1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 俳優【瀬戸康史】さん、ささやかな幸せを感じる瞬間「それはもう毎日、子どもが何かしゃべるたびに感じている」

俳優【瀬戸康史】さん、ささやかな幸せを感じる瞬間「それはもう毎日、子どもが何かしゃべるたびに感じている」

  • 2026.2.12

昨年デビュー20周年を迎えた瀬戸康史さん。連続ドラマ『再会〜Silent Truth〜』でも活躍中の人気俳優が、演劇ユニット「ケムリ研究室」の第5回公演『サボテンの微笑み』に出演します。大正から昭和初期の日本を舞台にした“ナイーヴな人たちの小さな物語”になるという本作品には、なんと実妹で俳優の瀬戸さおりさんも出演。兄妹初共演を控えた瀬戸さんに、本作品への期待感や家族の話、ささやかな日々の幸せなどについて伺いました。

▼後半編はこちら

今回が実質的な兄妹初共演、驚きよりも嬉しさがありますね

――劇作家・演出家・音楽家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんと俳優・緒川たまきさんによる演劇ユニットの最新作『サボテンの微笑み』で、兄妹初共演なさる瀬戸さん。企画を聞いてどう思われましたか?

実は妹のさおりとは、だいぶ昔にドラマで1度共演したことがあるんです。それも恋人役で(笑)。とはいっても、植物状態の彼女のベッドの脇で僕が一方的に少し話すワンシーンだけだったので、今回が実質的な初共演になりますね。KERAさんと『世界は笑う』(2022年)でご一緒した時に、「瀬戸は兄妹での共演とか、どうなの?」「俺は全然大丈夫ですよ」みたいな話をしていたので、企画を聞いた時は、驚きよりも「あの時話していたことが現実になるんだな」っていう嬉しさがありましたね。さおりも、KERAさんの作品に初めて参加できるということで、すごく喜んでいます。

――演劇ユニット「ケムリ研究室」と今回の新作『サボテンの微笑み』には、今どんな印象をお持ちですか?

「ケムリ研究室」の第1回公演『ベイジルタウンの女神』(2020年)を観た時は、すごく素敵なお話で幸せな気持ちになりました。今回はどうなるかまだわからないですけど、タイトルに“微笑み”がついているし、東京公演の会場が、以前『マーキュリー・ファー』(2015年)という作品で出演したシアタートラムという小さな劇場なので、たぶん小さな空間ならではのささやかな物語になるのかなと。緒川さんがKERAさんの作品づくりにどんなふうに関わって一緒に稽古をしていくのか、すごく楽しみです。

――『サボテンの微笑み』というタイトルを聞いた時、どんなことをイメージされましたか?

一口にサボテンといっても、いろんな大きさや形のものがあるじゃないですか。人間も同じで、それぞれいろんな個性があって、そういう個を大事にするというか、ちゃんと自分を持っている人たちの物語になるのかなと想像しました。あと、真ん中に丸い大きなサボテンが生えていて、その周りに小さいのがポコポコ生えている鉢植えのサボテンがありますよね。それが頭に浮かんで、家族とか兄弟みたいだな、家族の話になるのかなと考えたりしました。

兄妹喧嘩はよくしていました、あまり言うことを聞かない妹たちでしたね(笑)

――大正から昭和初期の日本を舞台に、兄妹が暮らす家を訪れる人々の姿を描く会話劇になるとのこと。瀬戸さんご自身は、昔から兄妹仲は良かったですか?

昔から仲は良かったですね。ただ、僕は17歳で福岡から上京して仕事を始めたので、それ以降は、さおりだけじゃなく、ほかの家族とも年に1回会うか会わないかという感じです。さらに今は自分にも家族がいるので、やっぱり自分の家族のことを最優先に考えちゃいますね。ちなみに今回の舞台で兄妹役を演じるのは、僕とさおりじゃないんですよ。KERAさんから、赤堀(雅秋)さんと緒川さんだと聞いています。

――瀬戸さんとさおりさんは、兄妹喧嘩はしなかったのですか?

いえ、子どもの頃は結構喧嘩しましたよ。さおりの下にもう一人妹がいるんですが、だいたい妹二人VS僕、みたいな形になるんです。うちは両親が共働きだったので、学校から帰ってきて、僕が洗濯物を取り込んで畳んだりしていたんですけど、妹二人はそれを全然手伝わない。それで僕が怒って、妹たちがふざけて逃げて……とか(笑)。とりあえず、あまり言うことを聞かない妹たちでしたね(笑)。

子どもが寝た後の絵を描いている時間、ささやかな幸せを感じています

――家の手伝いもちゃんとする、しっかり者のお兄ちゃんですね。そんな瀬戸さんが、ささやかな幸せを感じる瞬間を教えてください。

それはもう毎日ですね。最近は、子どもが何かしゃべるたびに感じているかもしれない。今日も、僕が家を出ようとした時にちょうど子どもが起きてきて、「おかえり」って言ったんですよ(笑)。いやいや、今から仕事に行くんだよって話しました(笑)。そういう日常のちょっとした瞬間とか、子どもの成長を感じる瞬間だけじゃなく、子どもが寝た後に絵を描いている時間も楽しいです。妻も絵を描くのが趣味なので、テーブルで各々絵を描いている時にささやかな幸せを感じます。

――仕事と子育てで忙しい中、夫婦の趣味の時間も大切にされていて素敵です。時間を作るためにどんな工夫をなさっていますか?

セリフは全部車の中で覚えるようにしています。家の中では、ほぼやらないですね。とりあえず軽く頭に入れておいて、それを現場に着くまでの間にぶつぶつと一人でしゃべりながら固めます。家事分担では、力仕事と、食器を洗ったり、水を使うような仕事は、なるべく僕がやるようにしています。何事も効率よく、というのはいつも心がけていることかもしれないです。

インタビュー後編に続きます

【公演情報】

ケムリ研究室no.5『サボテンの微笑み』
舞台は大正から昭和初期の日本。ある兄妹の家を中心に紡がれる、ナイーヴな人たちの小さな物語。
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演:緒川たまき 瀬戸康史 瀬戸さおり 清水伸/赤堀雅秋 萩原聖人/鈴木慶一
2026年3月29日~4月19日/シアタートラム ※2月14日よりチケット一般発売 兵庫、豊橋、北九州、新潟公演あり

【プロフィール】

せと・こうじ/1988年、福岡県生まれ。2005年に俳優デビュー。以降、様々な作品で活躍し、『グレーテルのかまど』(NHK・Eテレ)等ではナビゲーターも務める。2017年『関数ドミノ』で文化庁芸術祭演劇部門新人賞、2022年『愛なのに』でヨコハマ映画祭主演男優賞を受賞。連続ドラマ『再会〜Silent Truth〜』が火曜夜に放送中。主演を務めるドラマ『にこたま』が配信中。また、映画『木挽町のあだ討ち』が2月27日より公開予定。

撮影/沼尾翔平 ヘアメーク/須賀元子 スタイリスト/田村和之 取材・文/岡﨑 香

おすすめ記事はこちら

元記事で読む
の記事をもっとみる