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「NHKアニメの名作」放送終了から約30年経ても「神作」として君臨する“色褪せない完成度”

  • 2026.1.25

子どものころ、何気なく見ていたNHKアニメを覚えていますか?あの懐かしの作品はいま、令和の子どもたちの目にどう映るのでしょうか。今回は、“令和の子どもに見せたいNHKアニメ”を5本セレクトしました。

本記事ではその第2弾として、アニメ『ポコニャン!』(NHK総合、NHK Eテレ)をご紹介します。故・藤子・F・不二雄先生によるSF漫画を原作とした、キュートなキャラクターに心をつかまれる作品です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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※Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(放送局):アニメ『ポコニャン!』(NHK総合、NHK Eテレ)
  • 放送期間:1993年4月5日~1994年4月1日(NHK総合)、1994年4月4日~1996年3月30日(NHK Eテレ)

タヌキにもネコにも見える可愛いポコニャン(CV:三田ゆう子)は、主人公の女の子・ミキ(CV:平松晶子)とだけ人間の言葉を話します。超自然の能力であるヘンポコリンパワーを発揮して、ミキちゃんを夢のような世界に連れて行ってくれるのです。しかし、いつも勘違いから大騒動になってしまい……。

すこしドジで可愛らしいポコニャン

アニメ『ポコニャン!』は、正体不明なのになぜか一緒に暮らしている、ポコニャンというキャラクターそのものが大きな見どころとなっています。言葉は基本「ニャン」中心ですが、表情と行動がやたら豊かで、視聴者が自然に気持ちを汲み取れてしまいます。すこしドジなポコニャンの可愛さは、唯一無二。そこに故・藤子・F・不二雄先生らしいすこしズレたやさしさが重なり、ほんのりSFで、しっかりと心に残る日常を描いた物語となっています。

ポコニャンの不思議な力や奇想天外な道具が引き金になって騒動が起き、最後は「そう来るか!」というオチで笑わせたり、ほっとさせたりするテンポのよさも魅力です。ドタバタなのに、子どもの好奇心も、大人の疲れもやさしくほどいてくれるような感触があるのです。

10分で楽しめる藤子・F・不二雄作品

本作は、『ドラえもん』『オバケのQ太郎』『キテレツ大百科』などを手がけた子ども向け漫画の第一人者である藤子・F・不二雄先生によるSF漫画を原作としています。ポコニャンの丸っこい見た目や、タヌキにもネコにも見えるという設定は、ドラえもんと強く重なります。藤子・F・不二雄先生らしさ満載のキャラクターデザインは、きっと子どもから大人まで馴染み深いと感じるはずです。

アニメ『ポコニャン!』についてSNSでは「ドラえもんやキテレツの陰に隠れた名作」「神作」「NHKアニメの名作」との声があがりました。本作は午後5時50分からの10分番組として放送され、藤子・F・不二雄先生ならではのファンタジーでにぎやかな世界観が親しまれていたのです。

NHKの短編アニメは、『ポコニャン!』と同じく1990年代に放送された作品である『おばけのホーリー』『コビーの冒険』『チロリン村物語』など、じつはほかにも数多く存在します。TVアニメは1話30分ほどの作品が多く、近年は初回に限り60分ほどの尺で放送されることも少なくありません。しかし、人間の集中力にはどうしても限界があります。あなたも、1時間近いアニメやドラマを見るのが疲れると感じた経験があるのではないでしょうか。

そんななか、『ポコニャン!』のようなさっくりと見られる作品は、令和になったいまこそ魅力が際立ちます。たった10分という尺で、今日をすこし楽しくする物語を描いた本作は、忙しい日ほどふと戻りたくなるような一本だと言えるでしょう。現代の子どもたちでもすっと入り込めるような、“愛らしさ”と“とっつきやすさ”を持った作品です。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari