人気の絶景プロデューサーが撮る「世界の絶景」スポット【3選】壮大な自然から幻想的な光景まで！世界の絶景

人気の絶景プロデューサーが撮る「世界の絶景」スポット【3選】壮大な自然から幻想的な光景まで！世界の絶景

「死ぬまでに行きたい！世界の絶景」プロデューサー詩穂さんがすすめる旅先をご紹介する連載がスタート！この夏の旅行プランに組み込んだり、はたまた妄想だけで楽しむもよし！今回はトルコのカッパドキア、北海道の美瑛、インドネシア パダール島のピンクビーチをご案内します。

世界複合遺産の景観を鳥の目になって味わえる

トルコ・カッパドキア

火山灰や溶岩が、長年にわたって風雨の侵食を受けてできた、さまざまな形状の奇岩が広がる大地。そしてその地下に、6～9世紀に迫害から逃れたキリスト教徒が築いた巨大な地下都市。トルコのカッパドキアは、その「自然遺産」と「人類の歴史」が調和して景観を形成していることが評価され「世界複合遺産」として登録されています。

この壮大な景色を堪能するためなのか、カッパドキアといえば、有名なのが気球ツアー。気象条件が整った日の早朝、100機ほどの気球が飛び立ちます。岩に近づいたり、渓谷に入ったりと、操は実に器用。エンジン音などが一切しない飛行はとても快適で、運がよければ上空で日の出も見られます。この日は600メートルまで上昇。自然の織りなす「芸術」を鳥の気分で堪能しました。

北海道・美瑛

スーパームーンの光を受けて輝くクリスマスツリーの木

北海道美瑛（びえい）町。なだらかな丘の畑の中腹に1本のトウヒの木があります。円錐の形がクリスマスツリーに似ていることから「クリスマスツリーの木」と呼ばれています。観光客にも人気のスポットですが、あくまでもここは個人の所有する畑。敷地内には決して足を踏み入れないようにマナーを守って景色を楽しみたいものです。

この写真を撮ったのは、2019年1月。夜中にそっと訪れました。その夜の月はスーパームーン。ひときわ明るく輝く月の光が、白い雪の大地にくっきりと木の影を映して、それはとても幻想的でした。トラブルも多いことから木を切り倒してしまう持ち主さんも少なくないと聞く中、このような美しい景色を残してくださってありがとうございますと、心から感謝したい思いです。

インドネシア パダール島・ピンクビーチ

白砂に珊瑚のかけらが混ざって生まれたピンク色の砂浜

インドネシアの小スンダ列島に位置するコモド島、リンチャ島、パダール島の主要３島と周辺の諸島から成るのが、ユネスコの世界自然遺産にも登録されている「コモド国立公園」。その中のパダール島で見られる絶景が、このピンク色の砂浜「ピンクビーチ」です。

白砂に珊瑚のかけらが混ざってこの美しい色になっているそうですが、これはぜひ海の青とのコントラストを俯瞰で眺めてみたい！ そう思った私は、事前に許可を取り、ドローンで撮影してみました。薄いピンクから沖合の深い青まで続くグラデーションは、まさに息をのむような光景。この島自体は宿泊施設もなく、手つかずの自然が残っているところなので、訪れるときは、列島内のフローレス島など周辺の島からの日帰りツアーの利用がおすすめです。

写真・ナビゲーター／詩歩
しほ●絶景プロデューサー。書籍『死ぬまでに行きたい！世界の絶景』は累計66 万部を突破し、SNS のフォロワー数は100 万人以上。静岡県·
浜松市· 愛媛県の観光大使。@shiho_zekkei

取材・文／志賀佳織