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【漫画】「放置子」だった私には、おばちゃんの家しか居場所がなかった… その娘に「二度と来ないで」と拒絶された日の記憶

  • 2026.1.2

漫画家の花森はなさんの漫画「私の居場所はどこですか」が、Xで1200以上の「いいね」を集めて話題となっています。

放置子だった主人公には、親切にしてくれる近所の「おばちゃん」がいました。学校から帰ると、おばちゃんの家によく行っていたのですが、おばちゃんの娘から「二度と来ないで」と言われ…という内容で、「おばちゃんの娘の気持ちも分かる」「続きが気になる」などの声が上がっています。

優しさの裏で、家族が抱えていた負担

漫画「私の居場所はどこですか」のカット(花森はなさん提供)
漫画「私の居場所はどこですか」のカット(花森はなさん提供)

花森はなさんは、Xでエッセー漫画などを発表しています。2022年に『息子が学校に行けなくなりました。』(KADOKAWA)を出版し、現在は白泉社ウェブサイト「kodomoe」で、「不登校息子のおひるごはん」を連載しています。花森はなさんに作品について話を聞きました。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

花森はなさん「子どもの頃からずっと描いていました。一度辞めて、イラストレーターとして活動していた時期もありましたが、結婚後に趣味として再び描き始め、子どもの不登校をきっかけにエッセー漫画を描くようになりました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけを教えてください。

花森はなさん「KADOKAWAの公募作品として描きました。昨年、私自身が子どもの頃お世話になった『おばちゃん』のお子さんに再会しました。そのとき、あの頃の気持ちを少しだけ聞けたので、現在の『放置子』と比較して描くことができないかな、と思いました」

Q.この作品は、ご自身の体験を元に描かれた部分はありますか。

花森はなさん「私自身がいわゆる『放置子』だった時期があります。また、不登校のわが子のために、友達を自宅に毎日招き入れていた時期がありました。その中にも同じような子がいて、自分と重ねることがよくありました」

Q.花森はなさんの身近にも、「おばちゃん」のような存在の人がいたのですね。

花森はなさん「2人いました。どちらのおばちゃんにもとても親切にしていただいて…。でも2人とも亡くなってしまいました。あんなにお世話になったのに、そのお礼をもう伝えられないことが心残りで仕方ないです」

Q.孤独を感じている子どもに必要なものはなんだと思いますか。

花森はなさん「ものすごくベタですが、やはり『愛情』だと思います。親から愛してもらえるのが一番ですが、それが難しい子もいます。『親から愛情をもらえない自分はダメ人間』だという思考にもなりがちなので、親でなくても『自分を大切に思ってくれる誰か』の存在が必要だと思います」

Q.花森さんご自身が、育児で気を付けていることはありますか。

花森はなさん「先述の『愛情』はもちろんですが、『話を聞く』という部分に一番気を付けています。子どもを注意するときは、子どもには子どもなりの事情があるので、まずはそこに耳を傾けています」

Q.今回の作品について、どのようなコメントが寄せられていますか。

花森はなさん「『おばちゃん』の娘の気持ちがよく分かる、という感想をいただきました。私自身がお世話になったおばちゃんのお子さんとは、仲はよかったのですが、『それでも少しイヤだった』と聞きました。今回の作品では、贖罪(しょくざい)の意味もこめて描いたところもあります」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。

花森はなさん「孤独な子どもの心を描き続けたいと思っています。今、主に描いているのは不登校のことですが、私自身の経験も生かして、かつて孤独な子どもだった大人や、今しんどい気持ちを抱える子どもに寄り添えるようなお話を描きたいです」

オトナンサー編集部

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