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洗面所に、夫の『スラックスの抜け殻』が──翌朝、脱ぎっぱなし夫の【耳を疑う一言】に、妻「呆れた」

  • 2026.2.13

筆者の話です。
ある朝、洗面所に残された夫のスラックスを見て、私は言葉を失いました。
だらしなさや片付けられない違和感が、静かに胸に残ります。

画像: 洗面所に、夫の『スラックスの抜け殻』が──翌朝、脱ぎっぱなし夫の【耳を疑う一言】に、妻「呆れた」

洗面所の光景

ある夜、夫はかなり酔って深夜に帰宅したようでした。
私はすでに寝ていて、その様子にまったく気づいていません。

翌朝、洗面所の前に立ったとき、思わず足が止まりました。
そこにあったのは、形を保ったまま立っているスラックス。
まるで中身だけが消えたようで、一瞬、状況を理解できませんでした。
一度視界に入ると、妙に存在感があり、朝の支度の手が止まります。

片付かない朝

「抜け殻みたい……」
中身だけが抜けたような姿に、思わず二度見しました。
あまりに見事な脱ぎっぷりにひどく呆れてしまい、片付ける気にもなれず、そのままにしてしまいました。
ですが洗面所を使うたびに視界に入り、そのたび小さなため息が漏れました。

脱ぎっぱなし、という言葉で済ませるには、どこか違う。
片付ければ終わる話なのに、気持ちだけが引っかかったまま、時間だけが過ぎていきます。

勝手に吊る

その日は、夫にとって大切な契約の日。
洗面所の前で立ち尽くした夫が「これ、何とかならない?」と私に頼みました。
その「抜け殻」は、あろうことか、夫がゲン担ぎしている勝負スーツのスラックス。
これでないと契約がうまくいかない気がすると言い張るので、結局、私が準備する流れになりました。

慌てて消臭剤をかけ、アイロンを当てる私の横で、夫は不思議そうな顔をしています。
そして、悪びれる様子もなく「スラックスって、朝起きたら勝手に吊られてるもんだと思ってた」と言いました。
「そんなことある?」と心の中で突っ込みながら、「誰かがやってくれている」という意識の差を、はっきり自覚したのです。

当たり前の差

誰かが整えている前提で回っている日常を、その朝、初めて意識したのかもしれません。
それでも、私の無言のアイロンがけに何かを感じたのか、その日を境に、夫は自分でスラックスをハンガーにかけるようになりました。
洗面所に残った“抜け殻”は、わが家の当たり前を少しだけ見直すきっかけになったのです。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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