1. トップ
  2. ファッション
  3. 今改めて【ローファー】人気が上昇中! 百々千晴、金子綾ほかおしゃれな40代の愛用品まとめ

今改めて【ローファー】人気が上昇中! 百々千晴、金子綾ほかおしゃれな40代の愛用品まとめ

  • 2025.12.12

クラシックやトラッドの気配が漂う秋冬、改めてローファー人気が上昇中です。ふと周りを見渡せば、あのおしゃれスタイリストたちの足元にもローファーが! いつもそこにある存在(定番)だからこそ、それぞれのスタイルを映すアイテム。普段から愛用するスタイリストに聞いた、今季のローファーとの付き合い方をお届け。

CHIHARU DODO 百々千晴

SHISHIKUI×HARUTAのコラボローファー、SHISHIKUIの〈holed top〉トップス、〈MIC〉パンツ、ストラップブラ、リング、CHANELのバッグ、Cartierの時計は全て本人私物

愛用しているSHISHIKUI×HARUTAのローファーを主役に、11月の気分にフィットするスタイリングを披露してくれた百々さん。「このコーデュロイパンツみたいな、ゆったりしたボトムが気分だから、ローファーのはき方も変わってきたのかも」。ネイビーとブラックのシックな色合い、チラッと覗くストラップブラのパープルもおしゃれ。

SAINT LAURENTのローファー、レザージャケット、SHISHIKUIの〈short jean〉デニムパンツ、〈HOWA〉トップス、ベルト、眼鏡、ソックスは全て本人私物

最近手に入れたというSAINT LAURENTの“ル・ローファー”は、百々さんらしいデニムスタイルで。スタイリングポイントは? と聞くと「絶対に可愛いと狙っていたSAINT LAURENTのレザーブルゾンを手に入れたので、お披露目したかったの♡」とおちゃめな返事が。今季トレンドのレザーブルゾンにデニムのショートパンツ、ソックス合わせのローファースタイル、これはぜひ真似したい!

上に並ぶローファーたちは、最近の百々さんのスタメン。1年前くらいに買ったCHANELはバックスリングなデザインに惹かれて。じっくりはきこまれたMANOLO BLAHNIKのローファーは10年選手。SAINT LAURENTとSHISHIKUI×HARUTAのコラボローファーは今回はいてくれたもの。全て本人私物

これまでにないバランスも気分

—この秋、新調したローファーは?
SAINT LAURENTの“ル・ローファー”。すっきりしたノーズにクシュクシュとしたシャーリングが可愛くて。チョコレートブラウンのスエードにしました。
 
—ローファー選びのマイルールは?
ない(笑)! 本能で可愛い♡と思ったものを選んでます。ベーシックなローファーはHARUTAが好き。もう20年以上愛用しているし、好き過ぎて私が手掛けた歴代ブランド全てでコラボしているくらい。HARUTAとは違う魅力を持ったローファーに出会って可愛いって思ったら、どんなに突拍子のないデザインだったとしても買ってます。

—人気のSHISHIKUI×HARUTAコラボ、こだわりポイントは?
オリジナルのデザインが好きなので、そのバランスはあえて変えていないんです。素材をHARUTAにはないスエードに、アッパーの色とソールの色の組み合わせも選んでいます。日本人の足に合うように作られているので歩きやすいし、値段も手ごろ。ボロボロになるまではきこめるし、買い替えもしやすい。HARUTAのローファーってすごくいい商品だと思います。
 
—この秋はどんな風にローファーをはきたい?
これまで特徴的な甲の部分を隠さないようにするのが“ローファーのはき方”だって思っていたし、実際、今でもそうはくのが好きなんですが、今季はボトムが被ってトウの部分しか見えないようなバランスも嫌じゃないし、可愛いって思う。ユルッとしたシルエットのパンツが気分なせいかな。

Profile _百々千晴 1980年生まれ、45歳。登録者数12.9万の人気YouTubeチャンネルやInstagramで垣間見えるチャーミングな人柄も支持される売れっ子スタイリスト。自身が手掛けるブランドSHISHIKUI(シシクイ)、VAKT.(バクト)も大人気。ポッドキャストdodo on airも要チェック!

