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【タイ徒然日記:バンコク&チェンマイ】アート、デザイン、クラフト1週間の旅 #2

  • 2026.2.6

 

アジア各国から集めたクラフトの数々が並ぶ「ランピオン(Lampion)」。一点一点にまつわるストーリーをうかがうのも楽しいひとときだった。 All photos: Akiko Ichikawa

DAY3:最新ホテル「アンダーズ・ワン・バンコク」とタイのクラフトショッピング!

昨今のバンコクは建築ラッシュで、ここ数年でアマン、リッツカールトン、スタンダードもオープンした。なかでも2025年末にオープンした 「アンダーズ・ワン・バンコク(Andaz One Bangkok)」は三越のデパ地下が入っていることでも話題の「ワン・バンコク」というショッピングモールに隣接している。とはいえ、タイに来たならやはり地元密着のプロダクトを探したい! と、都市型のモールではなく、わたしは再びチャイナタウン方面へ向かった。

旧市街の古い物件を再開発し、文化発信の場にする先駆けとなった「Warehouse30」。 Hearst Owned

第2次世界大戦中に建てられた倉庫をタイの建築家ドゥアングリット・ブンナグがリノベーションした商業施設「ウェアハウス30」は衣食住をクロスオーバーする12のテナントが入っている。なかでも引かれたのは「ホース・ユニット(Horse Unit)」というヴィンテージ古着と雑貨の店。ミリタリーやワークウエアの品ぞろえは圧巻で、展示のヴィジュアルマーチャンダイジングも見事。

「Horse Unit」の外観。 Hearst Owned
カフェ奥にあるショップではタイの手工芸品も販売。 Hearst Owned

同じストリート沿いにある「キット・タ・コーン(KITT TA KHON)」ではタイ伝統のクラフトを現代的なデザインに落とし込んだプロダクトがそろう。

手前はトンボの形をインスピレーションにしたベンチ。ラタンにポリプロレン製のコードを巻きつけている。 Hearst Owned
ご飯などを入れるタイの竹籠のデザインをアップデートし、ロープをつけてショルダーバッグに。 Hearst Owned

旅行者に家具はなかなかハードルが高いかもしれないが、あのジム・トンプソンの生地を張った椅子などもあり、キッチュなプラスティックテープとのミスマッチが面白いデザイン(ちなみにジム・トンプソンは以前訪れたことがあるので今回はお邪魔せず。バンコク初めての方はぜひ)。

とはいえ、昨今の円安の影響でもろもろ購入にまでは踏み切れず……。とぼとぼと歩を進めていたところ遭遇したのが「ランピオン(Lampion)」。オーナーのマダム、チュムさんが40年にわたり収集されてきたというタイ、チベット、中国などアジアのヴィンテージ、アンティーク手工芸のお店。

デッドストックの布。 Hearst Owned
愛くるしい表情の木彫りの猫。上がふたになっている。「ランピオン」住所:1044 Charoen Krung Rd., Bangkok, Bangkok 10500 Hearst Owned

一点一点とても丁寧に陳列されている様子に、マダムのセンスとプロダクトへの愛があふれている。なかなかショッピング欲に着火しなかった私だが、ここではヴィンテージのイカット織チューブスカートと木彫の猫の入れ物を購入。ネットにも雑誌にもまったく紹介されていない店だが、今回の旅では一番好きだった素敵なお店。

ようやく買い物欲も満たされ、ホテルへ。「アンダーズ・ワン」PRのファーさんにホテルの案内をしていただく。館内にはタイのアーティストたちの作品もいたるところに展示されており、なかでもレセプションフロアの壁にかけられたプルーンチャン・ヴィニャラット(Ploenchan “Mook” Vinyaratn)のファイバーアートは圧巻。

レセプションデスクはゲストとの隔たりがないように、とのコンセプトでスタッフは常にスタンディングでお出迎え。壁面にはプルーンチャン・ヴィニャラットによるファイバーアート《Blockwit》(2024)が。レセプションエリアのラウンジでは24時間リフレッシュメントのドリンクが用意されている。 Hearst Owned

タイで初めての放送局があったという土地の歴史も踏まえながら、街のいたるところで見られる絡まった電線や隣接するルンピニ公園にある時計塔など、バンコクの街をインスピレーションとした作品だとか。ちなみにこのアーティストは「バンコク・クンストハレ」でも展示されていた。244ある客室のうち7割以上が公園越しのビューが楽しめる、眺めのよさも特長。

ルンピニ公園越しにバンコクのビル群が眺められるスイート。オープン後2日目にチェックインしたので、当たり前だがすべてが真新しい! Hearst Owned

23階にあるレストラン「ピスカリ(Piscari)」ではサンセットタイムが美しいとのことで、この日はアート系の友人たちとアペロタイム。バー通の友人が「ここにはスピークイージーバーがあるはず」となぜか知っており、その後、レストラン奥にある隠しドアからバー「プリヴェ(Prive)」への潜入に成功! ……した頃にはバーカウンター越しにバンコクの夜景がきらめく時間になっていた。

カクテルリストは通好みのものが各種そろっており、友人がバーテンダーさんとまるでプロ並みのコミュニケーションをしているのをBGMに私は美味しいお酒を堪能したり、写真を撮ったり。

23階にある「ピスカリ」にて。バナナから抽出されたリキュールによるカクテル。 Hearst Owned

その後はその友人が予約してくれた「バー US」へ繰り出すことに。ここは「世界のベストバー50」にも選ばれている人気店だが、メニューがスターター、メインなどとまるで食事のように分かれてリストされており、なかに「ラーメン」とか「ピッツァ・マルゲリータ」「トムヤム・ハイボール」「ブラックライス+味噌」といった奇想天外なドリンクがずらり。

飲んでみると、確かにラーメン、確かに味噌・・・といった風味で、答え合わせをしながら味わう感じ。ただ流石に飲み物だけではお腹は満たされず、バーテンダーさん教えてもらった町中華的“町タイ”へ行って、バンコクの夜はお開きに。

「BAR US」のメニュー。 Hearst Owned
バーテンダーさんに教えてもらった町場のタイ料理。美味しいお店は美味しい店の人に聞くに限る。 Hearst Owned

DAY4:チェンマイへ移動

24時間のフィットネスセンターに併設した塩水のプール。バンコクのホテルはどこもインフィニティプールがお約束のようだが、やはり何回見てもこの景色にはウキウキさせられる。 Hearst Owned

移動日は朝から活動的にまずはサウナへ。その後、バンコクの景色を眺めながらインフィニティプールでひと泳ぎした後、プールサイドで朝食、というプランだったが、水温が低くてプールは断念。朝食はロビーフロアのチャイニーズ「ジン(Jing)」でワンタンヌードルを。

Hearst Owned

フライトは1時間以上出発が遅れるが、そのくらいの遅延は当たり前……と達観できるくらいには今回の旅で成長したかも? バンコクからは1時間ほどの飛行で到着。今回チェンマイは5年ぶり、2度目。

前回同様、アーティスト、リクリット・ティラヴャーニャの家にお世話になった。ちなみに前回は2020年のカウントダウンをみんな一緒にお祝いしたが、その後まもなく世界が歴史的なパンデミックに見舞われるとは夢にも思わなかった。

空港から家に着くと、5年前にはいなかった大型犬のピンキーちゃんに吠えられるが、アシスタントさんが優しく出迎えてくれる。「ディブ・バンコク(Dib Bangkok)」 のオープニングディナーに参加したリクリットもこの日、帰っているはずなのだが……お疲れのご様子か会えずじまい。

 

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