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終電を逃して終点へ【タクシーの運転手に助けられた夜】→ 温かい心に救われた瞬間

  • 2026.1.31

これは筆者である私自身の体験です。友人との飲み会帰り、終電で帰れるはずが寝過ごして終点へ。所持金は約1,000円、寒い夜道を歩くしかないと覚悟した瞬間、タクシー運転手さんの思いがけない優しさに救われ、心まで温かくなった出来事です。

画像: 終電を逃して終点へ【タクシーの運転手に助けられた夜】→ 温かい心に救われた瞬間

終電、逃した夜……。

飲み会の帰り、終電に乗れた安心感でついウトウトしてしまい、気づいたときには降りるはずの駅を通り過ぎ、電車は終点に到着していました。時計を見ると、当然ながらもう終電は終了。駅のホームは静まり返っていて、頭の中だけが一気に騒がしくなりました。

タクシーも見当たらない、絶望の夜道

改札を出ると夜風が想像以上に冷たくて、酔いも一気に引いていきました。家までは遠い。タクシーを探そうとロータリーを見渡しましたが、この時間、車の影は一台もありません。さらに、財布の中は飲み会でほぼ空っぽ。残っていたのは、だいたい1,000円程度でした。

「歩くしかないけれど、この寒さと暗さ、最後まで辿り着けるかな……」
心細さに押しつぶされそうになりながら、暗い夜道を一人、トボトボと歩き始めました。

タクシーが止まり、思いがけない一言

しばらく歩いたとき、反対車線を一台の空車タクシーが走り去っていくのが見えました。
「あ、タクシーだ!」と思いましたが、反対側。追いかける元気も、呼び止める勇気も出ず、「行っちゃった」と諦めて背中を見送りました。
ところが、そのタクシーが少し先でブレーキランプを光らせ、ゆっくりとUターンをしてこちらへ戻ってきたのです。

私の横にスッと止まったタクシーの窓が開き、運転手さんが穏やかな声で「こんな時間に、大丈夫ですか? 外は冷えるでしょう」と声をかけてくれました。

ありがたいけれど、所持金が厳しい。正直に「1,000円しかなくて……」と伝えると、運転手さんは少し驚いた顔をして、それでもすぐにこう言いました。
「1,000円でいいですよ。実はね、私にもあなたと同じくらいの歳の娘がいるんです。この時間に一人で歩いているのを見て、どうしても放っておけなくてね。商売抜きで送るから、乗りなさい」

1,000円以上の“優しさ”に救われた

本来、タクシーの運賃をまけてもらうことはルール違反だと分かっています。それでも、一人の父親としての切実な優しさが詰まったその言葉に、私は甘えさせていただくことにしました。

車内の暖かさに触れた瞬間、張りつめていた不安がほどけて、胸の奥がじんわりしました。暗い道も、さっきまでと違って怖くない。運転手さんは余計な詮索もせず、ただ淡々と安全に家の近くまで送ってくれました。

あの夜、忘れられない温かさ

家の近くに到着したとき、メーターの表示は1,000円を大きく超えていました。運転手さんは「1,000円でいいよ」と笑ってくれましたが、私は急いで家から不足分のお金を持って戻りました。

「本当に助かりました。ありがとうございました」
運転手さんは全額を受け取った後、少し照れくさそうに、でも嬉しそうに微笑んでくれました。

もしあのときUターンして声をかけてもらえなかったら、寒さと不安の中で、もっと危ない思いをしていたかもしれません。
たった一言と、迷わず手を差し伸べてくれた行動が、冷たい夜を“温かい思い出”に変えてくれた出来事でした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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