AYA KANEKO 金子綾

TOD’S for Ron Hermanのローファー、emmiのソックス、TOMEのスカート、ヴィンテージのロックT、COUDREのブルゾン、パールのピアス、BOTTEGA VENETAのリュック、Cartierの時計、リングは全て本人私物

この秋、「新しくトライしてみようかなと思った」と言うスカート×ローファーの着こなしは、ソックス使いが鍵。「マネキンはハイソックスではいてたんだけど、なんか気になってスーッとおろしてみたら、クシュッとするたまり具合が絶妙と思って(笑)」というソックス好きの綾さんらしいエピソードが可愛い。

TOD’S for Ron Herman

今年の春購入したという人気2ブランドのコラボは、ローファーとスニーカーの要素を組み合わせたデザイン。本人私物

AYA KANEKO×Dhyana.

綾さんが理想を追求したペニーローファー。そぎ落としたデザインとソフトなレザーの足当たりのよさが人気! 本人私物

HERMÈS

アノニマスなデザインが靴そのものの素材のよさや端正なデザインの美しさを引き出すエルメスのローファー。本人私物

ソックス愛好家ならではの視点で

—秋はどんな風にローファーを楽しむ予定?
これまで意外とスカート合わせのスタイリングをやってこなかったんですが、今年は気分。MIU MIUの20
25年秋冬コレクションで見たソックス+ローファー+スカートの足元バランスが可愛くて。靴下も少しクシュッとさせたときにベストなものを買いました。靴下フェチなので、そこは抜かりなく……(笑)。
 
—今季、欲しいローファーは?
THE ROWのブラックスエードのローファーをファーフェッチで見かけていいなと狙っています。THE ROWの靴は足に合うんですよね。スエードも気分だし。
 
—ローファーコーデで気を付けていることは?
ボトムのボリューム感。割と華奢なというか、コンパクトめなシルエットを選ぶ、かな。デニムもスカートもボリュームのあるものは避けている気がします。
 
—ローファー選びのマイルールは?
ロゴや特徴的なディテールが主張しない端正なもの。はいてしまうと一見どこのか分からないくらい、スッと着こなしに溶け込むデザインが好きです。あとは歩きやすさ。ローファーに限らずですが、そこは譲れません。色は黒一択ですね。モノトーンが好きなので。
 
—大人気過ぎて定番になったというDhyana.とのコラボローファー、こだわったポイントは?
圧倒的なはきやすさ。それから飽きのこない“なんてことのない”デザイン。ありそうでないんですよね。私自身、そういうローファーが欲しかったので、実際にすごく愛用していて、特にブラックはもう2足目です。

「本来はこんな風にデニムに合わせてローファーをはくことが多い」という綾さん。デニム×黒いジャケット×ローファーは鉄板ですが「今季はそれもちょっとレディに、が気分」と、ウエストシェイプされたシルエットが美しいジャケットをチョイス。エレガントなフェミニンさが大人の品格を引き立てる! Dhyana.のローファー、COUDREのパールのピアス、Diorのジャケット、バッグ、LEVI’S®のヴィンテージデニムは全て本人私物

「HERMÈSのローファーはカジュアルなスタイリングのときによく合わせます。ラフ過ぎるかなってバランスも、このローファーの端正さがモダンに仕上げてくれるので」。HERMÈSのローファー、THE ROWのスエット、バッグ、COUDREのレギンス、シュシュ、パールのピアス、BOTTEGA VENETAの眼鏡、YUQRIのソックスは全て本人私物

Profile _金子綾 1979年生まれ、46歳。ディレクションを務めるCOUDRE(クードル)の他、ブランドとのコラボ商品でもヒットを連発。スタイリストとしてはもちろん、自身の着こなしも注目の的で、フォロワー数22.6万人にものぼるInstagramのOOTDに加え、YouTubeチャンネルで観られるリアルな購入品紹介も大人気。

KAORI HIGUCHI 樋口かほり

HARUTAのローファー、古着のミリタリージャケット、TanCのカットソー、ZARAのスカート、Sea Room Lynnのスエット、HERMÈSのケリーバッグ、CARINの眼鏡、CASIOの時計、その他全て本人私物

