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真っ黒で、美しい。「汚れても、暑くても寒くても、俺は苦だとは思わない」 北海道の職人の世界

  • 2025.12.18

数多くの「絶景」を持つ北海道。
観光情報にはなかなか載っていない、「日常の絶景」も多くあります。

今回は、HBC帯広放送局のカメラマン・大内孝哉さんが撮影した「木炭職人の世界」をお届けします。
前編では職人ならではの感覚で進める作業工程をご紹介しました。この記事は後編です。

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」

木炭職人の世界

帯広から車で約1時間、池田町で木炭を製造する『本郷林業』さんで、計良佳輝(けら・よしき)さんの作業風景を見させていただきました。

窯に火をつけてから半月。

閉ざしていた窯の入り口を開けると…

Sitakke
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やっと木炭が完成!

きれいに放射状のまま、炭化されて真っ黒に美しくなった木炭ができ上がっていました。

Sitakke
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黒くて美しいものって世の中に少ないのではと思うのですが、初めて木炭のでき上がりを見たときは、この炭の黒さをとても美しく感じ、同時に「かっこいいな」と感じました。

木炭の黒く光る姿もかっこいいですが、何よりこの木炭を作り上げた職人の姿が、とてもかっこいいと感じました。でき上がった木炭はどんどん台車で運ばれていきます。

Sitakke

木炭の断面を見てみてください。

Sitakke

美しい放射状の木目が広がっています。
上質な木炭の証です。

その後でき上がった木炭を一つ一つカットしていきます。

Sitakke
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製品としてでき上がるまで、佳輝さんの真剣な表情は変わりません。

Sitakke

切り終わった後は袋に詰めて、製品として木炭が完成しました。

Sitakke
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佳輝さんは、この仕事のことを語ってくれました。
「汚れる仕事だし、暑い仕事だし、寒かったら寒いし、でもそれが俺は苦だとは思わない。使ってくれる人が良い炭だと言ってくれればそれでいい」

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薪をくべる音や、炭ができ上がるまでの匂い、炭ができ上がった後の窯の雰囲気。
この窯場が、僕にはとても居心地が良い場所でした。

佳輝さんの背中を見て、思ったことがあります。

カメラマンも技術職、木炭職人も技術職。

「『技術』っていいな。何かを作るっていいな」と勝手に思いを馳せていました。

今年最後の【番外編】いかがだったでしょうか?
なかなか見ることのできないこんな職人の世界を、来年も何かお届けできたらと思います。

ご覧いただきありがとうございました!

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」

撮影・文:HBC帯広放送局 大内孝哉
2015年からテレビカメラマンとして、主にニュースやドキュメンタリーを撮影。担当作品に映画/ドキュメンタリー「ヤジと民主主義」「クマと民主主義」や、ドキュメンタリー「核と民主主義」「ベトナムのカミさん〜共生社会の行方〜」「101歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~」など。
2023年10月から帯広支局に異動。インスタグラム@takayasunset0921では、プライベートで撮影した北海道の写真を公開中。

編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は記事執筆時(2025年12月)の情報に基づきます

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