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40畳と73平米。木材を測り、切り、手作業で並べ続けたヘリンボーンの床。 漫画家・ねむようこさんによる、DIY記録。

  • 2026.2.14

前回の#1で、「夫の壮絶で孤独なDIYの物語」などと書いたけれど、そう。この家の改装にあたって、私はほぼノータッチである。

最初に建物全体をスケルトンにしたとき、駆けつけてくれた知人たちに混じって少し手伝ったくらいだろうか。

それ以外は、夫が黙々と壁を塗り、風呂を運び、床をヘリンボーンに仕上げていくのを、ただ見守っていただけだった。ヘリンボーン。この素敵な床。規則正しく並ぶ木目は優雅で、部屋の雰囲気を特別なものにしてくれる。だが、実際に施工したことのある人ならわかると思う。これはとんでもなく手間のかかる床だ。

出典 andpremium.jp
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採寸が少しでも狂えば、木材はぴったりとはまらない。正確に測り、切り、並べる。それを床板の数だけ、延々と繰り返さなければならない。夫はリビングと廊下、合わせて40畳と73平米を、たった一人でやり切った。

広いリビングのヘリンボーン模様の中に、少し歪なパーツがひとつだけある。

出典 andpremium.jp

誤差の帳尻合わせだ。

その一枚は、夫の涙ぐましい格闘の記録である。

漫画家 ねむようこ

出典 andpremium.jp

1980年生まれ。岐阜県出身、愛知県名古屋市在住。2004年に漫画雑誌『FEEL YOUNG』にてデビュー。2013年に初連載作『午前3時の無法地帯』(祥伝社)、2023年に『こっち向いてよ向井くん』(祥伝社)が実写ドラマ化。ほか、『ペンとチョコレート』(芳文社)、『とりあえず地球が滅びる前に』(小学館)、『神客万来!』(芳文社)、『トラップホール』『三代目薬屋久兵衛』『ボンクラボンボンハウス』『君に会えたら何て言おう』(4作ともに祥伝社)など著書多数。現在、『OUR FEEL』にて『たぶんここから始まる恋』(シュークリーム)を連載中。

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