「明るい色が着たい気分だし、(意外って言われるんですけど)ピンクが好きなので(笑)。秋色にも合うんです」と話すコーデの主役は、艶やかな光沢を放つピンクのスカート。確かにカーキやオレンジ、ゴールドといった秋色ともマッチ。同色のスエットを腰に巻く小技テクにも脱帽。

HARUTAのローファーは共に本人私物

「学生のころもはいていた」というHARUTAの定番“カジュアルローファー#230”は、ブラックとブラウンを色違いで2足所有。「毎日ガシガシはけるところが魅力。はき始めから足が痛くなりにくいところもいいですよね」

デニムじゃないコーデも楽しみたい

—この秋はどんな風にローファーを楽しむ予定?
いつも好きなデニムを合わせてしまうことが多いので、少し違う感じのコーデにもトライしてみようかなと思っています。明るい色が着たい気分だから大好きなピンクとか、カットソーのロングドレスにサラッとローファーをはいてみたり。半端丈のパンツも気分だから、そういった少し新鮮さのあるアイテムと一緒に合わせてみようかな、とか。
 
—今季、欲しいローファーは?
2、3年前から狙っているJ.M. WESTONのブラウンスエードのシグネチャーローファー。ここはワイズ(横幅)も選べて、自分の足に可能な限りジャストフィットな仕上げにできるのもいいんです。お店に行かなきゃ!
 
—ローファー選びのマイルールは?
華奢なの(ソール薄め)が好きです。すっと品よくキレイに見えるので。
 
—ローファーが好きな理由は?
キチンと足元を終えられるところ。私は年齢にしてはカジュアルな格好をすることが多いから、それを大人に仕上げてくれる気がして。もう一つの理由は脱ぎはきが楽なところ。仕事柄、そこもとっても重要なんです。ビーサンの季節が終わったら、ローファーにシフトしてますね。そのくらい動きやすいのに、佇まいは洗練されて見えるところが好きです。
 
—ローファーをはくときのこだわりは?
自分がはくときは甲の部分のローファーらしいデザインがちゃんと見えるようにするのが好みです。
 
—樋口さんが思うローファーの魅力は?
スニーカー以上、ヒール未満。カジュアル過ぎず、ドレスアップ過ぎず、メンズ過ぎず、レディス過ぎず、ローファーっていろんな意味でいい感じで“真ん中”。その中庸なところが魅力です。綺麗な着こなしだとメンズっぽいハズしになるし、カジュアルには大人なムードを添えてくれる。流行りじゃなくてオーセンティックなものだから、いつ買ってもずっとはけるところもいいですよね。

GUCCIのホースビットローファー、Graphpaperのシャツ、MIU MIUのカーディガン、L.L.Beanのトート、ROKUのベルト、ヘアバンド、アンクレットは全て本人私物

「秋はこんな半端丈のパンツが気分なんですが、こういうボトムこそオーセンティックなスタイリングでローファーを合わせたら素敵」。

ローファーは全て本人私物

「流行りとか関係なくずっとはいている」というローファーマニアな樋口さんは、オーセンティックなモデルも多くコレクション。今回の着こなしにも登場したGUCCIのホースビットローファー“ヨルダーン”は「ずいぶん昔に購入したのでだいぶ風合いが出てきてしまって。色をリペアするか、全く同じものを新調するか悩んでいます」と言うくらいお気に入り。

Profile _樋口かほり 1981年生まれ、44歳。カジュアルに女性らしい小技をきかせたスタイリングにファンが多く、本誌はもちろんGISELe、VERYなど多くの女性ファッション誌で引っ張りだこの人気スタイリスト。いろいろなブランドとのコラボや別注も好評で、第3弾となるスピック&スパンとのコラボコレクションが発売中!

