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「お友だちに叩かれるから行きたくない」登園を渋る息子。園の方針と“大人の対応”の裏で抱える『母の葛藤』

  • 2026.2.12

子ども同士のトラブル。その相手が仲の良いママ友の子だったら……?
知人から聞いたエピソードを紹介します。

画像: 「お友だちに叩かれるから行きたくない」登園を渋る息子。園の方針と“大人の対応”の裏で抱える『母の葛藤』

園でのトラブル

私は、保育園に通う4歳の息子がいる主婦です。
息子は最近、園でよくお友だちに叩かれているようで、私も先生からそのことを聞いていました。

息子を叩くのは同じクラスのA君。
A君のママと私は仲の良い方で、一緒にランチに行くこともあります。

息子から「A君が叩いてくる」と初めて聞いたときも、「いつも遊んでいるA君だし、悪い子じゃないのは知っている。子ども同士、遊びが盛り上がって激しくなってきたのかな」ぐらいに考えていたのです。

ある日息子を迎えに行くと、担任の先生も出てきました。
先生は、「息子くん、今日お友だちに引っかかれてしまって。お顔にケガをしてしまいました」と言いました。

息子の顔を見ると、浅い引っかき傷が1本。
「止める間もなく引っかかれてしまって……申し訳ありません」
そう謝る先生に、私は内心動揺しながらも、先生や相手の親御さんに気を遣わせたくないという一心で、つい「これくらいよくあることです。大丈夫ですよ!」と返しました。

息子は「A君がひっかいた」とポツリ。
少し落ち込んでいる様子でした。

行き渋るように

その翌日から、息子は保育園に行き渋るようになりました。

「A君に叩かれるから、もう行きたくない!」
そう泣き叫ぶ息子の姿に、私も胸が締め付けられました。

ただ私は、「子ども同士のトラブルには、親が出て行かないほうがいいらしいし、子ども自身もケンカを経験して大きくなっていくもの」と考えていました。

そのうえ園の方針として「加害者側の保護者には、トラブルについて報告しない(当人同士での解決を促す)」となっていることを知っていました。

「大きなけがをした訳ではない。私から大ごとにしないほうがいい」と、A君のママには何も言わないつもりでした。それが「大人の対応」だと思っていたのです。

心のモヤモヤ

A君のママとは、毎朝会います。
それまでは何も考えず、笑顔で挨拶を交わしていました。

ですが、息子がA君とのトラブルをきっかけに行き渋るようになってから、私は無意識のうちにA君のママへ敵意を感じていることに気づきました。

彼女に「おはよー!」と返す笑顔も、ひきつっていると自覚。
理性では「こういう経験を通して子どもは成長していく」という考えは変わっていないのですが、傷ついた息子を目の前にすると、その考えに感情がついて行ってくれないのです。

もしかしたら、母親とはそういうものなのかもしれません。
我が子が傷つくと、理性より感情が先だってしまう──。

相手を責めたいわけではなく、ただ、息子の痛みに寄り添いきれていなかった自分に戸惑っているのだと思います。
自分が突然抱えた心のモヤモヤをどうしたらいいのか、正解は見つかりませんが、今は逃げずに、この感情と向き合ってみようと思っています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。

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