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「おとぎ話の中に佇むような美しさと存在感」メイキャッパーUDAが表現する俳優・藤間爽子さん

  • 2026.2.16

[IN THE BACK] vol.7
Starring Sawako Fujima
“chanson de rêve”
 
ふとした瞬間の表情や仕草に宿る、その人自身の奥にある“何か”を引き出す、メイキャッパーUDAさんが手がける不定期連載。今回は俳優として、また「藤間 紫」として日本舞踊紫派藤間流家元・3代目を務める藤間爽子さんに登場していただきました。

ジャケット ¥308,000、中に着たニット ¥38,500、スカート ¥293,700(全てマメ クロゴウチ/マメ クロゴウチ オンラインストア)、イヤーカフ ¥132,000(カラットアー/イセタンサローネ トウキョウ)

ドレス ¥97,900、中に着たニット ¥40,700(共にマメ クロゴウチ/マメ クロゴウチ オンラインストア)、イヤリング ¥66,000、ブレスレット ¥55,000(共にカラットアー/イセタンサローネ トウキョウ)

シャツ ¥83,600、上に重ねたトップ ¥55,000、スカート¥85,800(全てイッセイ ミヤケ)、イヤリング 各¥33,000、リング ¥220,000(全てカラットアー/イセタンサローネ トウキョウ)

ジャケット ¥308,000、中に着たニット ¥38,500、スカート ¥293,700(全てマメ クロゴウチ/マメ クロゴウチ オンラインストア)、イヤーカフ ¥132,000(カラットアー/イセタンサローネ トウキョウ)

ドレス ¥132,000※参考価格(ヨウヘイ オオノ)、花モチーフのシルクベルト 各¥36,300( 全てマメ クロゴウチ/マメ クロゴウチ オンラインストア)

BEHIND THE SCENES

うららかな太陽の日差しを感じながらも、冷たい風が吹き抜ける冴ゆる朝に始まった今回の撮影。虚実皮膜――現実と虚構の境界を曖昧にたゆたう藤間爽子の一瞬の表情を、すくい取る。

可憐さの奥に、静かな芯を宿して。

第7回目となる「IN THE BACK」に迎えたのは、俳優・日本舞踊家の藤間爽子さん。俳優としての表現と、日本舞踊紫派藤間流家元・三代目 藤間紫としての歩み。そのふたつを併せ持つ彼女を前にUDAさんが思い描いたのは、そこから現出する佇まいに耳を澄ませることだった。
 
「日本の伝統的な身体表現を内側で長く育ててきた方ですが、それを前に出そうという意識はありませんでした。むしろ、爽子さん自身が積み重ねてきた時間や身体の記憶が、自然と滲み出る状態をつくれたらいいなと」
 
彼女が意識するより前に、所作や間の取り方、ふとした立ち姿に現れる舞踊の気配。それを前提として核に据えながら、今回のイメージは組み立てられていった。
 
「日常の延長にある動きの中で、ふっと香ってくるものを大切にしたかったんです」
 
可憐さの中に宿る静かな強さ、やわらかさの奥にある揺るがなさ。その印象を支えたイメージとしてUDAさんの中にあったのが、林静一の描く女性像だった。
 
「時代をなぞりたいわけではなくて、佇まいのニュアンスです。どこか懐かしくて、でも今の空気になじむ感じ。甘さだけじゃなく、どこか張り詰めた緊張感や捻りのある可憐さ。そのバランスが爽子さんの持つ雰囲気と重なったんです」
 
逢えそうで逢えない、まるでおとぎ話の中に佇むような緊張感。繕うためのものではなく、差し出されるような気配としての美しさ。和菓子のように、自己主張ではなく、相手に向けてそっと佇むような存在感もまた、今回のイメージの一端。
 
そこに映し出されたのは、強さと儚さ、色気とが同時に存在する姿。それは彼女の中にもともと息づいていたものに、そっと光が当たった瞬間だった。

Profile_UDA(うだ)/大手化粧品会社にてPRやマーケティング、教育、店頭プロモーションなどさまざまな業務に携わり、その後独立。現在は国内外のエディトリアル、コスメティック、ファッションのキャンペーン広告、ショーなどのメイクアップを担当。2021年に日本の季節にフォーカスした初の著書『kesho:化粧』(NORMAL)を刊行し、話題を集めた。

ドレス ¥97,900、中に着たニット ¥40,700(共にマメ クロゴウチ/マメ クロゴウチ オンラインストア)、イヤリング ¥66,000、ブレスレット ¥55,000(共にカラットアー/イセタンサローネ トウキョウ)

Profile_藤間爽子(ふじま・さわこ)/俳優、日本舞踊家。1994年、東京都生まれ。日本舞踊紫派藤間流家元・三代目藤間紫としての顔も持ち、幼少期より舞踊の世界に身を置く。俳優業では映画、ドラマ、舞台で着実にキャリアを重ね、繊細さと芯の強さを併せ持つ存在感で注目を集める。伝統に裏打ちされたたおやかな所作と、現代的な感性が交差する表現が魅力。

direction & make-up:UDA[mekashi project]
photograph:MASAYA TANAKA[TRON]
styling:TEPPEI hair:HIDEKA[une/HOUNE]
model:SAWAKO FUJIMA edit:MIYU SUGIMORI

otona MUSE 2026年3月号より

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