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「家族なんだから30万円よろしく!」自分の娘の入学祝を私たちにたかる義妹…条件付きにした結果、義妹は顔面蒼白に

  • 2026.1.11

「家族なんだから、助け合うのは当たり前でしょ?」
義妹の口からその言葉が出るたび、私は胸の奥がひやりとするのを感じていました。
義妹の娘が「地元では『難関』といわれる私立小学校」に合格した――本来なら祝福だけで終わる話のはずです。けれど、義妹の連絡はいつも“お金の気配”が混ざります。
今回も例外ではありませんでした。そこで私は1つだけ条件を出し、相手の出方を見ることにしたのです……。

ある昼下がりのこと、自宅のリビングで私のスマホが鳴り続けていました。発信者を確認すると、そこには義妹の名前。それからは通知音がやけに大きく聞こえて、指先が冷えました。

いつまでも鳴りやまない通知音。腹を決めて電話に出ることに。


「お義姉さん、聞いて聞いて~!! うちの娘が、私立小に合格したの~!!」


義妹は興奮したまま、倍率や面接の話を並べ立てます。私は「おめでとう」と返しつつも、警戒を解くつもりはありませんでした……。

合格報告の裏で、忍び寄る要求

案の定、「準備が大変で家計がギリギリ」「お義姉さんのところは余裕そう。貯金あるでしょ?」とお金の話に。

私は相槌を打つのをやめ、黙りました。そして、角が立たないよう、言葉を選びながら「今のご時世、どこの家庭も同じだよ」と言いました。


すると、嫌な沈黙のあとに「……え、それだけ!?」「やさしい人いないかなぁ~?」と義妹。思わず乾いた笑いが出そうになって、私はくちびるを噛みました。

その後ものらりくらりとお金の話をかわしつづけた私。義妹は不満そうに、一方的に電話を切りました。電話が切れたあと、どっと疲れが押し寄せてきました。

その夜――。

夫に義妹との電話のことを話すと、「家族なんだから、多少は援助してやらないと!」と軽く言われ、胃のあたりがずしんと重くなりました。


「多少って……今まで結婚式も新居も出産祝いも、うちがかなり出してきたよね。総額、とんでもない額になってるのわかってる?」


相場の範囲なら私だって文句は言いません。でも私たちは、義妹にお願いされるたびに断れず、気づけば相場を明らかに超える額を何度も出していました。夫が「まあ家族だし」と流すたび、義妹からの要求が大きくなっていったのも事実でした。


夫は眉をひそめて言いました。


「困ってる家族がいるなら、助けるのが普通だろ。気持ちだよ、気持ち!」

気持ちでうちの家計は圧迫されているのに……。毎日節約に励む私の努力が踏みつけられたようで、私は我慢なりませんでした。


「やさしさと甘さは違うよ。うちはあの子のATMじゃないの!」


そう言った私を夫は一瞥して、「ケチくさいな」と吐き捨てたのでした。

学校への寄付金の要求

翌週、義妹から「入学準備のリスト」がメッセージで届きました。


「入学金30万、制服30万、教材15万、諸費用10万……合計85万。家計がパンクしちゃう!」


入学金と制服で60万は“それっぽい”から厄介でした。けれど過去のことが頭をよぎり、私は「大変だね」とだけ返しました。


すると義妹は、「……え? それだけ?」「なんで『援助しようか?』って言葉が出ないの!?」と詰めてきました。私は一度スマホを置いて深呼吸し、「助けるのが当たり前、って考え方がもう無理。自分たちで何とかして」と返しました。


最後に義妹は「じゃあ、せめて学校への寄付金だけでもお願い!! 寄付しないと入学できないんだって! 最低でも30万って言われてるの!」と食い下がります。

「娘に入学は諦めてなんて言えないよ……!」

「30万なんてうちからはもう出せない……お願い、助けて!」

「……わかった。でも条件があるの」

「え?」


迷いはありました。夫がまた「家族だから」と言い出す未来も浮かびました。けれど同じことを繰り返さないため、私はとある条件を出しました。


「30万円は出してあげる」「その代わり、学校からの領収書をちょうだいね。大金を出す以上、確認するのは当然でしょう?」


義妹は「領収書!? そんなの……寄付金にあるのかな~?」と濁し、最後は「……送ればいいんでしょ! 送れば!」と投げやりでした。

すべてを壊した1枚の紙

1カ月後――。

義妹から届いた封筒に入っていたのは、学校の寄付金の領収書のコピーと思われるものでした。しかし、紙は薄く、印影も不自然で胸がざわつきました。

勘違いなら関係が壊れます。でも見過ごしたら、もっと壊れます。私は一晩悩んで、翌日学校に電話しました。


「入学予定者の身内なのですが、入学準備に必要な費用や、寄付金の領収書について確認したくて……」

返事は淡々と「入学金は20万円前後、制服は12~15万円程度」「そのような書式での領収書は発行していない」「そもそも寄付金は任意。入学に絶対必要なわけではない」とのことでした。


