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「一生待ってる」「マジでお願いします」放送終了から29年、今なお“切望する声”が絶えない『NHKの伝説アニメ』

  • 2026.1.27

子どものころ、何気なく見ていたNHKアニメを覚えていますか?あの懐かしの作品はいま、令和の子どもたちにどう映るのでしょうか。今回は、“令和の子どもに見せたいNHKアニメ”を5本セレクトしました。

本記事ではその第3弾として、アニメ『はりもぐハーリー』(NHK教育)をご紹介します。NHKオンデマンドなどの動画配信サービスでは配信されておらず、現在は視聴困難となっている作品です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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※Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(放送局):アニメ『はりもぐハーリー』(NHK教育)
  • 放送期間:1996年8月5日~1997年6月27日

元気で好奇心旺盛なハリモグラのハーリー(CV:日髙のり子)、礼儀正しく泣き虫なシマリスのリス子(CV:岩男潤子)、力持ちなゾウのアゲゾー(CV:桜井敏治)、関西弁で喋るマンドリルのタクヤ(CV:西村朋紘)、何事にも動じず超食いしん坊なワニのガブリーヌ(CV:芝原チヤコ)など、世界のどこかにあるという“どうぶつ村”で暮らす動物の子どもたちの日常を描いた物語です。

『はりもぐハーリー』が持つ絵本のような“ぬくもり”

事件や強い刺激に頼らず、日々の出来事のなかにある小さな気づきをていねいに描くアニメ『はりもぐハーリー』。主人公のハーリーは、何にでも興味津々でちょっぴりドジ、しかし仲間思いという、誰もが自然に感情移入できるキャラクターとなっています。

物語の舞台となる森は、季節の移ろいや天気の変化などが繊細に描かれ、見ているこちらも一緒に暮らしているかのような感覚になります。そして森で暮らす仲間たちのやり取りは、子ども向け作品らしいわかりやすさがありつつも、相手の立場に立つことや違いを受け入れることといった普遍的なテーマを伝えてくれるのです。

また、本作は問題が起きたときの解決方法がとても穏やか。力でねじ伏せるのではなく、話し合ったり、失敗から学んだりする過程が描かれることで、視聴者は自然に「こういう考え方もあるんだ」と受け止めることができます。アニメ『はりもぐハーリー』は、絵柄や演出もどこか絵本のようなぬくもりがあり、忙しい日常のなかでふっと肩の力を抜かせてくれる魅力があるのです。

NHKオンデマンドでも配信されず、幻の作品に

本作は、NHKの帯アニメとしては初めてのオリジナルアニメとなっています。原作、キャラクター原案は、映画化もされた『星守る犬』を代表作とする漫画家の村上たかしさんです。個性豊かな見た目をしたキャラクターたちに、心をぐっとつかまれます。

アニメ『はりもぐハーリー』についてSNSでは「OPもEDも最高」「全話配信されるの一生待ってる」「伝説ですね」「マジでお願いします」との声があがりました。オープニングテーマは、CRIPTONによる『Go ahead』、エンディングテーマも、同じくCRIPTONが歌唱する『ダリア』となっています。CRIPTONのボーカル・今野久美さんの明るい歌声が、ハーリーたちの学校生活をぱっと鮮やかに彩ります。

また、アニメ『はりもぐハーリー』は現在、NHKの動画配信サービスであるNHKオンデマンドでも配信されていません。NetflixやAmazon Prime Videoなどでも配信されておらず、今となっては簡単には視聴できない幻の作品となっているのです。そのため、放送当時リアルタイムで本作を見ていた視聴者を中心に、配信を望む声も少なくありません。

アニメ『はりもぐハーリー』は、大人になった今こそ何気ない一話一話に込められたやさしさや思いやりが、より深く胸に染みるはずです。本作が持つあたたかさは、令和の子どもたちにもじんわりと伝わるのではないでしょうか。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari