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3倍値上げの新千歳空港 駐車場はどうなっている?民間に「今までなかった」影響も

  • 2026.2.1

駐車料金改定から数か月…

2025年10月、北海道エアポートは慢性的な混雑緩和のため、新千歳空港の駐車料金を約3倍に値上げしました。混雑は解消されたのでしょうか。

A駐車場は「空車」。その奥にあるB駐車場も「空」の表示になっています。満車ではありません。

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空港ターミナルに隣接するA・B駐車場は、1日1200円から3500円になりました。数百メートル離れたC駐車場は、1日500円から2500円に改定されました。

年末年始も、多くの帰省客らが利用した新千歳空港。値上げから3か月が経ち、駐車場の混雑は解消したのでしょうか。空港周辺の駐車場の実態を取材しました。

連休最終日 駐車場の混み具合は?

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1月12日の新千歳空港は、3連休の最終日ともあって、多くの利用客でにぎわっていました。
一方、空港に隣接する駐車場をのぞいてみると…。

午後1時、空港内の駐車場ですが、かなり空きが目立ちます。建物に近いところ以外は、ほとんど車が止まっていません。

岩見沢から訪れたという空港利用者は「いつもだったら本当にすごく混んでいたので早く来たけど、なんかちょっと逆にもっと遅く来ればよかった」と話します。

札幌から来ていた空港利用者は「値上げ前は停められなかったから、それを考えたらいいのではないか」という意見でした。

混雑解消も、売り上げへの影響は?

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値上げにより混雑が解消され、駐車場の空きが目立つようになりましたが、空港を運営する北海道エアポートによると、2025年10月から12月末までの駐車場の売り上げは、前の年の同じ時期と比べ、22%上昇しました。さらに…。

空港内の施設を利用することで、最大8時間まで無料になる割引サービスの利用率も42%上昇しました。店舗の売り上げ増加につながっています。

日帰り専用の無料駐車場がオープン

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そして、さらなる混雑緩和と利便性向上を目指し、2025年12月末には空港ターミナルから1キロほどの場所に、日帰り専用のD駐車場が完成。

最大500台収容可能で、利用は無料。年末年始や連休など、混雑が予想されるときのみ、臨時で開放され、空港までは無料のシャトルバスが運行されます。

帯広から訪れていたD駐車場の利用者に話を聞いてみました。

「空港前だとちょっと値段が高すぎるなと、値段も上がったので、それでせっかくだから使わせていただこうと」

周辺の民間駐車場への影響

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一方で、空港周辺の民間駐車場では…。

グッドパークの秋野弘美さんによると「年末の予約はもう12月頭でほぼ埋まった。そんなに予約が埋まってしまうのは初めて」ということです。

空港から車で10分、300台ほどが停められる民間の駐車場です。
空港の駐車場より格安ということもあり、2025年10月以降、ひっきりなしに予約の電話が入り満車状態が続いているといいます。

秋野さんは「1月も正月超えると閑散期、2月は閑散期ですけれども、そこもだいぶ埋まっている。3月の予約がもう結構入っているけれど、それも今まではなかった」と話します。

これまで空港駐車場の「安すぎる料金設定」に合わせていた民間駐車場の中には、値上げに踏み切ったところもあり、こちらの駐車場でも今後、値上げしていく予定です。

「もう10年以上、値段が上がっていない。ガソリンとかも値上げしているけれども。周りの駐車場も上げているので、一緒にと思っている」

値上げで混雑は解消された?

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値上げしたことで明らかに、混雑は解消されたということなのでしょうか。

「値上げ前」と「値上げ後」を比較してみると、値上げ前の2025年9月は平日でもほぼ満車状態だったのに対し、1月12日は、祝日にも関わらず空きが目立ちました。

また、混雑が解消されたことで、これまでのように民間駐車場の送迎車が、空港駐車場周辺で渋滞に巻き込まれることもほとんどなくなったということです。

空港側にとってみると、ねらいどおりの効果が出ているではないでしょうか。

HBCテレビ「今日ドキッ!」ゲストコメンテーターの満島てる子さんは「今回の値上げで、駐車場の選択肢が増えることになって、それで整備につながるのはいいことだと思います」と意見を述べます。

「電車やタクシーなど自家用車以外の交通手段への影響が少し気になるところではあります。混雑解消によって、新千歳空港がいろんな人に利用されるようになれば、北海道全体の活性化にもつながりますから、メリットもあると感じます」

年末年始のJRについては、昨シーズンと比べると、約4%ほど新千歳空港駅の利用者が増えたということです。もしかすると、車で行かない分、JRを使った人も増えたのかもしれません。

タクシー不足の緩和をめざして

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さらに新千歳空港では、1月15日からタクシー不足の緩和にも乗り出します。

1月15日から3月31日までの実証実験ですが、国内線2か所と国際線1か所にタクシーの「配車アプリのりば」が新たに設置されます。

これまで新千歳空港では、アプリでタクシーを呼ぶことができませんでしたが、これにより配車アプリが利用可能になります。

また、札幌地区などのタクシ-は予約がないと新千歳空港で客を乗せることができませんでしたが、新たに一時待機場所が設けられ、札幌地区などのタクシーもアプリで注文依頼があれば客を乗せることができます。

これによって訪日客の増加が見込まれる冬期間のタクシー不足の緩和が期待されています。

新千歳空港の二次交通問題

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HBCテレビ「今日ドキッ!」ゲストコメンテーターの野宮範子さんが説明してくれました。

「例えば、福岡空港だと地下鉄1本で中心部に行けますが、新千歳空港はどうしても二次交通の問題があります。実証実験が始まり駐車場の値上げがありましたが、結果的に混雑も解消できる、選択肢が増えるというのはいいことだなと思います」

「それによって北海道エアポートも、店舗に売り上げが増加したり、利益の分をさらに二次交通の有効利用にできないのか…。海外旅行で何日も駐車する人は少し割引するとか、いろんなパターンが考えられるのでは」

これまでやったことのないことを含め、こういった実証実験をやったほうがよいかもしれません。利便性を高めるために、二次交通の選択肢を増やしていくことも課題かもしれません。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あま

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年1月14日)の情報に基づきます。

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