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義母の死を喜ぶ夫「介護が終わって良かったな」夫抜きで葬儀が進んだ結果、すべてを失うことに

  • 2026.1.26

私は結婚して以来、約10年間にわたり義母の介護を担ってきました。夫は介護をすべて私に押し付け、自分は仕事や趣味に没頭しています。
それでも私が頑張れたのは「いつもありがとう」と実の娘のように接してくれる義母が大好きだったからです。
ある日、義母の体調が急変し、医師から「もう長くない」と告げられたとき、私は出張中の夫にすぐに連絡を入れました。しかし、夫から返ってきたのはあまりにひどい言葉でーー。

「これで介護が終わるんだから、良かったじゃないか。俺は今、人生がかかった大事なプロジェクトの最中なんだ。悪いけど、そんなことで仕事の邪魔をしないでくれ」

実の母親といられるのはあとわずかだというのに、夫にとっては自分の仕事のほうがはるかに重要だったのです。

最期を看取らず「粘ってほしかった」

数週間後、夫が出張中だったある日、義母は静かに息を引き取りました。最期まで夫は顔を見せないまま……。義母は意識が混濁する中で「あの子はもう来ないわね。もういいのよ」と寂しそうに笑っていました。

訃報を伝えても、夫はすぐには帰宅しませんでした。「いつ帰っても死んだ事実は変わらない」「仕事の区切りがつくまで待て」と一点張り。ようやく帰ってきた夫が放った言葉は、到底許せるものではありませんでした。

「せめて出張が終わるまで粘ってほしかったわ。死ぬタイミングが悪すぎる」

さらに夫は、葬儀の準備すら私に丸投げした上で、追い打ちをかけるように離婚を切り出してきました。「母さんの介護も終わったことだし、もうお前と一緒にいる必要はない」というのです。

私は黙ってその条件を受け入れました。これまで何度も夫の冷酷さに絶望してきましたが、この瞬間、私の心の中で「夫」という存在が完全に消え去ったのです。

息子不在の葬儀

義母の葬儀当日、夫からメッセージが届きました。「おい、今日が葬式だなんて聞いてないぞ! なぜ俺に日程を教えなかったんだ!」

私は感情を押し殺し、努めて冷静に返しました。「葬儀の準備も日程も、すべて丸投げしたのはあなたよね? お義母さんに気持ちを寄せることもなかった。そもそも自分から日程を聞こうとしたことがあった?」

実はこれは義母の「最期の願い」でした。亡くなる数日前、夫のあまりの不義理に心を痛めた義母から「あの子が今のままなら、葬儀には呼ばなくていい」と託されていたのです。案の定義母が亡くなっても夫は変わらなかったので、義母の言う通りにしました。

夫は、何も知らない親戚からの「もうすぐお焼香が始まるけど、どこにいるの?」という連絡で、今日が葬儀当日であることを初めて知ったよう。「親戚に示しがつかないだろ!」と喚き散らしましたが、後の祭りです。

私と一緒に義母の話聞いた叔父は「姉さん(義母)は最期まであいつが顔を見せなかったことを本当に悲しんでいた。ここに呼んでいないのは姉さんの意志であり、親族一同の総意だよ」と、毅然とした態度で周囲に告げてくれました。

参列者はみんな夫のあまりの無関心さに呆れ果て、なんとも言えない表情をしていたことを覚えています。

崩れ去った「仕事人間」のプライド

翌日、夫はさらなる絶望を味わうことになります。彼が何よりも優先してきた「仕事」の場に、自分の醜態が知れ渡っていたのです。

「お前、会社に何を言いふらしたんだ! 俺が葬儀に出なかったことが社内の噂になってるじゃないか! どうしてくれるんだ!」夫は受話器越しに、今にも殴りかかってきそうな勢いで怒鳴り散らしてきました。

実は葬儀には、夫の会社の同僚であり、義母とも面識のある学生時代からの友人も参列していました。彼は実の息子であるはずの夫が不在であることを不審に思い、私に事情を尋ねたのです。

嘘をつく理由もなかった私は、事実をありのままに話しました。

その友人は、夫のあまりにも非常識な振る舞いに言葉を失っていました。信頼していた仲間の「裏の顔」を知り、失望を隠せなかったのでしょう。その友人が会社で漏らしたため息混じりのひと言が、結果として社内全体に波及してしまったのです。

仕事一筋で築き上げたはずの夫の信頼は、一瞬にして崩壊しました。身勝手な振る舞いのツケが、最も残酷な形で彼に返ってきたのです。

孤独になった夫

その後、夫は社内での人望を完全に失い、責任ある仕事からも外され、逃げるように退職していきました。親戚や友人からも縁を切られ、今は義母が唯一遺した古い家で、一人寂しく暮らしています。

「家族に看取ってもらえない寂しさ」を義母に味あわせた彼は、今、空っぽの家で同じ孤独を噛み締めているでしょう。

一方の私は、離婚後に実家へ戻りました。10年間の介護経験は、皮肉にも私に「親に寄り添うことの尊さ」を教えてくれました。今度は自分の両親に、娘としてしっかりと親孝行するつもりです。

◇ ◇ ◇

実の母親を「仕事の邪魔」と呼び、最期のお別れすら無視してしまった夫。しかし、そんな自分勝手な振る舞いは、結局「周りからの信頼をなくす」という形で、自分自身に返ってくることになりました。

家族を大切にできない冷たい態度は、知らず知らずのうちに周りの人にも伝わってしまうものです。一番身近な人を大切にできない人が、外の世界で本当の信頼を得ることは難しいのかもしれません。

あとになって取り返しのつかない後悔をしないために、今、自分を支えてくれている人たちにどう向き合うべきか、改めて見つめ直したいものですね。

【取材時期:2025年12月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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