頭がすっと冷えた私は、そのまま義妹に電話しました。

「昨日届いた領収書なんだけど……これ、本物?」


「本物に決まってるじゃん!」と強気な声が返ります。私は淡々と告げました。


「学校に確認したよ。こんな書式の領収書、学校では発行してないって」「入学金も制服も、あなたが言ってた金額と全然違う。どういうこと?」


沈黙のあと、「なんで学校に電話なんて!」と逆ギレされましたが、私は「確認が必要だから。大金を出したんだから当然でしょう」とだけ返しました。


義妹はしどろもどろになり、最後に「……私、ただ……ちょっと生活費に回しただけで……」と漏らしました。怒りより情けなさが勝って、私はきっぱりとこう告げました。


「用途が違うなら、少なくとも今回の30万円は返して」「これまでの分も、まず経緯を整理したいから、何に使ったのか説明して」


「無理だよ!」と叫ぶ義妹。このままではらちが明かないと思った私は、「わかった。事実関係ははっきりさせたほうがいいと思うから、私のほうでも確認して、必要に応じて専門家に相談するね」とだけ残して切りました。


しばらくして、夫が険しい顔で入ってきました。「義妹から連絡が――」と言ってきた夫に、私は義妹から送られてきた領収書のコピーを見せ、先ほどの電話の内容を伝えました。

話を聞くうちに夫の目つきは変わっていきました。

「まさかあいつ、……領収書、偽造したのか?」


私がうなずくと夫はスマホを握りしめ、「ふざけるな」と短く言い、すぐにその場で義妹に電話しました。


「30万円、今すぐ返せ! 用途が違うなら、もう援助じゃない」


そして義妹の言い訳を遮って、「『家族だから』で済む話じゃない。今後、金の話は一切聞かない」「これからうちに連絡するなら、俺にしろ。妻に直接かけるな」と釘を刺し、夫は電話を切りました。


そして夫は私のほうに向き直り、「悪かった。俺が止めなかったから……」とかすれた声で謝りました。

私は夫の目をまっすぐに見つめて、こう伝えました。


「じゃあ、約束して。今後、妹さんからお金の話が出ても、あなたが必ず断って」「家計からは1円も出さないから」


夫は迷わずうなずき、「わかった。断る。俺が断る」と言いました。すぐ安心することはできません。でも、ようやく夫との会話が成立した感覚はありました。

夫はすぐに義弟にも状況を共有したそうです。義弟も怒り心頭だったとのこと。

これで事態は落ち着くかと思いきや、その夜、義妹は私に再び電話をかけてきたのです。夫から釘を刺されていたにもかかわらず、平気で連絡を取ってくるその神経に、私は逆に冷静になりました。

「あんたもお兄ちゃんもひどい! 旦那にまで話すことないじゃない! 財布もカードも取り上げられたのよ、どうしてくれるの!?」

私は声を荒らげず、淡々と伝えました。


「どうしてくれるの、じゃないでしょう。まずは返すものを返して」「寄付金の話で30万円を受け取って、別の用途に回した。そこがまず問題だよね」


「ちょっと使いすぎただけ! 私立の小学校に入るんだもの、娘だけじゃなくて私だっていろいろ整えたいじゃない!」「生活が厳しいのは事実なんだし、ちょっとくらい援助してくれてもいいでしょ!」と言われましたが、生活が厳しいのはこちらだって一緒です。


「大変なら、なおさら人のお金を目的と違う使い方はしないで」「私は仕返しがしたいんじゃない。事実をうやむやにされたくないだけ」


義妹は「……冷たい」と吐き捨てましたが、私は「冷たいんじゃない。これが普通だよ」と返しました。一方的に通話が切れ、部屋に静けさが戻りました。勝った気分ではなく、終わりが見えた感覚でした。

その後――。


学校への寄付金として渡した30万円は、義弟から少しずつ返金されました。家計は義弟が預かることになり、義妹はつつましい生活を余儀なくされているそうです。

夫はこの1件で考えを改めたのか、家のことを手伝ってくれるようになりました。夫なりに罪滅ぼしをしようとしているのかもしれません。

私がしたかったのは、派手な復讐ではありません。ただ、当たり前の日常を守りたかっただけ。今までは「家族だから」の一言を免罪符にされ、私だけが我慢して帳尻を合わせてきました。

きっぱりと断れない人ほど都合よく使われると痛感したのです。だから私は、感情でぶつかるのではなく、条件と確認で冷静に線を引き直しました。夫にも“自らの家庭を優先する責任”を引き受けさせて、やっと同じ土俵で話せるようになった気がします。

もしも次に同じようなことがあったとしても、今度は飲み込みません。守るべきは、まず私たちの暮らしなのですから。

【取材時期:2025年12月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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