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「いい所にお住まいですね(笑)」客の住所を大声で話す店員。実はこの客、『ただのお客さん』ではなく

  • 2026.2.5

皆さんは、普段利用しているお店の接客に違和感を覚えたことはありませんか。フレンドリーに話してくれるのは嬉しいけれど、会話の内容に距離感を置きたくなる人も存在しますよね。今回は、筆者がカラオケ店で遭遇した“距離感を間違えた接客”が、思わぬ形で是正されたエピソードをお届けします。

画像: 「いい所にお住まいですね(笑)」客の住所を大声で話す店員。実はこの客、『ただのお客さん』ではなく!?

混み合うカラオケ店での出来事

ある週末の夕方、私は友人とカラオケに行きました。受付にはすでに数組が並び、店内はかなり混雑している様子。私は列の後方で順番を待っていたのですが、前に並ぶお客さんが会員カードを持っていなかったようで、新規登録の手続きをしていました。

年齢確認のために免許証を提示すると、若い男性店員がそれをじっと見ながら、突然「〇〇町に住んでるんですね。あの角にあったお店、知ってます?」と声をかけたのです。さらに「この辺、住みやすくていいですよね」と、周囲にも聞こえる声で話し続けます。

個人情報がだだ漏れする接客

その会話の内容は、本人だけでなく、後ろに並ぶ私たち全員に筒抜けでした。住所という極めてデリケートな個人情報を、悪気がないとはいえ雑談のネタにすることへの違和感。加えて、店員の口は動きますが作業は進まず、列はどんどん長くなっていきます。

やっとそのお客さんの受付が終わったと思ったら、まさかの次のお客さんも会員カードを持っておらず、まったく同じ流れになったのです。免許証を見ては「〇〇市は緑が多くていいですよね!」と話し始め、また受付の列が止まりました。正直「早くしてほしい」という空気が、受付全体に漂っていました。

実はただのお客さんではなかった

前のお客さんの受付が終わり、私たちも無事に入店でき、カラオケを楽しんでいると、たまたまトイレから出た際に、お店の隅の方で先ほどの受付の店員と個人情報を漏らされていた客が話しており、話し声が聞こえてきました。

実はお客さんではなく、接客態度をチェックするために客を装って来店していた、いわゆる覆面社員だったのです。

「お客様とのコミュニケーションは大切ですが、個人情報の扱いと状況判断が全くできていませんね」冷静ながらも厳しい指摘に、店員は顔を真っ赤にしてうなずくばかり。列ができている中での雑談、しかも住所に触れる行為が重大な不備であることを、その場ではっきりと指導していました。

その光景を目の当たりにした私は、その通りだと感じました。後日、カラオケに行った際に例の店員が「お待たせして申し訳ありません」と、以前より丁寧かつ迅速な対応をしている姿を見かけたとき、あの出来事が無駄ではなかったのだと思いました。

親しみやすさはその人にとって大きな武器になりますが、使いどころを間違えれば信頼を失う危険性も秘めている。相手の立場、情報の重要性、そして場の空気を読むことこそ、接客に求められる真のスキルなのだと、強く感じた出来事でした。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。

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