に、家計やローンの話になると「名義が半分俺なんだから、口を出す権利がある」「お前が払うのは当然だ」と言い放ち、話し合いをねじ伏せるようになっていきました。

夫は「職場の人間関係」を理由に離職を繰り返し、再就職のたびに年収を下げていきました。結果として、月々のローン返済、家にかかる税金、光熱費の全額が、私の給与口座から引き落とされる状態が常態化したのです。

私は地元メーカーの管理職として安定した収入を得ていましたが、夫はそれを当然の権利のように受け止めるように。最初は「ローンも生活費もお前に任せてるから、家事くらいはやらないとな!」と言っていた夫ですが、次第に家事すら放棄するようになりました。


1階に住む義母も、夫の現状を「自分に合う場所を探している時期」と擁護し、家計への援助を一切拒みました。私の収入で購入した食料品や日用品を消費しながら、私を稼ぎ手としてのみ扱う空気感が、この家には充満していました。

信頼の崩壊と相続の火種

事態が決定的に動いたのは、数カ月前のこと――。

私宛に届いた親族からの遺産相続に関する書留を、義母が受け取り、そして開封したのです。同居している以上、受け取ってしまうこと自体はあり得ます。でも、私宛の封を切って中身を見るのは話が別です。中身は1,000万円の相続を知らせる通知でした。

仕事から帰宅した私に、義母は開口一番、こう言いました。

「これでうちのローンを一括返済しましょう。それが家族のためよ」

開封済みの封筒を突きつける義母の態度は、極めて独善的なものでした。勝手に開封したことを申し訳なく思う素振りすら見せませんでした。

「私宛の封書を勝手に開けるのは、さすがにまずいですよね……」と抗議しましたが、義母は「はいはい」と取り合いませんでした。私のあとに帰ってきた夫も義母の肩を持ち、「他人じゃなくて、家族なんだからいいだろ!」と言う始末。

そして夫も、「お前は俺の家族なんだから、その遺産も共有財産だ! 家族のために使うべきだろ!」と、私が相続した遺産をローンの返済に充てるべきだと言ってきたのです。

夫も義母も、「嫁が稼いできた金は、自分たちの金」と強く思い込んでいる様子。もやもやした気持ちを抱えつつも、私は強く反論することができず、その場は黙って引き下がることしかできませんでした。

それから数日間、義母と夫は私に「いつ遺産が入るんだ?」「手続きは進んでるのか?」としつこく聞いてくるように……。

ある日、義母はリビングのソファに座りながら、住宅情報誌をめくっていました。


「ローンがなくなったら、私も少し広い部屋がほしいわね」夫も横で頷きながら、「俺も新しい車が欲しいな。中古のセダンじゃなくて、今度はSUVがいい」

私が稼いだお金で返済してきたローン。私の親族からの遺産。それなのに、まるで自分たちのお金のように、使い道を嬉々として話し合う2人。私の存在は、そこにはありませんでした。

そんなある日のこと、リビングに置いてあった夫のスマホの画面がパッと光り、通知に表示された見知らぬ女性の名前だけが目に入りました。ハートマーク付きのメッセージが届いているようでした。

別室から戻ってきた夫はあわてて「か、勝手に見るなよ!」とスマホをポケットにしまいこみました。

「……ずいぶんと親し気なメッセージが送られてきたようだけど?」と聞くと、「再就職の相談にのってもらってるんだよ! お前には関係ないだろ!」と逆ギレ。

「とにかく母さんの言う通り、お前が相続する1000万で、うちのローンを一括返済しろ!」

「家族なんだから当然だろ! わかったな!」

「よくわかりました!」

「え?」

義母も夫も一瞬、きょとんとした顔をしました。予想外にあっさりと了承した私の態度に、拍子抜けしたのでしょう。

「わかればいいのよ。家族なんだから」


義母は満足そうに頷き、夫も「話が早くて助かるよ」とほっとした表情を見せました。

でも2人は知りませんでした。私の中で、ある決意が固まっていたことを。

自分を取り戻すための戦い

それから、義家族には「遺産を相続する手続きが必要で」と言い、頻繁に家を空けるようになった私。実は、弁護士事務所や専門の調査機関を訪ねていました。

「奥さまの状況なら、十分に戦えます」


弁護士はローンの返済実績がすべて私の口座にあることをたしかめ、「有利な状況にあると思います」と言ってくれました。弁護士の言葉を聞いた瞬間、私の中で何かが弾けたのです。


ずっと我慢してきた。家族のため、円満のため、波風を立てないため。でも、私が我慢すればするほど、彼らは図に乗ってきた。


あの夜、夫が言った。

「家族なんだから当然だろ!」

その瞬間、私は気づいたのです。

――家族じゃなくなればいい。

夫が振りかざす「家族」という言葉。


でも、本当の家族なら、私をATMとしてしか見ないはずがない。だったら答えは簡単でした。

もう終わりにしよう。この搾取の日々を。この息苦しい生活を。

「お願いします。全力で戦わせてください」

私は初めて、自分のために戦う決意をしました。

私は弁護士から、相続金は原則として私の特有財産で、夫婦の共有財産とは別枠として扱われることも教えてもらいました。

静かな反撃

私は探偵業の届出がある調査会社に夫の素行調査を依頼。約1カ月にわたる調査の結果、夫がとある女性と不倫関係にあることが、複数の写真と報告書によって示されたのです。その女性の名前は、あのときに夫のスマホに表示されたものと同じ名前でした。

