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渡し船で移動♪ 良縁を願って三浦半島・浦賀に鎮座する東西の「叶神社」へ参拝を

  • 2025.12.14

神奈川県横須賀市浦賀には、浦賀港をはさんで、東西それぞれに鎮座する「叶神社(かのうじんじゃ)」があります。2つの叶神社はパワースポットで知られ、それぞれでいただくお守りをあわせれば、良縁を結んでくれるそうです。渡し船でも移動することができ、風情ある神社めぐりが楽しめますよ。願いを叶えに、新年のお参りに出かけてみませんか。

渡し船で移動♪ 良縁を願って三浦半島・浦賀に鎮座する東西の「叶神社」へ参拝を
渡し船で移動♪ 良縁を願って三浦半島・浦賀に鎮座する東西の「叶神社」へ参拝を

美しい彫刻にうっとり♪ 願いを叶えてくれる「西叶神社」

渡し船で移動♪ 良縁を願って三浦半島・浦賀に鎮座する東西の「叶神社」へ参拝を
2つの鳥居をくぐって西叶神社の社殿へ

三浦半島にある横須賀市浦賀は、京急線浦賀駅が最寄り駅。「西叶神社」はバスで8分ほどの西浦賀にあります。海沿いの紺屋バス停で下り、白い鳥居をくぐって参道を歩きましょう。

西叶神社は平安時代末期の1181(養和元)年、文覚上人(もんがくしょうにん)が創建したと伝わっています。文覚上人は源頼朝と源氏の再興を願い、千葉県の鹿野山(かのうざん)で源氏の氏神・石清水八幡の神に祈念していました。その願いが叶えられたため、鹿野山対岸に、石清水八幡の神を祀る神社を創建したそう。現在は「叶大明神」と呼ばれています。

渡し船で移動♪ 良縁を願って三浦半島・浦賀に鎮座する東西の「叶神社」へ参拝を
江戸時代に再建された堂々としたたたずまいの社殿

現在の社殿は1842(天保13)年に再建されたもの。総檜造りのみごとな社殿です。再建時にほどこされたのが壮麗な彫刻。千葉・安房(あわ)で活躍していた彫刻師、後藤利兵衛橘義光(ごとうりへえたちばなのよしみつ)が彫刻したもので、生涯の最高傑作ともいわれている作品です。

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格天井の彫刻にも注目してみて

拝殿正面には向拝の龍、格天井には28種類の龍が施されているので、お参りの際に見上げてみましょう。本殿の格天井には繊細な花鳥の彫刻も。“松に鶴”など1つ1つ違った絵柄です。こちらは御祈願のときに見学できますよ。鳥居がある本殿奥へ進むと、本殿の屋根近くのところに、棟木を支える力士像の彫刻も見ることができます。力強い表情に注目を。

西叶神社では水晶、翡翠、紅水晶の3つから選べる美しい「勾玉御守」をいただいて、東叶神社へ向かいましょう。

風情ある渡し船「浦賀の渡し」でひとときの船旅を

渡し船で移動♪ 良縁を願って三浦半島・浦賀に鎮座する東西の「叶神社」へ参拝を
ゆっくりとした時間が流れる渡し船。乗船料は片道400円

対岸の東叶神社までは、近道でもある渡し船「浦賀の渡し」で向かいましょう。西叶神社から徒歩2分ほどで、西渡船場に到着します。江戸時代の1725(享保10)年(諸説あり)から浦賀の西岸と東岸を結び、ポンポン船の愛称で親しまれてきた渡船は、形を変えながらも今も現役です。2025年はちょうど300年だとか。12月31日まで、ワンデーパスを購入した方には「御船印」のプレゼントもありますよ。

現在は「愛宕丸」と呼ばれる1隻の船が、浦賀海道を往復しています。船が対岸にいる場合は、ブザーを押して呼びましょう。約3分の船旅では、房総の鋸山が見えることもありますよ。束の間の船旅ですが、海風に吹かれながら対岸へ。

自然林に包まれた、縁結びにご利益がある「東叶神社」へ

渡し船で移動♪ 良縁を願って三浦半島・浦賀に鎮座する東西の「叶神社」へ参拝を
緑豊かな明神山を背にたたずむ「東叶神社」

東渡船場から徒歩4分ほどで東浦賀の「東叶神社」に到着。鳥居の目の前には穏やかな海が広がっています。東叶神社は西叶神社と由緒を同じくする神社です。境内には源頼朝が植えたとされるソテツや、勝海舟が咸臨丸の出航前の断食修行で使用したと伝わる井戸があります。社殿から海を見下ろす景色もフォトジェニックですよ。

東叶神社のいちばんの魅力は、境内の多くを占めている貴重な自然林。県の天然記念物に指定されています。神社の裏山にあたる標高53mの明神山山頂まで、さまざまな種類の常緑広葉樹林に覆われているそう。

渡し船で移動♪ 良縁を願って三浦半島・浦賀に鎮座する東西の「叶神社」へ参拝を
(左)社殿の横にあるのが「恵仁志坂」 (右上)「産霊坂」の石段。山頂まであと少し (右下)山頂から見える東京湾方面の海

社殿のすぐ横には山頂にある奥の院へ続く石段があります。最初の石段が恵仁志(えにし)坂、中段から山頂までが産霊(むすび)坂です。「縁(えにし)があって結ばれる」という2つの坂の名前から、良縁を結んでくれる、願いが叶うといわれています。

体力があれば、自然林の神聖な空気を感じながら、250段の石段を登ってみましょう。奥の院がある山頂には、かつては小田原北条氏の水軍の浦賀城があったそう。今は展望スポットもあり、木々の向こうに東京湾が一望できます。

東西の叶神社で勾玉とお守り袋をいただきましょう

渡し船で移動♪ 良縁を願って三浦半島・浦賀に鎮座する東西の「叶神社」へ参拝を
西叶神社の「勾玉御守」と東叶神社の「お守り袋」。各500円

西叶神社でいただいた水晶、翡翠、紅水晶の勾玉御守は、東叶神社でいただける渡し船が描かれたお守り袋に納めましょう。勾玉の色にあわせて、袋も水色、緑色、ピンクの3色を用意。袋には渡し船が描かれ、2つの神社を渡し船で参拝したという記念にもなります。このお守りは、恋愛はもちろん、人や仕事などの良縁、願いを叶えてくれるそう。身につけてみては。

新年のすてきなご縁を願い、浦賀へお参りにでかけてみませんか。

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