MAKIKO ITO 伊東牧子

SEBAGOのローファー、ZARAのランジェリードレス、ヴィンテージのレザージャケット、Tabioのソックス、NEOUSのバッグは全て本人私物

「今季はランジェリーライクなルックが流行ってますよね。大好物なので全力でのっかりました。レザージャケットやローファーのおかげで、セクシーにならずに着こなせる」。

SEBAGOのローファー、AURALEEのトレンチコート、comme si studioのトップス、CODE Aのサブリナパンツ、AESTHER EKMEのバッグは全て本人私物

サブリナパンツに素足でローファーが気分。トレンチコートでフレンチなモードに。

どこかに女っぽいエッセンスが、私らしい

—愛用しているローファーは?
GUCCIのホースビット、Dr.Martens、SEBAGO。私は年単位でスタイリングの気分が変わるので、この3足をそのときのムードで使い分け。ここ何年かは洗練されたミニマムなスタイルが好きで、持っている中で一番クラシカルなSEBAGOばっかりはいています。
 
—ローファー選びのマイルールは?
ブランドの主張がないものが好き。
 
—ローファーコーデで気を付けていることは?
女っぽいエッセンス。ローファーのメンズライクだったりトラッドなムードそのままのスタイリングは自分にしっくりこないので、肌見せしたり、レースのアイテムを合わせたりしています。
 
—理想のローファースタイルアイコンは?
ゾーイ・クラヴィッツとクロエ・セヴィニー。彼女たちの少し気怠いというか、生き様がにじみ出てるような、ローファーのはき方が好きです。張り切ってないのにおしゃれ。
 
—今季、欲しいローファーはある?
SEBAGOの色違いが欲しいです。ブラウン! グレーとかネイビーの服を合わせて色遊びしたい。全身ブラウンコーデも可愛いですよね。
 
—秋はどんな風にローファーを楽しむ予定?
そろそろ40歳だし、膝のくすみとかも気になるし、足を出すのは控えなきゃなと思って封印してたんです。でも、この秋冬はもちろん2026年春夏コレクションでもミニ丈がたくさん出ていて、やっぱり可愛いなって。なので、今は脚を出しちゃえ!って気分で。ローファーもミニではきたい。寒くなってきたらミニスカートにシアーな黒いストッキングを合わせて、さらに白いソックス+ローファーってコーデがしたいです。
 
—あなたにとってローファーは?
ジェーン・バーキンのバーキンみたいな存在(笑)! ずっと同じものを着てる人って好きなんですよ。その人といえば! みたいなアイコニックなスタイルが確立されている気がして。ローファーが私にとってそういうポジションであってくれたらいいな。本当に大好きで、ビーサンの季節以外は1年中はいてます。

SEBAGOのローファー、AMOMENTOのカーディガン、RUBYのスカート、Tabioのソックスは全て本人私物

「先日お仕事で行ったニュージーランドのRUBYってショップで見つけた可愛いギンガムチェックのスカートが主役。渋い色のカーディガンやローファーで、大人のギンガムチェックスタイルに」。

SEBAGO

1946年に北米・ニューイングランド出身のネイティブインディアンと2人の友人によってメイン州で創業したフットウェアブランド。ハンドメイドで作られる完成度の高い靴は、トラッドやアイビー愛好家の定番!

ここ2、3年はSEBAGO一筋と話す伊東さんは、同じローファーで3パターンの着こなしを披露。「SEBAGOのローファーは、しれっとしてる佇まいが好き。人間だったら“あ、SEBAGOですが何か?”みたいな(笑)。ハリ感のあるしっかりとしたレザーなんですが、見た目ほど頑固じゃなくて、最初から靴擦れしなかったんです。そこも魅力的。こっちを受け入れてくれるけど、自分の芯はある(型崩れしない)。性格がいいんですよ、この靴」と溺愛。

Profile _伊東牧子 1987年生まれ、37歳。大胆だけど媚びない肌見せ、シンプル+少しのギャルみが生む今っぽいスタイリングテクニックがピカイチ。トレンドに敏感な私服はいつもおしゃれで「それ、どこの?」とよく現場で質問攻めに合っているほど。明るくHAPPYな人柄でタレントからの指名が絶えない人気スタイリスト。

phptgraph:KOUSUKE MATSUKI(dodo & kaneko), MISUZU OTSUKA(higuchi), MAYA KAJITA[e7](still)

otona MUSE 2025年12月号より

元記事で読む
の記事をもっとみる