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「よく映像化したな…」「よりによってこの作品を?」原作ファンも戸惑った“アニメ化”…語り継がれるトラウマ級の名作

  • 2026.1.13

見終わったあとしばらく放心状態になってしまったり、ただ怖いだけではなく、ひたすら気持ち悪さを感じてしまうーー。それでもなぜか脳裏から離れない、忘れられないアニメが存在するのはご存じですか。

見返しても「やっぱりこれは無理」と感じるほど、生理的嫌悪感と絶望感が強烈なOVAアニメ『ギョ』。ホラー耐性のない人にはトラウマ確定とまで言われる理由を、ご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

OVAアニメ『ギョ』あらすじ

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GoogleGeminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(配給):アニメ『ギョ』(アニプレックス)
  • 公開日:2011年10月29日(プレミア上映)
  • 出演者:華織(片岡未来)、忠(根岸拓馬)

大学の卒業旅行で女友達と沖縄を訪ねていた華織(CV:片岡未来)は、金属製の脚を持ち機械のように歩行する「足の生えた魚」を目撃します。魚は強烈な悪臭を放ちながら人間に襲いかかり、更に巨大なサメの形状の奇形魚も姿を現したことで、平和な街は一転して恐怖の底に突き落とされるのでした。華織は東京にいる婚約者の忠(CV:根岸拓馬)に連絡しますが、会話の途中で不自然に途切れてしまったため、不安から急遽東京に戻ることにします。

到着した華織を待っていたのは、歩行魚によって埋め尽くされ変わり果てた街並みでした。政府やメディアも原因不明の現象として指揮系統が混乱する中、華織は忠を探しに奔走します。刻一刻と事態は悪化の一途をたどり、やがて歩行魚から発せられるガスを吸い込んだ人間が異形の姿に成り果て、次々と進軍を開始しながら新たな人間に襲いかかります。

さながら地獄絵図の様相の街を舞台に、人々は原因不明の恐怖と絶望の渦に翻弄され飲み込まれてていくのです。

トラウマ級の衝撃作

アニメ『ギョ』は、伊藤潤二さんによる同名ホラー漫画を原作とし、2012年にOVAとしてアニメ化された衝撃作です。本作は、未視聴の人にとって“トラウマ級”と断言できるほど、生理的嫌悪感と救いのなさを極限まで突き詰めたホラー作品となりました。

SNSでは、「よく映像化したな…」「よりによってこの作品を?」「すごい時代になったもんだ」と、原作ファンからも戸惑いの声があがっていました。

「歩行脚」が生えた魚たちが死臭を撒き散らしながら地上を徘徊するという強烈すぎる表現と、人間までもがこの歩行機械に取り込まれ、身体と精神を失っていく展開で、視聴者に深いダメージを与えます。アニメ『ギョ』では、腐敗臭=死臭が重要なテーマとして扱われており、本来映像では伝えられない「臭い」を、色彩の濁りや空気感、エフェクトによって視聴者に訴えかけてきます。画面を見ているだけで悪臭を錯覚させる演出は、誰もが「臭い」と感じられるほどでした。

また、細菌感染によって人間の体が異常に膨れ上がり、装置の一部として機械に固定されていく描写は、自我を奪われ意思とは無関係に歩かされる姿が「自己喪失」と「身体変容」という根源的恐怖を突きつけてきます。

さらに『ギョ』の恐怖を決定づけているのが、不条理な世界観です。なぜこの惨事が起きたのかは示されるものの、そこに希望や救済は存在しません。事態は悪化し続け、明確な解決策が提示されないまま物語は進行していく。この救いのない理不尽さが視聴後も心に残るトラウマなってしまうのです。

OVAアニメ『ギョ』は、原作者・伊藤潤二さんの世界観を忠実に再現しています。アニメ化にあたり、設定やストーリー展開にもオリジナルの要素があるため、興味がある人は両方楽しんでみるとよいでしょう。もちろん、見るときは覚悟してから観てみてください。


※記事は執筆時点の情報です