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影を踏まれた人から消えていく!? コメ欄が「トラウマになりそう」と震えたノスタルジーホラー“影踏み鬼”【作者に聞く】

  • 2026.2.11
友達の影を踏んだら影が剥がれてしまった。そして背後から突然「次はあなたが鬼」という声が…。 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
友達の影を踏んだら影が剥がれてしまった。そして背後から突然「次はあなたが鬼」という声が…。 三ノ輪ブン子(@minowabunko)

子どものころ、「影踏み鬼」あるいは「影踏み」で遊んだ記憶がある人は多いだろう。鬼をひとり決め、影を踏まれた人が次の鬼になる。晴天の日に行われる印象が強い遊びだが、日本では明治30年代ごろまで、月明かりの夜に遊ばれることも多かったという。

静かな違和感が積み重なる“影踏み鬼”の恐怖

影踏み鬼_P01 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
影踏み鬼_P01 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
影踏み鬼_P02 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
影踏み鬼_P02 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
影を踏みつけた瞬間に声をかけられ、踏んだまま振り返った 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
影を踏みつけた瞬間に声をかけられ、踏んだまま振り返った 三ノ輪ブン子(@minowabunko)

今回紹介するのは、そんな懐かしい遊びをモチーフにしたホラー漫画「影踏み鬼」だ。派手な演出はないものの、読み終えたあとにじわじわと恐怖が残る作品で、「今度もし影踏み鬼をしたらトラウマになりそう」といった声がコメント欄に並んだ。天気のよい日にふと背後を振り返り、もし誰かが自分の影を踏んでいたら――そう想像するだけで、背筋に冷たい感覚が走る。

何気ない下校風景が静かに狂い始める

物語は、下校中の主人公・はるかに、クラスメートの七海が後ろからぶつかってくる場面から始まる。謝りもせず、彼氏のもとへ駆け寄る七海。「ちょっと七海!」と呼びかけても無視され、はるかの苛立ちは募る。すぐ前を歩く七海の影を「もう!」と強く踏みつけた、その瞬間だった。

背後から自分を呼ぶ声がして振り返ると、そこには友人の由衣が立っていた。目を離した一瞬の隙に、七海たちの姿は遠ざかり、さらに不可解なことに、少し先を歩いていたはずの七海の影が消えていた。はるかが足元を見ると、そこには“誰か”の影が落ちていて……。

かわいい月夜の遊びに潜む不気味さ

本作を手がけたのは、ホラー漫画を中心に描く三ノ輪ブン子さん(@minowabunko)だ。「昔は月明かりで遊んでいたなんてロマンチックですね」と微笑みながら語る三ノ輪さんは、「月夜の晩に影を踏まれると死ぬ、という話をどこかで読んだ記憶があった」と明かす。出どころは思い出せなかったものの、調べてみると影踏みはもともと月夜に行われていたという説があり、そこから着想を広げたという。

月夜の影踏みについて、三ノ輪さんは「ロマンチックでもあり、同時にどこか怖さも秘めている」と語る。子どもの遊びや童謡には、かわいらしさと不気味さが同居しているものが多く、懐かしさと恐怖が入り混じる感覚こそが魅力だと感じているそうだ。

次の“鬼”は誰なのか――忍び寄る不安

影を踏まれた七海は、このあとどうなってしまうのか。七海の影をはがしてしまったはるかに、「次はあなたが鬼」という声がどこからともなく聞こえてくる。次に影を踏まれるのは誰なのか。そのとき、はるかの身には何が起こるのか。古くから伝わる子どもの遊びを題材にした本作は、真っ昼間であっても背後の気配が気になり、思わず振り返ってしまうような余韻を残す。

都市伝説ホラーを描き続ける三ノ輪ブン子の現在地

三ノ輪ブン子さんは現在、電子雑誌「comicタント」(ぶんか社)にて、都市伝説をテーマにした漫画「ただのうわさです」(原案:飯倉義之)を連載中だ。本作とあわせて読めば、三ノ輪さんならではの静かに忍び寄るホラーの世界観を、より深く味わえるだろう。

取材協力:三ノ輪ブン子さん(@minowabunko)

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