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「そんなブラックだったんだ…」泣き真似で社長を揺さぶる部下→バレンタインの“材料費”を経費にした“巧妙すぎる手口”【マジクソかんぱにー】

  • 2026.1.19

皆さんの会社に、バレンタインのチョコレートを渡す風習はありますか?「私の会社は男性社員全員に贈ってる」「うちは取引先にも贈る人が多い」など、職場によってさまざまだと思います。義理チョコとはいえ人数が多ければ出費もかさみますし、手作りするとなれば手間もかかります。「できれば費用を経費で落としたい…」と考えたことがある方もいるのではないでしょうか?

実際の体験談をもとにしたショートドラマを配信する「マジクソかんぱにー」の『破恋代金』は、そんな「バレンタインの義理チョコ問題」をテーマにした作品です。

【破恋代金】それって…材料費とか経費になります?#ショートドラマ

「バレンタインか…」義理チョコの出費に悩む新実

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@buzzdrama0617

ある日、新実はオフィスのデスクで浮かない顔をしていました。もうすぐバレンタイン。職場での義理チョコをどうするか、悩んでいるようです。

新実は隣の席の白石に向き直りました。

「白石さん、ここって毎年バレンタイン渡す風習あります?」

白石は明るく答えます。

「私は毎年渡してるよ」

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新実はおそるおそる尋ねました。

「チロルチョコですか?」

できれば1個50円未満のチョコレートで安く済ませたい…そんな新実の本音が透けて見えます。しかし、白石の返答は予想外のものでした。

「ううん、作ってる」

新実は驚いて声をあげました。

「え!?めんどくさくないですか?」

まさかの手作り!材料を揃えて時間をかけて…考えただけで面倒です。しかし、白石は笑顔で答えました。

「手間はかかるけど、私は好きだから全然気にならないかな」

「材料費、経費になりませんか?」打算的な質問をする新実

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白石の言葉を聞いた新実は、ふと思いました。

「それって…材料費とか経費になります?」

もし経費で落とせるなら、手作りも悪くないかもしれません。しかし、白石は笑いながら言いました。

「いやいや、そんなわけないじゃん」

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それもそうか…新実はがっくりと肩を落としました。

「えー…安いの探すしかないか〜」

新実はスマホを取り出し、SNSで「バレンタイン 安い」と必死に検索し始めました。少しでも安く済ませられるチョコレートはないだろうか…。

そんな新実に、白石は優しく声をかけます。

「取引先も喜んでくれるから、手作りのほうがいいよ!」

白石はペットボトルを手に席を立ちました。

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1人残された新実は、スマホを見つめながら呟きました。

「あんまりバレンタインにお金かけたくないんだよな…」

義理チョコに自腹を切るのは、やはり納得がいきません。新実は考え込みました。何かいい方法はないだろうか…。

「あ、そうだ」

しばらくして、新実は何か作戦を思いついたようです。彼女は、どんなことを考えたのでしょうか?

バレンタイン当日、社長に手作りケーキを渡す新実→皿に添えられた"あるもの"とは…

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そして迎えたバレンタイン当日。新実は社長のデスクへと向かいました。手には、きれいに盛り付けられたケーキが載った皿を持っています。

「これ、社長の分です」

新実は笑顔で社長に皿を差し出しました。社長は嬉しそうに声をあげます。

「おおー、ありがとう!」

社長は喜んで受け取ろうとしましたが、その手が止まりました。皿の上に、ケーキと一緒に何かが添えられています。

「ん? これ何の領収書?」

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皿の上には、レシートが置かれていました。新実は当然のように答えます。

「材料費です」

社長は困惑した表情で言いました。

「あのな…これは経費にならない」

バレンタインの贈り物の材料費を経費で落とそうだなんて、そんな話は聞いたことがありません。しかし、彼女はすぐには引き下がりませんでした。

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新実は少し残念そうな顔をして言いました。

「じゃあ、MK商事にも持っていけないですね…」

社長は戸惑います。

「え?」

新実は続けました。

「私から林さんにバレンタイン渡せば…」

新実の言葉に、社長の脳裏にある記憶がよみがえります。

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それは数日前のこと。社長は勢いよくドアを開け、新実に指示を出していました。

「新実!14日のアポ頼むよ。延長取ってこいよ!」

社長自ら、新実にMK商事との契約延長を任せていたのです。

「ここ、そんなブラックだったんだ…」泣き真似で社長を揺さぶる新実

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@buzzdrama0617

新実は社長の様子をうかがいながら、わざとらしく言いました。

「今日にでも契約延長してくれると思うんですけどね〜?」

つまり、このケーキを取引先への手土産として持っていけば、契約延長がスムーズに進むかもしれない…そういうことです。白石が「取引先も喜んでくれるから」と口にしていたことから思いついた作戦でした。新実は続けます。

「手土産も経費にならないなんて…ここ、そんなブラックだったんだ…」

新実は今にも泣きそうな顔で呟きました。もちろん、演技です。しかし、社長は押しに弱い性格。新実の言葉に、どんどん追い詰められていきます。

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社長はついに折れました。

「…わかった。これは経費で計上するよ」

新実の作戦は見事成功しました。新実は即座に立ち去り、満面の笑み去っていきます。

「よろしくお願いします!」

さっきまでの泣きそうな表情はどこへやら。新実の手口は、実に見事なものでした。

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新実の隣で一部始終を見ていた梶原は、感心したようにケーキを口に放り込みました。そして、呟きます。

「…俺も来月作ろ」

梶原も、来月のホワイトデーで新実の手口を真似するつもりのようですね。

巧妙な交渉術と義理チョコ文化の難しさ

新実の交渉術は、実に巧妙でした。ただ「経費にしてください」と頼むのではなく、「取引先への手土産」という名目を持ち出し、さらに社長自身が出した指示を逆手に取ることで、社長を説得したのです。「ブラック企業」という言葉まで持ち出して泣き真似をするあたり、なかなかの役者ぶりでした。

しかし、この作品が描いているのは、単なる「ずる賢い社員」の話ではありません。バレンタインの義理チョコ文化そのものが抱える問題も浮き彫りにしています。職場や取引先に配るチョコレートは、本来は個人の自腹で用意するべきものなのでしょうか?それとも、業務の一環として会社が負担するべきものなのでしょうか?

白石のように「手作りが好きだから気にならない」という人もいれば、新実のように「出費を抑えたい」と考える人もいます。『破恋代金』は、バレンタインをめぐる様々な価値観と、義理チョコ文化の難しさを描いた素晴らしい作品でしたね。



紹介作品

コンテンツ提供協力

かつての体験談をもとにしたショートドラマを多数発表しているクリエイター集団。上司と部下、それぞれが抱える苦悩や葛藤など、社会人なら誰もが共感できる作品が高い評価を得ています。