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放送から30年 「せめて再放送して」「なんとかならないの?」“熱望の声”が相次ぐ幻のドラマ

  • 2026.2.25

テレビドラマの歴史には、記憶に残りながらもDVD化や配信サービスで視聴できない作品が数多く存在します。時代が変わり、見たいドラマをいつでもどこでも楽しめる環境が整った今だからこそ、もう一度スポットライトを当てたい名作があるのです。その代表格といえるのが、1996年に放送されたドラマ『竜馬におまかせ!』(日本テレビ系)です。今回はDVD化・配信がされていない名作ドラマPart2シリーズ第2弾として、この作品をご紹介していきます。主演・浜田雅功さんの魅力が爆発した、型破りな時代劇コメディの世界へとご案内しましょう。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

  • 作品名(放送局):ドラマ『竜馬におまかせ!』(日本テレビ系)
  • 放送期間:1996年4月10日〜6月26日
  • 出演者:浜田雅功(坂本竜馬 役)

文久2年頃の江戸が舞台となる本作は、土佐から江戸に出てきた坂本竜馬と仲間たちの活躍を描いたコメディドラマです。関西弁を話す竜馬(浜田雅功)は、幼馴染の近藤長次郎(北原雅樹)とともに小千葉道場に転がり込みます。そこで道場主の千葉貞吉(伊東四朗)やその息子・重太郎(別所哲也)、娘のさな(緒川たまき)らと出会い、さらに京都で「人斬り以蔵」と恐れられた岡田以蔵(反町隆史)とも再会を果たします。

物語は史実とは大きく異なる自由な設定で展開していきます。竜馬が仲間とバンドを結成したり、フランケンシュタインが姿を現したり、さらには命を落としたはずの吉田松陰がよみがえるなど、従来の時代劇の枠組みを軽々と飛び越える斬新なストーリーが展開されるのです。歴史に名を残す人物たちが賑やかに掛け合いを繰り広げながら、江戸の町で次々と起こる騒動に挑んでいきます。最終回では、竜馬の暗殺事件までもがコメディタッチで描かれ、衝撃のエンディングを迎えることにーー。

配信もソフト化もされていない幻の名作ドラマ

本作は、素晴らしいキャストと三谷幸喜さんの脚本による名作でありながら、現在までDVD化もブルーレイ化も配信もされていません。「お願いだから配信して「せめて再放送して」「なんとかならないの?」というような声が絶えません。

豪華キャストと斬新な演出で話題を集めた本作。史実と異なる設定や型破りな展開は賛否両論を呼びましたが、それこそが本作の最大の魅力でした。三谷幸喜さんが脚本を手がけたドラマとして、後の大河ドラマ『新選組!』や『真田丸』につながる歴史大作の礎を築いた作品なのです。

主演じゃなくとも異彩を放つ名優

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1998年ごろ撮影 反町隆史(C)SANKEI

本作で主演ではなくとも異彩を放つのが岡田以蔵を演じた名優・反町隆史さん。SNSでも「衝撃を受けた」「良い演技をしてる」「異常なまでにカッコいい」などの声が今なお見られるほど、その存在感は圧倒的。

反町さんといえば、社会現象にもなった学園ドラマ『GTO』での鬼塚英吉役や、『ビーチボーイズ』での名演が広く知られていますが、本作でもその演技力と存在感を発揮し、見事に演じきりました。時代劇においても確かな演技力で魅せる反町さんの存在は、主演ではなくとも作品の印象を決定づける力を持つ俳優であることを示しています。

浜田雅功さんが体現した、新しい竜馬像

本作において最も注目したい点は、浜田雅功さんが演じた坂本竜馬という役柄の革新性です。関西弁を話す竜馬という設定は当時大きな議論を呼びましたが、実は坂本竜馬の実像と乖離していないのではないかという意見もあります。

三谷幸喜さんは、テレビプロデューサーの佐久間宣行さんのYouTubeチャンネルに出演した際、浜田さんの演技力を絶賛し、俳優として非常に優れた人物であるとその実力を強く称賛していました。浜田さんは本作の役作りのために放送開始前からヘアスタイルをパーマにするなど、役に対する真摯な姿勢を見せています。ドラマ中では斬り合いの場面でデコピンで応戦したり、シークレットブーツを履いたりと、コミカルな要素を存分に発揮しながらも、仲間思いで皆から頼りにされるリーダーとしての存在感を示しました。

当時は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』で見せるお笑い芸人としての顔が強かった浜田さんですが、本作では俳優としての実力を遺憾なく発揮しています。相方の松本人志さんが町娘の格好で友情出演し、浜田さんへのドッキリを仕掛ける場面も話題になりました。浜田さんの竜馬は、歴史上の偉人を身近に感じさせる親しみやすさと、時代を切り開く熱いエネルギーを兼ね備えた魅力的なキャラクターだったのです。

SNSでは、「僕の竜馬は浜ちゃん「竜馬役で1番好き」といった感想がみられました。浜田雅功さんという稀代のエンターテイナーが主演を務めたこの傑作が、DVD化・配信されることを一ファンとして切に願います。


※記事は執筆時点の情報です