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「ショックで泣いた」22年前"離婚発表"に激震走った『おしどり夫婦』…その後“異例の共演”で見せた“名優同士の絆”

  • 2026.1.17
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GoogleGeminiにて作成(イメージ)

人生には、別れを選んだからこそ、穏やかに続く関係があります。今回は、“離婚後も円満な関係を築く素敵な夫婦”をテーマに5組をセレクトしました。本記事ではその第5弾として、小泉今日子さん×永瀬正敏さんをご紹介します。別れという選択の先で、なお深まっていった二人の絆。夫婦という形を手放したからこそ見えてきた、トップスター同士の揺るぎない“究極のリスペクト”とは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

出会いと結婚

二人の交際のきっかけは、1993年の雑誌「an・an」での対談です。当時、ジム・ジャームッシュ監督の『ミステリー・トレイン』に出演するなど、すでに国際的な映画人として活躍していた永瀬さんは、小泉さんにとって憧れの存在でもありました。その対談で、小泉さんは、永瀬さんが言及したことがあるジョン・カサヴェテスの映画を観たことを伝えるなど、映画という共通の趣味を通じて、心の距離を縮めていったようです。

1995年2月22日に結婚を発表した際には、美男美女のビッグカップルの誕生を、世間は温かい祝福と羨望の眼差しで見守りました。二人は華やかな挙式や披露宴を行わない代わりに、永瀬さんが撮った二人のプライベート写真展を開催。その入場料のすべてを、同年に発生した阪神・淡路大震災の被災地へ寄付するという道を選びました。自分たちの幸せを誰かの力に変えようとしたその姿は、二人の誠実で優しい人柄が滲み出る、心温まる愛のカタチでした。

離婚しても「最高の戦友」!撮影現場での感動秘話

祝福された結婚から9年。結婚記念日でもある2004年2月22日、二人は離婚を発表します。理想の夫婦として知られていただけに、そのニュースは日本中に大きな衝撃を与えました。離婚から年月が経った今もなお、SNSには「ショックで泣いた」「素晴らしいカップルだったのに…」といった声が見られ、多くの人がその別れを惜しんだことが伝わってきます。

二人の間に子供はいませんでしたが、同業者としてお互いを意識するあまり、夫婦としての関係を続けることが難しくなったのかもしれません。

離婚から約7年後の2011年には、映画『毎日かあさん』で元夫婦が夫婦役を演じるという異例の再会を果たした、小泉さんと永瀬さん。

2011年1月20日に都内で行われた完成披露試写会の舞台挨拶では、撮影現場での本物の家族のような様子が明かされました。小泉さんは「本当の家族を目指してずっと一緒にいた」と語り、その言葉通り、二人は用意された個室の楽屋を一切使わず、休憩時間は常に子役の子供たちと一緒に大部屋で笑い合って過ごしていたといいます。

還暦目前でも止まらない――トップスター二人の“今”

二人の勢いは、還暦を目前にした今も衰えることを知りません。

小泉さんは2024年、倉本聰さんが「どうしても書いておきたかった」と語る渾身の脚本作『海の沈黙』で、32年ぶりに同期の本木雅弘さんと共演しました。普段は強い女性を演じることが多い小泉さんですが、今作では久しぶりに「ヒロインらしいヒロイン」を演じ、成熟した大人の愛を表現しています。

さらに2025年には、Netflixのリアリティシリーズ『オフライン ラブ』で初のMCに挑戦。また、同年4月からは伝説のドラマの11年ぶりの続編『続・続・最後から二番目の恋』で、実年齢と同じ59歳の等身大な姿を演じ、エンディング曲でのデュエット披露など、多方面で輝きを放っています。

永瀬正敏さんもまた、日本映画界の宝として走り続けています。2024年に公開された主演作『箱男』は、1997年にドイツでの撮影開始直前に頓挫した「伝説の幻の企画」が、27年の時を経て結実したものです。永瀬さんは役作りのために自宅でも箱に入って生活するなど、表現への妥協なき姿勢は変わりません。

2025年には、22年ぶりに邦画実写の興行収入記録を塗り替えた話題の超大作『国宝』に出演。俳優としてだけでなく、映画『徒花-ADABANA-』では主要キャストのキャラクタービジュアルを自ら撮影するなど、写真家としての才能も惜しみなく発揮しています。

縛られないからこそ続く、“大人のパートナーシップ”

なぜ、二人は離婚後もこれほど素敵な関係でいられるのでしょうか。それは、お互いの仕事を「同業者」として誰よりも尊敬しているから――。

映画「毎日かあさん」で主演男優賞を受賞した永瀬さんは、2011年5月28日、山梨県で開催された『第20回日本映画批評家大賞』授賞式に出席した際、共演した小泉今日子さんについて次のように絶賛しました。

『主役とは何だ』ということを非常によく分かっている女優さん。現場をすべて背負って走り抜ける覚悟がある大した人だなあと思いました
出典:永瀬正敏:元妻キョンキョンを絶賛「大した人」 共演の「毎日かあさん」で批評家大賞(MANTANWEB 2011年05月28日配信)

また、小泉今日子さんも2011年1月31日に公開された『シネマトゥデイ』の単独インタビューにて、役作りのために2週間で12キロもの過酷な減量に挑んだ永瀬さんの姿を次のように振り返っています。

間近で見ていて、永瀬くんってすごいな、いい役者だなと改めて感じました。彼に比べたら、わたしはまだまだ修行が足りないと思ってしまいました
出典:映画『毎日かあさん』小泉今日子、西原理恵子 単独インタビュー(シネマトゥデイ 2011年1月31日配信)

夫婦という形に縛られず、人生を共に歩んだ大切な人として、そして「唯一無二の表現者」として尊重し合う…。そんな二人の「大人のパートナーシップ」は、喜びや悲しみの先に見つけた、家族という形の新しいアップデートなのかもしれません。

互いの才能を信じ、高め合うその姿は、これからも多くの人に希望を与えてくれるはずです。


※記事は執筆時点の情報です