すべての必要書類をそろえた私は、夫や義母のいない間にマンスリーマンションへと自分の荷物を少しずつ運び出しました。引っ越しを終えた直後、弁護士を通じて、離婚の話し合いを始めたいこと、不貞行為に対する慰謝料を請求すること、今後のローン負担をどうするか協議したいこと――この3点をまとめて伝えました。

弁護士事務所の会議室に、夫と義母が入ってきました。「何の話だよ、急に呼び出して」夫は不機嫌そうに言いました。弁護士が淡々と説明を始めます。


「本日は、離婚協議、財産分与、慰謝料請求についてお話しさせていただきます」

「は? 離婚? 何言ってんだよ!」夫が声を荒らげました。


「そして、奥さまはこれ以上、ご主人の分まで肩代わりする支払いはしません。以後は返済負担の整理に入ります」


その瞬間、夫の顔から血の気が引きました。


「ちょ、ちょっと待てよ! 俺が払えるわけないだろ! 月20万だぞ!?」
「それは、ご主人さまの問題です。返済義務はお2人にありますから」


義母も慌てて口を挟みました。


「ちょっと待って! 遺産でローンを返すって話はどうなったの!?」
「あの遺産は、奥さまの特有財産です。ご主人やお義母さまが自由に使えるものではありません」
「そんな……」義母は絶句しました。

次月のローン返済ができなくなる現実に直面した夫は青ざめ、義母も住まいが消える現実に顔色を変えました。現状の夫に、月20万を超える返済能力なんてなかったので、当然でしょう。

さらに弁護士は、「このままローン返済が滞れば、家は銀行に差し押さえられて、強制的に売られる可能性があります」と淡々と告げました。「そうなる前に、競売になる前の段階で、通常の売却に近い形で売る方法(任意売却)を選んだほうが、双方にとって損失を抑えられます」と。

そして、私がこれまで肩代わりして支払ってきた返済分は通帳や明細で裏付けが取れるため、売却後はその分を立て替えたお金として精算してもらう形で、私の取り分をきちんと主張していく――そう伝えました。

「さらに、ご主人の不貞行為について、証拠を押さえております」


弁護士が写真の束をテーブルに置きました。女性と腕を組んで歩く夫。ホテルに入る夫。キスをする夫。

「こ、これは……」夫は言葉を失いました。

「慰謝料は、まず300万円で請求します。相手方にも同様に請求を進めます」


「300万!? 俺にそんな金あるわけないだろ!」と、夫は頭を抱え、義母は真っ青な顔で震えていました。


私は2人の様子を、静かに見つめていましたが、かつて感じていた罪悪感は、もうありませんでした。


不倫相手の女性とは、弁護士同席のもとで会いました。


「私、本当に何も知らなくて……」彼女は泣きそうな顔で言いました。
「彼から『もうすぐ離婚する』『家は自分のものになる』って聞いてたんです」
「実際は、家のローンはほぼ私が払っていました。彼は無職同然です」
「え……」彼女の顔が凍りつくのがわかりました。


「そして今、彼には数百万の慰謝料を請求しています。家も売却されます」
「そんな……聞いてない……」


「彼と今後も関係を続けるおつもりですか?」弁護士が尋ねると、彼女は激しく首を横に振りました。


「もう二度と会いません! 示談に応じます。すぐに払います」


彼女にどんな事情があったのか知りません。でも同時に、私の人生を壊した加害者でもあるのです。

示談が成立した数日後、夫から何度も着信がありました。彼女が完全に連絡を絶ったのでしょう。

私は着信を無視しました。もう、関わる必要はありません。

その後――。

別居から約1年。あの忌まわしい二世帯住宅の売却は完了し、私は納得できる条件で配分額と慰謝料、そして示談金を手にして、住宅ローンの呪縛から完全に解放されました。

一方、夫には慰謝料の分割払いが残っており、毎月の振込記録が届きます。かつて私に「お前の金は家族の金だ」と言った夫が、今は私にお金を払い続けている。

皮肉なものです。


夫と義母は、私という経済的な基盤を失い、途方に暮れているようです。夫は残った負債を抱え、家を失った義母とともに、地方の古いアパートの一室に移り住んだと聞きました。

現在、私は職場に近いコンパクトなマンションで、一人暮らしをしています。広さは前の家の半分にも満たないのですが、快適な生活です。

誰の顔色も窺う必要のない、私のお気に入りの空間。朝、自分で選んだコーヒー豆を挽いて、コーヒーを淹れるのが至福の時間です。自分のお金も時間も、自分のためだけに使える――以前の暮らしで感じていた、あの喉の奥が詰まるような圧迫感は、もうどこにもありません。

あのとき、「このまま搾取され続ける人生でいいのか?」と自問自答できたことが、自分自身の解放への第一歩だったと思います。あの日々は、今の静かな幸福をより深く味わうための過程にすぎなかった――過去の自分をいたわるために、これからも私は自分に軸を置いて歩んでいきます。

【取材時期:2025年12月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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