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子どもの怒りっぽさは親のせい!? 子どもに効く意外な「アンガーマネジメント」とは

  • 2026.1.28

子育てを始めてから、自分の怒りっぽさに呆れてしまったり、怒ったときの迫力に家族を驚かせてしまったり。感情的になって放った一言を、あとから反省することも……。子育てにおける「怒り」の悩みは、尽きることがありません。

前編では、“あまり怒らないタイプ”と判明したおばフェスの4人。そんな彼女たちにも、実は子育てにまつわる悩みはたくさんあるようです。受験を控えた時期、思春期の対応、兄妹ゲンカ——子どもの成長とともに、悩みは次々に形を変えて現れます。

忙しい母にとって、「怒り」とどう付き合うかは、心の余裕だけでなく毎日の体調や健康にも直結する問題。そこで今回は、子育てにおける「アンガーマネジメント」について、詳しくお話を伺いました。

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左から、(38)、(39)、(43)。

アンガーマネジメント講師を直撃!

杉本 美紀先生

アンガーマネージメント協会の認定講師。

Q1 思春期の子どもへの怒り方は?

ANSWER まず、「怒る」「叱る」という行為は、相手に対して「改善してほしいことがある」というリクエストだという意識を持つことが大切です。感情をぶつけることが目的ではなく、「何を」「どうしてほしいのか」を伝えるための行為なのです。

夕方などの忙しい時間帯は、ママ自身がイライラして、つい感情的に怒ってしまいがち。しかしその場合、伝わるのは「お母さんが怒っている」という事実だけで、本当に伝えたい改善点や理由は、ほとんど届いていません。大切なのは、「どうしてほしいのか」という行動に移せる具体的なリクエストを具体的に話すこと。

また、「だらしない」「なんでいつもそうなの」といった人格を否定する言葉や「前から言ってるけど」「何度も言ってるけど」など過去を持ち出す言葉はNG。行動(事実)だけにフォーカスし、「何が問題で、どうしてほしいのか」を具体的に伝えることが、行動変容につながる「叱り方」のポイントです。

Q2 兄妹喧嘩への怒り方は?

ANSWER 兄妹を怒るときは、必ず同じ基準で怒ることが大前提。上の子だけ我慢させたり、「男の子だから」「女の子だから」と対応を変えるのはNGです。

また、どちらか一方だけを叱る場合は、みんなの前で叱らず、場所を変えて一対一で話すこと。吊し上げや連帯責任は、逆効果になります。

兄妹喧嘩をゼロにするのは難しいので、「ここからはダメ」というラインを決めておくのもおすすめ。手を出す、物を壊す、暴言など、家族でルールを共有しておくと、感情的に怒らずにすみます。

Q3 何度言っても同じことをする子どもへの怒り方は?

ANSWER まず確認したいのは、「それは本当に、今の子どもにできることか?」という点。親の基準が高すぎたり、年齢や時間的に無理がある場合も少なくありません。また、子ども自身が納得していないルールは、危機感が生まれにくく、守られないことが多いのです。

「帰ったら上着をかけて、ランドセルを置いて、プリントと洗濯物を出して…」といったタスクの詰め込みすぎもNG。理想を一度整理して、「ランドセル何時までに棚にしまってね。」「帰ったらプリントは出しておく。」など一つ一つを分離することでできることとできないことがわかるようになり、できないことに対しての対策が考えやすくなります。

そして意外とやりがちなのが、子どもがやらないからと親が代わりにやってしまうこと。それでは「やらなくていいこと」やらない時に怒られると「今日は機嫌が悪い」と判断されてしまうので、いつも同じルールで対応するようにしましょう。

 

Q4 怒りやすい子と穏やかな子の違いは?

子供も穏やかな性格なので、普段怒ることがあまりなくて、細かいことで何か思うことがあっても、子供には注意しますが、他の人には時間がないことを理由に我慢したりしがちでことを荒立ててしまうのが苦手です。子供でも穏やかな子とイライラしやすい子がいますが、どうしてでしょうか。

ANSWER 生まれ持った資質もありますが、育つ環境の影響がとても大きいです。子どもは周りの大人を見て育つため、親や先生など身近な大人の怒り方を、そのまま学びます。

理不尽に怒る大人が多い環境では、同じように理不尽に怒りやすい子になりやすいことも。大人の関わり方が、子どもの感情の土台をつくるのです。

Q5 子どもには「怒ってはいけない」と教えるべき?

ANSWER 怒りを感じること自体は、悪いことではありません。ただし、怒り方は親子考えることが必要です。例えば、カーッと怒りが湧いてきて、暴言を吐きそうになったり、物に当たりたくなったときは、6秒程度怒りをやり過ごすことが大事です。6秒で理性が介入し落ち着くと言われています。

反射的に怒鳴ったり物に当たっても、問題解決につながらないばかりか自体を悪化させることにもつながりかねません。少し時間を置き、深呼吸してから、嫌だった気持ちを言葉で伝えることが大切です

自分なりの考えや基準を持つことは大事。怒りを我慢するのではなく、感情を整理して伝えることを目指しましょう。

ちなみに子どもは、ジャンプすると気持ちを切り替えやすいとも言われています。怒りが強いときは、元気よくジャンプさせてみるのもひとつの方法です。

怒りと上手く付き合えたら、毎日がもっと楽になる!

育児中のお母さんたちも、決して怒りたいわけではなく、どこからともなく湧き上がる「怒り」に悩んでいることが多いもの。

実は先生自身も、怒りっぽさをきっかけに学び始めたというアンガーマネジメント。それは、ちょっとした心がけで、「怒り」から生まれる衝動性や攻撃性を、誰かに向けずにすむようになるための方法なのかもしれません。

親子関係、夫婦関係、職場、ママ友——身近な人間関係が、少しでも心地よいものになるように。小さなことから意識していくことで、自分の気持ちも楽になり、笑顔で過ごせる日が、きっと増えていくはずです。

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撮影/加治屋圭斗 取材/片山あゆみ

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