1. トップ
  2. 恋愛
  3. 母「あなたは地味な顔だから、ピンクは似合わない」30年好きな色を諦めた私。園の『先生の言葉』にウルッ

母「あなたは地味な顔だから、ピンクは似合わない」30年好きな色を諦めた私。園の『先生の言葉』にウルッ

  • 2026.2.14

たとえ悪気のない言葉でも、ときに深い傷を負わせることがあります。
幼いころ実母にかけられた言葉が、大人になっても小さなトゲとなって心に刺さっていた筆者の知人A子さん。
しかし、娘が通う保育園でのある出来事がそのトゲを優しく抜いてくれたと言います。

画像: 母「あなたは地味な顔だから、ピンクは似合わない」30年好きな色を諦めた私。園の『先生の言葉』にウルッ

ピンクのドレスに憧れて

「いつか、絵本に出てくるお姫様のようなピンクでかわいいドレスを着てみたい──」

私が幼いころ。母が裁縫職人ということもあって、お人形のミニチュアドレスをたくさん作ってくれました。

そのドレスとお人形で「きせかえごっこ」をして遊ぶのが、当時の私の日常です。

もちろん、母は私の服もたくさん作ってくれました。

友だちからは「A子ちゃんのお母さんすごいね!」とよく褒められるほど。なので母の作る服はちょっとした自慢でもありました。

裁縫職人の母からの重い一言

けれど、母は一度も私の好きな「ピンクの服」を作ってくれることはありませんでした。

「ピンク色の服が着たいな」

勇気を出して伝えた私に向かって、母は顔色ひとつ変えず、こう言い放ったのです。

「あなたの顔にピンクは似合わないわよ。地味だから、紺やグレーの方がマシ」

母に悪気はなかったのでしょう。プロの縫製職人として「似合う色」を客観的にアドバイスしてくれたつもりだったのかもしれません。

とはいえ、小学校低学年だった私にとって、その言葉はあまりに重く、まるで自分を否定されているような寂しさで胸がいっぱいになりました。

それ以来、私は「自分はピンクを着てはいけない人間なんだ」と思い込むようになりました。母の言う通りの色を選ぶようになっていったのです。

わが子には好きな色を自由に

時が流れ、私にもかわいい娘が誕生しました。

「この子には、私のような思いをさせたくない」

その一心で育てた甲斐あってか、娘は自分の感性を大切にする、素直で元気な女の子に成長しました。

ある日の保育園での出来事です。

娘は、先日一緒に選んで買ったばかりの、お気に入りのピンクの上着を着て登園しました。

すると、出迎えてくれた先生がパッと顔をほころばせ、娘に声をかけてくれたのです。

「今日は新しいお洋服? ピンクがとても似合ってるね!」

娘は「ありがとう」と満面の笑みで教室に入ってきました。

何気ない会話の中で

その様子をそばで見ていた私は「私も母にそう言ってほしかった」という切ない思いが押し寄せてきました。

同時に、なんだか自分が褒められているような不思議な感覚にも包まれました。私の胸に刺さっていた小さなトゲがスッと消えていくのを感じたのです。

先生が娘にかけてくれたのは、ごく何気ない一言。けれどそれは、かつての私の心までも、温かく溶かしてくれる特別な魔法の言葉でした。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

元記事で読む
の記事をもっとみる